舞台『タンブリング』『一夜限りの大感謝祭』@赤坂ACTシアター

感謝祭の締めの挨拶で木山を演じた座長・大東兄さんは晴れやかで誇らしげな笑顔と共にこう言いました。
「軽く聞こえるかもだけど、『分かるでしょ?』」
と。
この「分かるでしょ?」ってのはキャストの頑張りとかカラ高メンバーの凄さとか、あとガチもんの汗と涙と努力と根性が詰まったリアル青春っぷりだとかそういうの全部を言葉にしなくとも伝わるでしょ?って意味だとわたしは受けとったんだけど、ブンブン頷きながら「分かった!」って返したい。もろもろの事情が許さず見たくても見られなかった人もたくさんいるだろうし、そういう人に対してこういう言い方はひどいとは思うんだけど、でもあえて書きます。
この舞台の良さは見なきゃ分かんない。
DVD化も決まってるんで後で映像を見ることはできますが、この舞台はとにかく生!生に尽きます。どれだけ言葉を尽くして説明しようとしても生で見るカラ高男子新体操部の迫力や華麗さや、タカ学男子新体操部の集中力や本気度を伝えることは絶対に不可能。カラ高の技の一つ一つに思いっきり感動し、ダンスや動きの揃いっぷりに鳥肌ブワってなり、タカ学の演技はユニフォーム姿をお披露目した瞬間からもう全ての局面で吐きそうになるほど緊張したんだけどさw、それって生だからこそ、なんだよね。やり直しの効かない一発勝負の生だから、今この瞬間リアルに彼らが飛んだりポーズ決めたりしてるからこそのドキドキなんですよ。このドキドキは見た人じゃなきゃ分かんない。だからわたしは思いっきり自慢します。この舞台を見ることが出来てよかった。わたしをこれだけこの作品好きにしてくれたドラマ版キャストと、それからタカ学ツートップがいてくれたからこそです。みんなありがとう大好き。


そんなわけなんで、この舞台最大にして最高の見所である『新体操』についての感想はかけません。以下は大感謝祭を含めたキャスト可愛い可愛い感想文になります。いつものことですが長いのでたたみますね^^。






あらすじは初日を終えたところで書いた簡易感想を流し読みしていただければ分かると思います→http://d.hatena.ne.jp/minko/20100910#p2
とりあえず外枠は新体操版(劣化)ルーキーズで、木山先生のキャラがごくせんのヤンクミとGTOの鬼塚足して薄めた感じと思っておけば間違いないかと。で、↑で凄いだの感動だの書いておいてなんですが、まずは不満点から。
脚本は名前見た瞬間からある程度の予想と覚悟はしてたんでストーリー展開的には思った通りだなってなもんなのですが、“木山の5年間”が全く描かれなかったのはすこぶる不満でした。別にそれを舞台上でシーンとして見せろって言ってるわけじゃなく、例えば金子との会話の中で木山がこの5年間教師になるためにどんな感じで生きてきたのかその断片だけでも聞かせてほしかったなと思った。これ恐らく見た人のほとんどがそう思ったんじゃないかと思うんだけど、とにかく木山が性格変わりすぎなのねw。クールな一匹狼気取ってはいるものの友情に篤く情熱を秘めた男だってのはドラマ版でも見えてたから根幹はブレてないってことだとしても、“あの”木山なわけじゃん?航たち仲間でさえ木山が教師になったことを「驚いた」って言ってるわけでさ、教師という道を選んだこと自体驚きなのにあの木山に何があってどんな時間を過ごして今のあのGTK(グレートティーチャーキヤマ)になったんだろうかと思うわけですよ。最初からそういう『設定』だと説明はされてましたが、だからって『5年後、木山は新任教師として鷹川学園に赴任した』ってところから始めんなよと。なぜ木山が教師になりたいと思ったか、せめてそれぐらいは説明しろよと思った。
例えば、冒頭で高校生木山(当然学ランな!!!)がちょんまげに教師になりたいという想いを伝え相談に乗ってもらうシーンを入れるだけでも違うだろうし(ちょんまげに声の出演を頼めないのなら相談してるテイで木山に一人芝居させりゃいいだけだし)、日替わりゲストとしてテレビ版キャストが登場するんだけど、そこで「役の上で」それぞれの5年間を語るとともに木山の5年間も語る形にすればよかったのになーとか思った。ゲストは東京だけだと名言してることだし脚本・演出側としてはサービスってかお遊びタイム的なものとして位置付けていたのでしょうが、2幕冒頭とは言え一応“劇中の1シーン”としての扱いなわけで、木山も金子も一応“舞台上の役として”出てるわけで、そういう形であるならばちゃんと“役として”出て舞台の1ピースとして機能させて欲しかったなと。
それから木山のラストってこれでいいのか?と思った。木山が教師になりたいと思った理由や、どんな教師になりたいか、生徒に何を伝えたいのか、そういう教師という職業への“想い”は一切描かれないからタカ学のタンブリングを見守った木山が新体操のマットに頭を下げ会場を後にし、泣きながら追いかけてきた生徒たちに「お前らは自分の足で歩いていけ。俺もどっかで教師続けるから」ってのがちょっと軽く聞こえてしまうんだよなぁ。この言葉ってのはやっぱり木山の5年間であり想いがあってこそのものってか、そういうのがあって初めて心を打つ説得力が生まれると思うんだけど。しかもそこでフィリップくん演じる平野が「俺ダンス諦めない」とか唐突に言い出すしね。いやあんたその足じゃムリっしょと。木山先生は「ダンスだけが人生じゃない」っつったじゃん?そこはプロダンサーじゃなくて他に夢見つけるよ!って言うべきじゃないのかよ?と思ったし。だって心情的には木山は何も悪くはないんだもん。乱闘したのは生徒を助けるためなわけだし、生徒には手を出させなかったわけだし。それに現実問題として木山以外に逆選抜クラスであるF組の担任をやる先生がいるのか?と思うしさ、『教師・木山』の掘り下げをしないなら(出来ないなら)ばここは“木山クビになっちゃうかも・・・と思わせといて、大丈夫でしたー!お前らこれからもビシビシしごいてやるから俺についてこいよー!オー!”でいいじゃんと思うんだけど。そっちのが後味いいし絶対良かったと思う。
でもここで「まなざし」が流れて寿司屋を筆頭に生徒たちが泣いてるもんだからついつい“そういう気分”になっちゃって毎回涙目だったんですけどねー(笑)。ほんと「まなざし」は卑怯だよ(笑)。


脚本同様演出も全く期待してませんでしたが、こっちは覚悟をはるかに上回る酷さでした。場面転換がまさにテレビ的手法というか、それこそ間にCM入る間があるってかさ、舞台全体に「流れ」ってもんが全くなくてぶつ切れしまくりなんだよね。しかもその合間合間に用務員役のTETSUさんの小ネタが入るんだけど、セットチェンジや衣装替え等でどうしても必要な間であるならばまだ我慢できるもののここまで長く時間を取る必要は全くないわけ。別に面白くもなんともないし。この用務員さんがタダモンじゃねーなってことぐらいこんな小ネタ入れなくても分かるしさ、逆にただの用務員かと思ったら颯爽と新体操経験者であることを明かし自宅謹慎という木山と新体操部のピンチを救ってくれるんでも全然よかったと思う。それにダンスのことは全く分からないということをまず断わった上で書きますが、TETSUさんがバックダンサー従えて踊る2曲や木山と部員達の“不安な気持ち”をダンスで表現する意味が分からないw。意味というよりセンスが理解できないと言うべきか。百歩譲って自宅謹慎喰らった自分を責め怒りそして落ち込む木山の気持ちをダンスで表現するのがアリだとしても、なぜここでそのクネクネダンス?なのかと。
そうそう、豪くん振付のダンスは新体操部員ではなく用務員&バックダンサーのダンスでガッカリでした・・・。思いっきりFROGSと同じ振りがあって戸惑ったわ・・・。ここもバックダンサーが蛍光手袋つけてて意味わかんなかったなーホント。
あとやっぱりいきなり挟まれる歌も・・・・・・・・・意味わかんなかったです^^。OPの歌はアリだと思うんだ。感謝祭でも「舞台版タンブリングのテーマ曲」って紹介されてたから主題歌的なもんだと思えばアリかなと(この種の舞台だとそれこそOP扱いでスクリーンに役名とキメカットを映したりするし)。でも途中で良知・ガウチ・フィリップくんの三人で歌う「すれ違う俺たち」(←わたしが勝手につけたタイトルですw)はいらねーだろ(笑)。フィリップくんの本当の症状を知った良知はフィリップくんに対するすまないという気持ちを、フィリップくんはどうにもならない自分の足への嘆きを、ガウチは突然部活をやめると言い出した良知の気持ちが分からない苛立ちと信じたい気持ちを歌ってる・・・んだとわたしは受け止めたわけですが、良知とガウチがとんでもない熱唱っぷりでして(笑)、声張り上げて歌い上げた直後一旦はけてすぐ何事もなかったようにフィリップくんの病室を訪ねる良知とかマジで何を意図した歌演出なのかサッパリわかんなかったw。
つーかこれが一番致命的なんだけどさ、えーっと・・・この三人がさほど仲良しの幼馴染トリオには見えなかったよね^^。設定としては良知とガウチはいつもギャンギャン言い合いしてて(仲が悪いのではなく、日暮里と金子的な感じ)、そんな二人を繋ぐ緩衝材がフィリップくんってことのようですが、良知→フィリップくんは暑苦しいほどわかったけどガウチとフィリップくんは単なるクラスメイト程度にしか見えなかった。フィリップくんが入院するキッカケとなるダンスコンテストも「この大会の出場者はプロ目指してる子が多い」って言うぐらいだからてっきり三人でプロダンサーになろうぜ!なのかと思いきや、プロになりたいのはフィリップくんだけで良知とガウチはダンスとかどうでもいいっぽいのもなんだかなーって感じだし、初見の感想で各キャラは「わかりやすい設定」を与えられてると書きましたが、その設定に肉付けしようって意図は全く見られなかった。その筆頭が木山ね。
まーでもその木山にいろいろあったせいで用務員さんの比重が増えたってところはあるかもだし、少なからず脚本の書き換えや演出プランの変更はあっただろうから一概に責めるべきではないかもですが。
あ、あと生徒たちの衣装チェンジの多さも気になったってか気の毒だった。ほんのワンシーンのために練習着から制服に着替えさせられたりしてて、それこそカットごとに撮影できるドラマであるならば当然教室のシーンでは制服でいるべきだろうけどさ、でもこれ舞台なわけだし、わざわざ制服に着替えさせてまで教室で会話する必要なくね?別にジャージでもよくね?と思ったりしました。


文句いっぱい書いたな・・・(笑)。
生で新体操演技を披露がなかったらどんだけクソ舞台だったかと思うと恐ろしいんだけど、その生新体操演技がこれだけの不満を補う・・・というか、あの新体操演技見ちゃったら不満とか飲み込むしかねーべ!って感じでした。
というわけでキャスト感想です。
ゲスト扱いのドラマ版カラ高メンバーは水沢とあと鷲津の鶴見だけ見られませんでした。あれだけ肩入れしてた水沢だけ見られないだなんてわたしが何をしたって言うんだ・・・。一番テンション上がったのはハニエルの生まなざしでw、一番面白かったのは日暮里で、一番ときめいたのはやっぱり航。坊ちゃまが一番「航」として舞台の上に立ってて、あーやっぱ坊ちゃまは客の気持ちってか空気を掴むのが上手いなーと思いました。で、ほほーうと思ったのがカラ高が現在の全国大会常連校になったのは土屋が「頑張ってたくさん部員を集めた」からだそうで、少数を鍛え上げたというよりも(恐らく火野くんの熱血指導によって)ふるいにかけられた精鋭メンバーで挑んだ末の現在ということのようです。てか木山さんが新体操部に入ろうと思った理由も
「だってあの顔とあの声で「一緒に新体操やりましょーよー(両手グーにしてペンギンみたく上下にパタパタする動き)」って言われたらやるしかないだろ(笑)」
だそうですw。
あと確かキャプテンだったと思うんだけど、居酒屋で木山と金子が飲んでるところにカラ高メンバーがやってくるシチュエーションでの登場なんで、毎回木山が金子に「お前生持ってきてやれよ」ってパシるんだけど(ここさりげなく木山っぽいw)、「僕飲めない」とキッパリ宣言したのが地味に面白かったですw。瀬戸様が飲めないってことかもだけど、こんなとこでも微妙に空気読まずに頑固な発言するあたりがキャプテンっぽいw。
このゲストコーナーは当日30分程度の打ち合わせ時間+薄い台本しかなくて、木山と金子は毎日大変な思いをしてたそうです。それにこのシーンの直後が平野の病室シーンなんで、大東兄さんは毎回フィリップくんに申し訳ないなーと思ってたと。それに対して「いやいやいや」と言いつつ全力で大丈夫です!と答えるフィリップくんw。くそっトプコに萌えたくなんかないのにっ><。


舞台版木山が別人だったのに対し、金子は舞台版でも金子で安心しました。まだ10代のソランが果たして実際は自分よりも年上のカラ高新体操部員を指導する「臨時コーチ」に見えるのか!?と思ってたんだけど、それなりに見えてちょっと驚いたしw。てか全国大会常連校なのに金子が「臨時コーチ」やってるってどういう状況なんだ?臨時じゃないコーチはどこで何やってるんだ??と意地悪ツッコミw。
大好きなシーンの一つが金子と金髪ガウチ演じる土井との対決なんだけど、御託はいいからさっさと技教えろよと生意気言うガウチに『飛び込み前転しながら』向かっていくのが非常に金子らしいなとw。金子なにげに負けず嫌いだもんねーw。ガウチ土井はその後もチョイチョイ金子を「眼鏡ザル」呼びするんだけど、それはサラっと流すあたりは大人になったと思ったけどw。
で、金子の中の人であるソランは感謝祭の「一番●●だと思う人コーナー」で『一番負けず嫌いなのは?』に見事選ばれてました(笑)。もっと舞台で新体操(タンブリング)を披露したかったってなことで連続バク転を披露することになったんだけど、綺麗に4つバック決めたものの「あれは納得してへんw。不満そうな顔してますよw」(大東兄さん)ってなことで再トライ!!・・・はいいんだけど、マイクが邪魔だと外すソランwww。で、6つバック決めて超ご満悦でやったった顔するソラン可愛い(笑)。
つーかここで初めて気付いたんだけど、タカ学メンバーは新体操シーンでもマイクつけてやってたってことなんだよね?。それがどれほどの負荷なのか想像できませんが、ソランがわざわざ外したってことはそれなりなのではないかと思うわけで、ほんとよく頑張ってるよなーと改めてしみじみしちゃったわ><。
用務員役のTETSUさんは前述の通りダメな演出の象徴って感じでしたが、中高と新体操をやっていたというだけあって連続バク転と鹿倒立の美しさはさすがでした。てか最初の2日間は普通に鹿倒立してたんだけど、途中から鹿倒立の腕を肘から折って顔面を床につけつつ鹿倒立という「逆にスゲエ!ある意味スゲエ!(笑)」(新体操部員一同)な技・・・なのかわかんないけどwに変えてて、確かにそれはすごかったです。あと感謝祭でTETSUさんとガウチはお隣で座ってたんだけど、誰かの発言に肩叩きあって笑ったりこそこそ耳打ちしてたりと仲良さそうで(過去に共演経験アリ)、あー可愛がってもらえてるんだなーって親戚のおばちゃん目線でホクホクw。
タカ学新体操部メンバーはとにかくアホ可愛かったです。全員まとめて愛しすぎる。「逆選抜クラス」と呼ばれるオチコボレ集団なんですが、ヤンキー組(良知・ガウチ・寿司屋)はわかるけど他の三人はなぜF組なのだろうか。特に一人新聞部であり眼鏡キャラの星くん(三上くん)。木山のことや新体操のことをすかさず調べてるし特別「馬鹿」って感じは受けなかったんだけど、寿司屋演じる草加が「星の調査結果は使えねー」みたいなことを言っていたので、もしかして・・・あんなルックス(眼鏡)+口調なのに実は真正の馬鹿だったりする・・・のかな^^。
初見感想でも書きましたがこの星くんとかことあるごとに寿司屋に「いくぞ山辺!」と怒鳴られるドジでのろまな荒木くんがツートップと仲良しなのが微笑ましいけど若干謎w。だってこいつらなにかっつーと一緒に登下校するんだぜ?(笑)。
あーでも謎と言えばフィリップくん演じる平野のお見舞いにいくのがツートップ(と木山)だけだったのがなぁ・・・練習帰りに病室寄ってるならみんなで行けばいーじゃんって思った。まーその(演出上の)理由は想像つくけど。平野と直接言葉を交わすのってツートップだけなんだよね。だから平野もF組の“仲間である感”に欠けてたってのはありました。だから2幕でもう踊れないという平野の言葉にショックを受けた良知演じる川本が新体操部をやめるだなんだと波乱を起こすんだけど、それが「新体操部全体の危機」とまでは見えなかったかなーと。新体操部員たちと平野との間に温度差がありすぎかなとは思った。(フィリップくんについては後述します)
でね、F組の皆さんは最初は学校バッグ(布製)で通学してるんだけど、速攻運動部バッグ(アディダス製のナイロンバッグ)に持ち替えるのねw。そこがまた素直で可愛いw。アディダスが衣装協力していたようですが(パンフの巻末にジャージ着たツートップのインタビューが載ってたし)、ジャージは学校指定だとしてもシューズやバックまで完全なるアディダスコーデとかこいつらやる気マンマンすぎる・・・ッ!的なねw。ガウチの土井あたりが「やるからにはやっぱカッコから入るべきじゃね?」なんつってみんなを引っ張ってって全員揃って買い物したんだろうなーとか思うとニヤニヤするよねw。きっとお昼もみんなで食べてるんだろうし(もちろん山辺がコロッケパンやらヤキソバパンを買いに行かされるんだよねw)、部活終わった後も牛丼とかラーメンとか食べるために全員揃って寄り道してギャーギャー騒いでるんだろうなーとかさ、舞台上では描かれてないタカ学メンバーのあれやこれやが容易に想像できる。なぜならほんとに仲良しっぽいから。
この自然な仲良し感でありチーム感ってのはやっぱ新体操の練習をする過程で生まれたものだと思うのですが、感謝祭でカラ高の演技をセット上部のバルコニーからキャストが見守ってたんだけど、その時に技一つ決めるたびに「オーイ!」って盛り上げたり、技に入る前には「いいよいいよー」って声かけたりほんと部活っぽくてさー、演技を全て終えたカラ高メンバーも客ではなくキャストに向けてガッツポーズしまくってるし、こういうのって・・・・・・泣けるわw。
で、知ってる人は恐らく想像がつくのではないかと思いますが、この時だれよりも大声で調子のいい掛け声かけてたのが・・・・・・なかがうちさんでした(笑)。だって「一番ムードメーカーだと思う人」というお題が発表された瞬間自信持って立ち上がってたからねw。これでガウチじゃなかったら超面白いのに・・・って思ってたんだけどw、残念ながら選ばれたのはガウチでちょっとガッカリw。
ガウチは稽古場でもずっと声出して盛り上げてくれてたとかなんとかフィリップくんが言って(フィリップくんガウチのこと「中河内さん」っつったかなー「マサさん」っつったかなー?そこ忘れちゃったのは一生の不覚!)、なんかへんてこな倒立をやっててそれが面白かったってんで生で披露したんだけど、その時にイヤミな教師役だった陣内くんに「将、手伝え」って偉そうに命令するのを見ていろいろ分かった気がしました(笑)。この時のガウチが顔真っ赤でものっそい顔になるらしく(客席に向かって顔が見えるようにやればいいのにステージ奥に顔向けてやるとか肝心なところで気が利かない男ねっ)、それを大東兄さんに「写メ撮って撮って!」とお願いして撮ってもらったらしいw。なんでその写真はそのうちブログにアップするそうですw。
てかキャストは安食堂にあるような丸イスに座ってたんだけど、この時とかソランのタンブリング披露の時とか自分らで何度もイスを端っこに避けててそれがすこぶる可愛かったですw。
寿司屋は「一番ナルシストだと思う人」に選ばれて、隣のガウチにこそっと「ナルシストって何?」って聞いたのを全員に聞きとがめられて「よく鏡見てるってことだよ!」とかざっくりとした説明されてて笑ったんだけどw、寿司屋はいつもバッチリ髪型が決まってるらしく、
寿司屋「朝5時起きでも絶対セットはしますね」
全員「なんでよ?」
寿司屋「いや、いついかなる時に告白されてもいいように・・・」
全員「ちょwwwマジでwwwwwこいつ馬鹿wwwwwwwwwwwwwww」
爆笑しながらちょおおおおおおおおおおおおモエたよね!!!!!(笑)。
確か寿司屋ってシンケンオーデ寝癖で受けたってな話だったように記憶してるんで、ちょいと人気出たからって調子のってんなーってニヤニヤしながらも寿司屋に突っ込むキャストたちがバカ可愛いんだもんw。
あと寿司屋は自分の女装写メをみんなに見せて自慢しまくったらしく、その話をしてる時のフィリップくんがやや引き気味だったことをご報告しておきます(笑)。つーかある意味女装のプロである三上くんに対し俺の女装イケてるべって自慢できる寿司屋すげーなオイ(笑)。寿司屋の女装写メもブログに載せるってw。
てか寿司屋とガウチは舞台上でもヤンチャ仲間って感じで基本くっついてることが多いし、カテコやなんかの立ち位置も隣なんでキャッキャキャッキャしてて死ぬほど可愛かったんだけど、楽公演のトリプルカテコで起こったスタオベを見て目キラッキラさせながらやべーやべー言い合ってんのがマジやばかったです。あんなにバリ笑顔のガウチ久々だったわー。いつもながら完全ガウチしか見てなかったんで他のキャストがどうだったかは分かりませんが、彼らの頑張りを讃える気持ちがちょっとでも伝わったかなーってわたしもすごく嬉しかった。
あと感謝祭でゲストとして登場したハニエルのまなざしも二人大盛り上がりでぴょんぴょん飛び跳ねながら歌っててほんと可愛かった。ガウチに対してここまで「可愛い」という言葉を使う日がくるとはw。
大東兄さんに「僕にとって人生のテーマ曲です」とまで言わしめた「まなざし」以外にもハニエルは8曲ほど作ったそうで、「じゃあ今日はその8曲全部を聴かせてくれるということで」とふられて「そう言うならやりますけど?」みたいな顔する光明くんちょうかっけー!w。
それから寿司屋は良知のタンクトップ好きエピを披露。寿司屋がなんかでタンクトップが必要だったのに忘れちゃって、そしたら良知が「俺持ってるから貸してやるよ。黒緑赤、何色がいい?」と言ってくれたとw。何枚持ってんだよwwwと総ツッコミされ「今も着てまーす!」と全員揃いのグッズTを脱ぐ良知(笑)。まじでどんだけwww。
ちなみに寿司屋は赤を選んだらしいw。
てか良知は劇中の部活シーンでもタンク姿だったんだけど、初見で見た時意味がわかんなかったってかなんでタンク?と思ったのねw。確かに本番(ユニフォーム)は上タンクスタイルだけどドラマ版も舞台版もカラ高の人たちはTシャツで練習してるし。でも↑この流れで納得。単なる良知の「趣味」だったんですね^^。
良知タンクで思い出したけど、新体操やるぜー!って全員の気持ちが一つになったところでテーマ曲を歌うんだけど、Aパートを制服姿の良知メイン、Bパートをジャージに着替えたガウチメイン、サビをジャージ+タンクに着替えて再登場した良知とガウチで歌うんだけどそのサビのところがあまりにも二人の世界で若干戸惑いながらもモッコリでした。ここドラマだったら絶対土手を走ってる(笑)。
あ、あと良知は感謝祭でサイドの編みこみをほどいて登場したんだけど、こっちの方が絶対カッコイイのにーと思いました(それよりあの金髪はねーだろ・・・って話なんだけど)。良知はこの舞台の話が来たときさすがに高校生役じゃないだろうなと思ってたら高校生役だと聞かされて驚いた・・・ってとこまでは当然として、続けて制作側から「高校生役大丈夫?」と聞かれたって、じゃあ話持ってくなよとwww。ついでに星くん役の三上くんは30歳だそうで、なんだかんだでタカ学結構大人揃いなんだよなw。
それに対し「一番子供っぽい人は」に選ばれたのが大東兄さんw。大東兄さんは「ソランもジョーイも若いのに結構大人だし、そうなると自分が一番子供かな・・・と」ってなことで消去法で自分に投票したらしいw。
つーかジョーイ。ジョージ役のJOEY BENIくんは元ジョーイ・Tといいまして、元ズニアの一員さんでございます。時期こそ被ってないものの元ズニアが二人も出てるって・・・・・・ちょっと感慨深いわ(好きになったズニアはことごとく辞めていくもんで^^)。ジョーイはF組ではなく隣のクラス?だかに転校してきた帰国子女で、泉水に誘われて新体操部に入るって役だったんだけど、これ最初からの設定だったんかなぁ?。確か泉水役のピヨ圭が倒立の個人練習中に首痛めてコルセットしてたことがあったから、当初は泉水も新体操をやる予定だったものの怪我しちゃったから(それか出来なさすぎたか(笑))ジョーイを加えた・・・ってなことだったんかな?。ジョーイも立派なタカ学新体操部員・・・どころか一番キレキレで美しいタンブリング決めてたぐらいだからF組生徒と同じ扱いでいいだろうに、カテコは教師役の古川くんと陣内くんと同じ扱いなんだよなー。それちょっと疑問だった。
そうそう!新体操をやらないフィリップくんはタカ学の演技をバルコニーから見てるんだけど、「タンブリングを決めたジョーイが毎回すごいいい笑顔でこっちを見てくれたり、演技を終えたキャストが袖で着替えてるときみんなすごいいい顔してて、平野とかすだまさきとか関係なく一人の人間としていい経験をさせてもらいました」って言ってたわ。
ピヨ圭の泉水はマネージャー宣言をした後「ぜ〜〜〜〜〜んぶ、ボクがやってあげるっ♪」でいつもだったら両手を広げて写真撮影のための(笑)ポーズを決めるところを千秋楽ではなんとなんと『鹿倒立』を披露!!!!!!!ピ、ピヨ圭が鹿倒立!!!!!!!!楽の数あるスペシャル出来事の中で実は一番驚いたのがコレでしたw。
ピヨ圭泉水はガウチ土井とラブコメしまくりで(笑)、ミキちゃんの誕生日を忘れてるくせに適当に「プレゼントも買ってあるからさ(はぁと)」と電話口で言うガウチ
ガウチ「やっべー!ミキの誕生日ぜんっぜん忘れてた!」
ピヨ圭「あんたそのうち絶対痛い目見るわよ!」
とかw、
5時起きを命じられるシーンでは両手を肩に乗せて背中おしながら
ガウチ「お前起こせよ?」
ピヨ圭「分かってるって♪」
とかw、
カラ高との初合同練習後には
ガウチ「(木山に)俺だってやるときはやるんだぜ!」
ピヨ圭「女の子ばっかり見てたくせにーい」
とかねw、
全員にジャージ渡す場面ではガウチにだけちょっと乱暴に渡す(1回だけだったけど顔面におもきしジャージ投げつけてたwww)回もあれば、ガウチにだけ鼻の頭ちょんっとつついたり、『土井くんはちょっと特別☆』な感じが出てて素晴らしかったです(笑)。身長こそ寿司屋と同じぐらいだと思うんだけど、顔が小っちゃくて細い寿司屋と比べるといかにも“デカイ”ピヨ圭なのにとても可愛いオカマである意味一番オイシイ役だったと言えるかも。てかピヨ圭はやっぱ舞台向きだと思う。華とかオーラとかそういうものとはちょっと違う気がするんだけど、舞台上で眼を惹きつける“何か”があると思うんだよな。感謝祭のラストで腕につけてたピンクシュシュ(劇中でガウチがピヨ圭に「うっせーこのシュシュ!シュシュシュシュ!」とか言っててお前は小学生かよ!と思いましたw)を客席に投げ入れたんだけど、キャッチした人がちょっと羨ましかったですw。


で、フィリップくんはねぇ・・・・・・役ってか設定に問題あったかなーと。初見感想でフィリップくんはこの舞台の「ヒロイン」だと書きましたが、ヒロインとしての存在感はあったと思うのね。でも良知とガウチの幼馴染でありプロダンサーを目指してるってのはさすがに厳しかったと思う。タカ学メンバー全員結構大人揃いと前述しましたが(ジョーイのみ若いけど)、そのせいでただでさえ(見た目的に)浮き気味なところへ持ってきての芝居相手が暑苦しい良知&ガウチですもの・・・なんていうか・・・昭和演技の二人に対して一人平成ってかさw、人種が違うって感じだったんだよなぁ。声の出し方から表情から身体の動きからダンスまで、全てにおいてあまりにも線(存在)が細かった。そこいらへんがヒロインぽいってことなんだけど。
てかこれ言っちゃうのってどうかな・・・とは思ったんだけど書いてしまおう。フィリップくんの役って必要か?。この舞台のテーマってか伝えたいことってのはキャストに新体操やらせることも含めて「何があっても諦めるな!投げ出すな!」ってことだと思うんで、フィリップくん演じる平野の「プロダンサーを夢見ていたのに先天的な膝の異常が原因で夢への道は閉ざされてしまう。だが木山の言葉と仲間の新体操演技のおかげで諦めないことを決意する」ってな展開はテーマそのものと言ってもいいぐらいの役ではあるんだけどさ、それでも“邪魔”って感じがしました。前述したけど平野と直接絡むのは川本と土井だけなんで、新体操部員全員にとっての「仲間」だとは思えないし(ジョージなんて口利いたこともないだろうし)、だからその平野がダンスやれなくなったことで川本が動揺するのは分かるけどそっから先の展開に納得がいかないわけですよ。川本が部を辞めるって言い出すのも平野のせいだし、木山がチンピラと乱闘するのも平野を助けるため、挙句木山は退職に追い込まれることになるわけでさ、平野疫病神じゃね??とまで思えちゃう。てかそもそもプロになりたいってのも中途半端なのよね。平野が一人でダンスコンテストに出たならまだ分かる。川本と土井は親友として応援しに来てて、突如膝を押さえて倒れた平野をいつものように軽口でからかう土井にキレた川本が殴りかかるのを木山が目撃するんでも特に不都合ないと思うのね。三人でダンスチーム組んでおきながらプロになりたいのは1人だけで残りの二人はそんなつもりはサラサラない(コンテスト出場も賞金目当て)っておかしくねーかと。フィリップくんの夢と新体操部員の想いを一緒くたにして語ろうとするのは無理があるだろうがと。そこいらへんからしてフィリップくんの特別扱いがあからさますぎるのがどうにもこうにも気になりました。
フィリップくん自体は楽しんでいたようだしやり甲斐も感じていたようなので、それはよかったなーと思うし、いっぱいいっぱいだった初回を思うに楽ではお見舞いに来たツートップに「部活みたいな顔やってみろよ」と無茶ブリされて動揺しながらも変顔してみせ「イヤな先輩だ・・・」としっかりアドリブ決めてみせたあたりに成長が見えたし(良知は毎回見舞い品としてお菓子持ってくるんだけど、このお菓子は小道具ではなく毎回リアルに楽屋にあった差し入れ品を持ってきていたそうですw)、あとこれが一番良かったと思ったんだけど、1度目の手術を終えて仮退院したフィリップくんを「よかったな」って言いつつチヤホヤしてたのに(ここでフィリップくんのバックを持ってあげる良知が彼氏っぽいw)、木山が県大会のエントリーしてきたぞと言った瞬間フィリップくんのことなんか眼中にないて感じで盛り上がる仲間たちを見て「じゃあ俺先教室言ってるわ」って言いながら足早にその場を去っていたところを、一旦止まって振り返り、木山を囲んで盛り上がってる仲間たちを見て寂しそうな顔をする・・・ってふうに変えてきたのね。自分で考えたのか指示ってかアドバイスがあったのか知らんけど、短い期間ながらも成長は見て取れたんでそれは良かったと思う。だからこそもっとちゃんと稽古に参加ってか舞台に集中できてればよかったのな・・・と思わずにはいられません。本人がやりたかったかどうか抜きにして、新体操もやればよかったのにねと思うし。
つーかなによりも不満なのはせっかく“入院してる”という設定なんだからフィリップくんにパジャマ着せろよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!ってことでした。足を怪我してるわけだしイマドキの男子はパジャマなんか着ねーよと言うかもしれませんがそんなもんは関係ねえ!入院してるヒロインなんだからパジャマに決まってんだろうがこのボケ演出!!!。


大東兄さんの木山は完璧な状態で見たかったってことしかないです。キャラ変わってると思った理由ってやたら口数が多い熱血野郎になってたからなんだけど、もし怪我してなかったら新体操の実技指導はもちろんのこと、もっと“行動で示す”演出が出来ただろうからもうちょっと口数は少なくなったんじゃないかなと思うのね。この演出家と脚本家が「態度で示す」演技を引き出せるかってのは別の話として。わたしが思う木山はそういうタイプだと思うし、であればここまでキャラ変わっとるがな!とは思わなかったんじゃないかなと。ドラマ版・木山とは別の木山だと思えば大東兄さんのオーラはさすがだなと思えるし、立ち姿は文句ナシにカッコイイし表情も大きいというか舞台で映える顔つきだし、なんと言っても声が素敵で何度もウットリしたぐらいなんで、初舞台としてはなかなかのもんじゃねーの?(超絶上目線)と思えましたが、だからやっぱり万全の状態で初舞台に挑んで欲しかったな・・・と思うよねぇ。それは本人が一番感じていることなのではないかと思うのでこれ以上は控えますが。
稽古場では「ミャンマーゲーム」なるものが流行っていたそうで、どんなゲームかというと「一人ずつミャンマーの回数を増やして言う(一人目が「ミャンマー」二人目が「ミャンマーミャンマー」)。で、噛んだり回数間違えた人はその場で腕立て10回」というただそれだけのものなんだけど、それを感謝祭のステージ上でやろうってことになり、大東兄さんが失敗して腕立てやるってなったときはすごいドキドキしました・・・大丈夫なのっ!?って。あっさりこなして拍子抜けしたけど(笑)。
あと大東兄さんは新体操の練習も「なにかアドバイスできることがあればしてあげたいなと思って」と付き合ってくれていたそうですが、良知が稽古終了後もスタッフとともに稽古場の後片付けをしてる大東兄さんを見て「こんな主役もいるんだな」と思ったとしみじみ語ってました。大東兄さんの人となりが分かる素敵なエピソードだなと。



タカ学キャストはみんな身体ボロボロで舞台に立っていたそうで、それを知ってまたもやじくじく泣いてしまいましたw。ほんとよく頑張ってるよお前ら。ちょっとだけ休養を挟んで大阪公演はきっともっともっとよくなると思います。
最後まで精一杯青春してください!。タカ学男子新体操部だいすきです!。