『ホタルノヒカリ2』第5夜

結婚しようがしまいがバリバリ仕事をこなすキャリアウーマンとしての人生を送ると思われていた山田姐さんが「専業主婦」になることを決意し、家でグータラしていたいからと専業主婦になることを夢見たアホ宮は働くことの喜びを再確認し「働く女」でい続けたいと部長に告げた。結婚となるとやはり女の方が「選択」と「変化」を強いられるというなにげに現実的な話だったとは思いますが、それ以前に山田姐さんもアホ宮も社会人としてどうなんよそれ?ってのが見えてしまって非常に残念な回でした。
そんなに真剣に見ていたわけではないので定かではありませんが、1の雨宮蛍は『仕事はそこそこ出来る』が家ではグータラしてる干物女ってことじゃなかったでしたっけ?。自宅以外(特に職場)のとこでもおかしな人度が増してるのはもうそれでいいとしても、会議中に煮干(プライベート)のことで頭いっぱいにしてたり、いくら半分知り合いのような人とはいえクライアントとの会食中にまたもやプライベートのことばかり考えてるわ真剣に仕事してる後輩に口先だけの適当なアドバイスするわ、散々じゃねーかと。山田姐さんにいたってはどこの誰だかわからない、つまり“社外の人間”が同乗してるエレベーターの中でペラッペラと取引先の悪口言うとか社会人として最低だろ。江古田が部長の知り合いだったからいいものの(ああいう鼻持ちならない女が嫌いだってのは本音だろうけど)、そうではない相手だったら取り返しのつかない損害をクライアントにも会社にも与えることになったかもしれないじゃないか。クライアントの希望をかなえるために迷わず土下座できるような後輩が育ってんだから、それこそ寿退社でもなんでもしたらどうですか?と思ったわ。
つーかこれアホ宮の言い分もなんだかなーって感じだった。仕事に「気持ち」は大切だし必要だとは思うけど、交渉という場において「想い」だのを前面に出すのって甘いと思う。だって江古田が交渉してる相手はあくまでもSWビルドコーポレーションであって、江古田にとって小夏は“クライアント”じゃないもん。そこまでそのクライアントの想いとやらをかなえてあげたいと思うならばあんたらの取り分で契約料の上乗せ分を補えばいいんじゃないの?ってなもんだろ。ってそういうドラマじゃないってことは重々承知してるんだけどさ、山田姐さんの専業主婦になる発言が二ツ木さんを経由してぶちょおの結婚はやめにしよう発言に少なからず影響してると思うわけで、もうちょいしっかりしてくださいよと思ってしまいました。
それは瀬乃もなんだよなぁ・・・。偽覚書はおそらく江古田の特に女に対して一度言ったことをそう簡単に覆すことが出来ないという性格を見切り、落としどころとして「覚書」を持ち出したんだろうし、江古田もまたそうと分かったからこそそれを受け入れたってなことだったのでしょうが、やってることはカッコいいんだけどその言い方がね、気になるわけですよ。社外の人間に対してあの口の利き方ってのはどうなんだと、“派遣だから”が何かの免罪符になるとでも思ってんのかと。まぁあそこで瀬乃が偽覚書を手にビシっとビジネス口調で江古田を言い負かしたりしたら、ただでさえ相当な王子様っぷりなのにぶちょおを超えてしまうであろうことは想像に難くないですけども!。
ぶちょおとアホ宮の結婚がどうなろうがどうでもいいのでそこいらへんはまぁ好きなだけごちゃごちゃしたらいいよと思うわけですが(結婚したって縁側でゴロゴロゴロ〜迎えにきて〜><キャー><ごろごろごろ〜ってやることに変わりないだろうし、変化があるとすれば夫婦の営みが増えるぐらいのもんだろうし)、ぶちょおってかSWビルドコーポレーションは全力で瀬乃の慰留に努めるべきだと思いますよ!。仕事規模の大小に関わらずほぼ瀬乃のプランが採用されてるように見えるんで。