『天装戦隊 ゴセイジャー』epic24「ミラクルアタック・ゴセイジャー」

前回の感想内で「ひどい」を連発しましたが、今回もそれと違う意味で「酷い」の一言ですね。
アバレヘッダーの気持ちを必死で理解しようとするアラたんたちキャストは頑張ってると思う。変身後のアクターさんたちも顔出しパートで思うように進まないキャラ付けを補おうと必死でアクションしてくれてるとは思います。でもこんなにも「愛」が感じられないパワーアップ回は初めてです。
だって今ここでこんなにも唐突に全員がパワーアップする必要性を感じないどころかハッキリ言って『敵の作戦に乗っかった』『たまたま』って風にしか見えなかったし、何よりパワーアップ後カッコわりいいいいいいいいいいいいいいい!なにあの胸の出っ張り!なにあのへんな杖!!。てかブレドランさん(はなんであそこにアバレヘッダー改めミラクルヘッダーが封印されてるってわかったの?ヘッダーパワーで甦らせた幽魔獣の怪人たちをパワーアップって、やっぱり幽魔獣と護星天使の間に何らかの関係があるってことなのか?)(というよりもブレドランさんが実は元天使って方がありえそうか)が手にして力で支配しようとしたヘッダーは1体なのに、アラたんたちと心が通じてミラクル化したら都合よく残り4体も出てくるとか何なの?。ゴセイジャーたちがそれぞれ「よろしく、ミラクルシャークヘッダー」とかなんとか言ってからそれぞれ種族違うんだろうに、なんで一緒くたに封印されてたんですか?。アラタが攻撃(ヘッダーが出してた爆弾だかビームだかみたいなのってどれぐらいの威力があるんだろうね。アラたんゼロ距離で何発も食らってたけど・・・)に耐えつつ一生懸命話を聞いたのって1体だけじゃん?それなのに他の4体も出てきたってことはミラクルヘッダーの間で意識は繋がってるとかそういうことなんだろうけど、だったら剣の状態で封印されてる時点でヘッダー5体がくっついてる形にすりゃ見た目でそれがわかるのになぜそうしない?。そしてこれが一番理解できなかったんだけど、全員いっぺんにパワーアップするなら全員でヘッダーの攻撃に耐えて心の声を聞けよと。一応アラたんの背後にボーっと突っ立ってたから気持ちは一緒☆ってなことだったのでしょうが、肝心の「痛み」は共有してねーじゃん。せめて全員でその痛みに耐えろよと。アバレヘッダーの顔を掴むアラタを背後から支えるだけでも全然違うだろうに、なぜそれすらしないのかわたしには全くわかりません。番組開始当初からゴセイは「奇跡」の安売りしすぎだろうと思ってましたが、ついに名乗りにも「奇跡」が入っちゃったしね・・・。
てかさー、「奇跡」って滅多に起こらないからこそ「奇跡」なんだと思うのですが、護星天使は天使だけあって奇跡が身近にあるというか・・・奇跡までの距離が短いのかなーなんて思いました。過去の戦隊全部が全部そうだったとまでは言い切れませんが(記憶が曖昧の作品もあるので)、どれもパワーアップする前に挫折のようなものがあって、敵に勝つためにもっと強くなりたいと願い努力やらなにやらをすることでより強い力を手に入れてきたと思うのです。でもゴセイジャーは違う。強くなりたいと願ったわけではなく、力が強すぎるがためにそれをどう制御すればいいのか分からず苦しんでいるヘッダー(仲間)の気持ちを少しでも楽にしてあげたいと願っただけで、その結果全員揃ってパワーアップしちゃった!ラッキー!ってな程度なんだよね。そう、この作品における「奇跡」ってのは「ラッキー☆」程度のことなんですよね。ようやく理解できた気がします・・・。


でさ、ナイトさんが負けた相手に勝ち、かつての護星天使が使いこなせなかったミラクルヘッダーと仲間(笑)になれたってことはさ、もうアラタたちの「見習い」は取っちゃっていいんじゃないかな?。てか1万年前の護星天使って、ナイトさんを幽魔獣に封印される一方でミラクルヘッダーは使いこなせないから自ら封印するとかちょっとひどくねえ?(笑)。本来のミラクルヘッダーは仲間になれた嬉しさのあまり勢いあまってアラたんのデコに頭突き入れちゃうぐらいのオチャメさんなのに。天使のくせに愛が足りねーよ(笑)。