『コカンセツ!』@天王洲 銀河劇場

新体操部改めHIPHOP部の馬鹿どもが可愛かったです!部長の新体操演技がパネかったです!以上!。


その一言しかないわ。
誰だったかなぁ?村井くんか元気かまーやだったと思うんだけど下手したら客より舞台上のキャストの方が楽しんでたんじゃないか?ってぐらい楽しかったですとか言ってたんだけど、それ聞いて「でしょうね^^」って頷けちゃうぐらいで、とにかく新体操部だかHIPHOP部だかの男子たちが最初から最後までキャッキャしてただけの舞台だったんだけど、でも可愛かったからヨシ!って感じ。これが中途半端な可愛さってか演技としての「楽しさ」であり「青春」であったなら恐らく客席は置いてけぼりになってしまったと思うのですが、こいつらマジで楽しそうだったからねw。実際ストーリーはかなり強引というか段階無視でザクザク進むし登場人物の心情描写なんかは大雑把なんで感情面では置いてけぼり感があるのは否めませんが、校庭で馬鹿なことやってる同級生を校舎の窓から見てる感覚って言えば伝わるでしょうか?何を笑い合ってるのかは分かんないけどでも楽しそうなのは分かるし、それ見てる自分も楽しい気持ちになる・・・そんな舞台でした。


勤勉なわたしはもちろんちゃんと原作を読んでから観劇したわけですが、原作を読んだ時点ではまだメインの男子キャストしか発表になっておらず、だもんで女子パートはカットし多分テレビの取材もないであろうと予想してたんだけど、ほぼ原作通りでした(笑)。でもわたしが原作の中で唯一心揺さぶられまくりウッカリ泣いてしまった肝心の『キャプテンと一緒に全員で最後の団体演技→キャプテンに抱きついて号泣』がなかった。この時点でこの舞台を「作品として」評価することはできません。
だってここって1.2年部員がなんだかんだで「新体操が好きだ」って想いを再確認する最も重要な場面なんだよ?。話はいきなり元気演じる豪ちゃんが新体操部をHIPHOP部にしようって張り切ってるところから始まるんだけど、彼らを語る上で最も大切なことは「新体操が好き」だってことだと思うのね。好きだからこそ嘲笑されたり「キモイ」だの言われたりするのが辛くて、悪いことをしてるわけじゃないのになんでそんなこと言われなければならないのか、なぜ卑屈にならなきゃならないのか?と疑問を覚えてるところでたまたま1年部員の清宮が友人とやってるダンスを見てカッケエエエエエエ!と思いHIPHOP部に変部しようと閃いた!ってな話なわけですよ。言ってしまえばHIPHOPでなくとも構わないと思うんだよね。極論を言えば新体操でなければ何部でも構わなかったんだと思う。それは裏を返せばそれだけ新体操が好きだからってことになるんじゃないかなーと読みながらわたしは思ったわけですよ。好きだからこそ堂々とやれないことが悔しいんだろうなーと思ったのね。好きなら周りに何言われても気にせずやればいいじゃないか!って言いたくはなるけど、でもこれ『男子新体操』なんですよ。一番多感なお年頃な青少年たちなわけですよ。同性から馬鹿にされるのはともかくとして異性に笑われたり「キモイ」と言われたりするのはそりゃ辛かろうと。実際原作の中ではそういうものも語り部である悠太の視点である程度は描かれてたんだけど、舞台の悠太は完全なる狂言回しのポジションで、豪ちゃんたちとはちょっと違う存在として描かれていたわけです。だから「感情」も全部セリフで説明されるだけで肝心の「新体操愛」が伝わってこなかった。
それでも原作通りキャプテンと一緒に団体演技をする後輩達が見られれば全然違うものになったと思うんだ。『キャプテンと一緒に』最高の演技が出来たからこそ彼らは「やっぱり新体操が好き」って気持ちを再確認するわけだから。でもこの舞台はキャプテンがインターハイで優勝した演技を「見てる」だけなのね。キャプテンは後輩へ何かを伝えたいと思ってて、そういう気持ちが込められたキャプテンの演技に心揺さぶられて新体操への想いを再確認すると改変されているわけです。それ絶対違うだろうが。キャプテンの演技が凄いってことは百も承知のはずでさ、いくらキャプテン最後の演技というオプションが付いていたとしてもそこで彼らの心がそんなに揺さぶられることはないと思うんだよ。しかもインターハイ個人優勝の演技だぜ!?そんな桁違いレベル違いのもの見せられたら逆に「俺らがどんなに頑張ったってこの世界にたどり着けない」って思ったって不思議じゃないだろ。だからここは『キャプテンと一緒に無我の境地(最高の演技)を体験する』ってことに意味があるんだって。だって彼らは今この瞬間青春してんだもん。自分の心と身体でもってそれを体験しなきゃ意味ないだろ。
なにやらキャプテン役の祝陽平くんは元青森山田男子新体操部キャプテンで、実際にインターハイで優勝という経歴の持ち主だそうで、キャプテンのソロ演技はそれはそれはすごかったですよ!。おまけに顔もそれなりにイケメンだし、キャプテン役にはこれ以上ない適役だと思いました。祝くんという素材がいたからこそこの題材を選んだんだろうと思います。だから祝くんに見せ場を作るのはアリだと思う。でも最終的に全員で団体演技ってのは絶対に変えちゃダメなんだよ。新体操の稽古をするほどの時間はなかっただろうし、例えあったとしてもこれだけレベルが違うんだから実際に団体をやるのは難しいってことぐらいは分かります。でも例えば最初と最後だけポーズを作りあとはシルエット映像として演技を見せるとかさ、方法はあると思うのね。もしかしたらそれで映像かよって萎えるかもしれない。それでもキャプテンの演技に感動して泣くよりもずっと彼らの「新体操が好きだ」って気持ちに説得力が出たとわたしは思います。つーか団体演技やんねーんだったら何でお前ら試合用レオタード着てんだよ(笑)ってな話じゃん。まぁそんな感じでした。


でも最初に書いたようにキャストはほんっとに馬鹿可愛かったんで、それ見てるだけで楽しかったことは間違いないです。特に原作のイメージ(ってか希望)通りだった豪ちゃんの元気と河合ちゃんの平田はまーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーじ可愛かったからね!!。てか2年生(まーや・元気・平田・番長)全員声かすれててアホかとw。番長と平田は元からハスキー系だけど、元気がこんなに喉潰してんの珍しいなーって思ってたら千秋楽の挨拶で元気自ら「久々に喉潰しました!。最後のセリフとか自分でも何言ってるか聞き取れませんでしたすいません!」とか言うてたしw。もうとにっかくギャーギャーピーピー喚いてるんだよねw。平田は弟がいる設定なんだけど、弟の学校ではカンチョーごっこがブームらしく河合家では隙あらばカンチョー攻撃の餌食になるってんで、そのノリを部活に持ち込み「ワンフィンガー」だの「ツーフィンガー」だの言いつつ周りにカンチョーしようとしまくったりしてんのねw。アホ可愛すぎるw。
つーかこいつらの体操服姿がやべーんだって!!(笑)。上が黄色Tで下がブルーのハーパンなんだけど(学年で胸についてる刺繍の色が違う)、金髪に近いフワフワパーマ頭で前髪ピンで留めてる平田の体操服姿とかけしからん可愛さ!!それでいてスネ毛はボーボーってありえんだろ!!!!!!(笑)。前髪と言えば元気はちょんまげだったんだけど、こっちはまあぁ・・・それなり?(笑)。1年トリオ(鯛造くん・村井くん・清水大樹くん)の可愛さは言わずもがなだし。てーか鯛造くんが新入生総代を努めた学年トップの秀才・保田役だったんだけど(舞台では弁護士を目指している秀才とちょっぴり変わってたけど)、黒縁メガーーーーーネ!!って女子高生ならば眼鏡+体操服のコンボの威力たるや兵器なみでしょうが男子高生ってか鯛造くんの場合はさほどでもなくむしろ制服姿+眼鏡の方が好みでしたが^^。あ、番長?番長は見てなかった(キッパリ)。
てか一つ残念だったのはセットチェンジや場面転換時に説明する役目だから着替える間がなくまーやの体操服姿が拝めなかったってことなのですが、でもまーやの体操服姿は・・・・・・・・・危険ですよね^^。
あ!思い出した!原作のエピ通りに学校のプールに入っちゃおうぜー!おー!ってなシーンもあったんだけど、そこでも他の部員たちは制服脱いで水着になってる中まーやは一生懸命説明してたんだよな。これもまたまーやの水着姿(後ろ姿)が見たいか?と聞かれたらそうでもない気がするんで(笑)いいっちゃいいんだけど、ていうか1年は学校指定の水着っぽかったけど2年は自前の水着着用してて、平田がなんかピンクというよりもベージュに近いパンツだったんで思わず全裸!?全裸でプール!?!?とものっそい前のめりになったことをご報告しておきます(笑)。
ある意味客最大のお目当てだったであろうレオタード姿はさすがにまーやも見せてくれたんだけど、あのね・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平田のコカンがやっべえの><無理><わたしには無理><双眼鏡が目から離れなかったわ(笑)。おかげでせっかくのレオタードまーやの記憶があんまりないしっ><馬鹿っ><コ平田の馬鹿っ><。
そうそう、まーやと言えば心配だったヒップホップダンスはやはりまーやクオリティでございました(笑)。フリが間違ってるとかじゃないんだけど、何かが確実におかしい(笑)。それでこそまーや(笑)。
つーか早川役の清水くんがやっぱ上手くてさぁ、病弱であまり激しい動きをしてはいけない役だから相当セーブして踊ってはいるんだろうけど、やっぱターンとかステップとかそういうところに上手さが出まくっちゃうわけですよw。反対に村井くんはダンスが出来る設定なんでガシガシ踊ってはいたけど、これまた一緒に踊ってるのが清水くんと同じダンスチームの人だったりするんで村井くんガンバレっ^^みたいなね(笑)。
てか村井くんは何をやっても様になる元アイドルという噂がある美少年・清宮の役なんだけど、後半その噂が実は本当だったとバレるのね。そこで登場する『アイドル時代の清宮』の写真がブログにある「我」って写真集の写真でクソワロタwwwなんという昭和のアイドルwwwww。そういや原作にある「ジャニーズ系」って表現を舞台では使ってなかったわ(笑)。
イケメン顧問西谷クン役のますんはまさにウザ爽やかでした(笑)。てかますん眉毛濃すぎ(笑)。


千秋楽のカテコは全員から一言挨拶があったんだけど「クソ暑い中、クソ大変で、クソみたいに馬鹿ばっかりで、クソ楽しい舞台でした」とかなんとかクソ連発する元気がみるみるうちに泣き出して、それを見る村井くんの目が母犬のようでホッコリモッコリいたしました。この二人ほんとに仲良しっぽくてほんわかしたわーw。メインキャストはほぼ全員が「またこのメンバーでやりたい」と言ってて、その中でも「次はぜひ、『コカンセツー(2)!』で!」とまとめる村井くんはさすが出来る子!!。でも最後の〆の挨拶で「次は・・・コカンセツツーで」って言っちゃうまーやwwwww。
ダブルかトリプルカテコだったと思うのですが、幕が降りたら幕の向こうからすごい掛け声みたいな声が聞こえてきて、それに対して拍手をしたんだけどやめ時が分からずwさらに粘ってたら再び幕が上がって、なにやらさっきの掛け声はみんなで座長・まーやを胴上げした声だったらしくみんな涙目になってて、とりあえずまーやが挨拶しようとするんだけどグダグダで、そのまま「本日は〜」で〆ようとしたもんだからオタに「えーーーーーーーーーーーーーーーー!!」って言われてw、それ見て元気が「俺の(幕裏での)感動を返せ!!」とか言い出してw、そしたら鯛造くんが「じゃあさっきやったやつもう一回やろ!!」ってビシっと提案し、まーやを再び胴上げして終了でした。さすがオタ舞台慣れしてる鯛造くんは気転が利くわ!。


一言感想のつもりが長くなったなぁ・・・(笑)。もし再演があるのなら、またこのキャストで見たいし、その時は絶対キャプテンと一緒に演技に変えて欲しいです!。