『仮面ライダーW』第42話「Jの迷宮/ダイヤモンドは傷ついて」

これは駄目だー。フィリップくんが地球の本棚に入るときのシンクロ率を自分で設定できる(でもこの方法は二度と使えない)ってこと以外見所がねー!。
あ、あとあと


『濡れ髪のれんれんと龍ちゃんがみつめ合う』


シーンね。終わってみればこの時点で翔太郎は上杉を疑ってたわけだけど、そうと分かってもなおこの時の龍ちゃんに対して何か言いたげなれんれんの表情はヤバイ!。最近のれんれんはちょっと心配になるほど顔がコケやつれてるんだけど(崩れてきたんじゃないってば!!)、このシーンはそのやつれっぷりが逆に良かった!むしろ良かったです!。


予想通りというかありきたりというか・・・本当の犯人は上杉でしたー!ってことだったんだけど、それを聞いても「・・・で?」としか思わんわ。散々「ジンさんは騙されやすいんじゃない。騙され上手なんだ」って言ってたけどさ、それと今回の話がどう繋がってんのかイマイチよく分からない。言いたいことはなんとなく分かるんですよ。悪女だと思われていた泪が実はそうではなく、それどころか翔太郎と同じようにジンさんを騙したつもりがいつのまにか自分もそれに付き合う羽目になった経験の持ち主で、その泪にみんな騙されていたと。そこまでは分かる。でもそのことと現在の刃野刑事の状況との繋がりが分からん。泪にとって刃野は大切な存在で、多分こいつは信用できると思える相手だったのだろう。だから智を人質に取られてる泪は意識的にか無意識か、刃野を事件に巻き込むことで助けを求めてた・・・ってな話なのかなーと思いきや、正体バレした上杉が「あんな刑事を庇わなければ」とかなんとか言ってたよなぁ。てことは泪が刃野にダイヤ泥棒の濡れ衣を着せた理由は刃野を守ろうとしたからってことなのか?。でも上杉は別にジンさんを狙ったりしてなくね?。わざわざ医者を装ってまで留置所の刃野を泪が訪ねたのは何でなん?。当のジンさんは泪を前にして本気の本気で「誰か助けてくれー!」って怯えてたわけでさ、それはつまり泪=バケモノだと“騙されてる”ってことなわけだよね?。それがなんだったのか(どんな意味だったのか)分からん。
ていうかそもそも「騙されやすい」のと「騙され上手」の違いからしてよく分かんないんだよ。翔太郎や泪がついた嘘をジンさんがあまりにも馬鹿正直に信じてくれちゃうもんだから、良心が咎めてついつい自分がついた嘘(ジンさんが信じたこと)をつき通す羽目になっちゃったってことだけど、それを翔太郎はなんでだかそんな気分にさせちゃうジンさんは「騙され上手」なんだと言うけれど、どうもイマイチ説得力に欠けるってか伝わってこない気がするんだよなぁ。翔太郎の過去エピソードはともかく泪の方は“大切なものを最後には壊したくなる”と言った泪の言葉に騙されることと、“ダチが捕まってるから助けるために喧嘩した。だけどもうしない”という言葉を信じる(騙される)ことって繋がってなくねぇ?。その後本当に喧嘩はしなかったというからには風車ぶっ壊し事件→もう喧嘩しない宣言って時系列だろうけど、後者がなんとなくいい話に見えるから誤魔化されそうになるけど、泪の“最後には壊したくなる”性癖をそのままにしといていいのかよ?と思うんだけど。それは本当は上杉のことだったわけだけど、ジンさんはそのことを知らないわけでしょ。ジンさんが人の“本質”を直感的に見抜くことが出来る人で、泪の言葉は多分「嘘」なんだろうけどでも泪がそういうからには何らかの理由があるんだろうと考えた上で「騙される」、そんなジンさんの想いが泪を変えることに繋がった。そして全員が泪を悪女だと思っていてもジンさんだけは高校生の時に泪が言った数々の言葉を信じ続け(騙され続け)、泪はそんなヤツじゃないと庇うってんなら「騙され上手」と思えるだろうけど、実際のとこジンさんは言われたことをそのまんま信じただけじゃん?。結局のところ泪がどんな人間なのか全く分かってなかったってことじゃん?。それってただの「騙されやすい人」じゃないのかと・・・。


ミュージアムも何考えてんだか分かんないしなぁ。「最終ステージ」の扉を開くために来人が必要なら実力行使でもなんでもしてさっさと身柄確保に努めろよと思うんだけど。いちいち地球の本棚に入ってくるのを待ち構えてることからして必要なのは来人そのものではなく来人の“精神”とか“脳”とか、地球の本棚にアクセスできる“機能”ってことなんだろうけど、残り話数を考えるとどうにもこうにもチンタラしてる感は否めない。必要なのは○○だけだとか言ってないで(言ってるかどうかわかんないけど)ガッと拉致ってサクっと洗脳すりゃいいべよ。最終ステージに立って何をどうしたいのか、いい加減明かせよと。
冴子さんもさー、若菜に対抗するための切り札としてジュエルのメモリがどうしても欲しかったんだろうに固執するそぶり全くないとかわけわかんね。そこは目の色変えてメモリを追いかけるべきだろうが。家族を見返すのか井坂先生の仇討ちをするのかどっちかにせーよ。


翔太郎も翔太郎でさ、泪の言葉で疑問を抱き照井たんをスタンバイさせ自分は真犯人と目星つけた男の動きを見張り、爆破ボタンを押したのを確認したところで謎解き・・・ってなんかちょっと「探偵」ぽかったけどさ、でも翔太郎にやってほしいことってそれじゃなくねぇ?。これがまだ普通に風都を守ってた1stシーズン(霧彦期)ならともかく、今はジンさんよりもフィリップくんのことを考えてほしいわけですよ。「地球の本棚に姉さんが出入りできるようになったから検索できない」というフィリップくんの言葉をもっとしっかり受け止めてあげてよと思うわけですよ。翔太郎の中には揺ぎ無きフィリップくんへの信頼があり、それこそが二人の絆なのだとしても、現実問題フィリップくんが本棚にアクセスできなきゃせっかくのCJXもただの中身見えてるフォームでしかないんだから、なんとかしようと考えるべきだろうが。フィリップくん一人に任せるのって違うでしょう。それは信頼とは違うと思う。亜樹子の何の気なしの発言がヒントになるってのはこれまで何度も描かれてきたことだけど、今回は亜樹子ではなく翔太郎にヒント与えさせるべきだったと思うなぁ。フェリーにフィリップくんも同乗してることを亜樹子は知らなかったけど、照井たんを用意してたぐらいだから当然翔太郎は知ってただろうし、フィリップくんが検索を終えたことも承知してたのだと思う。だから見えないところで翔太郎とフィリップくんがシンクロ率50%で本棚に入ればいいんじゃね?って相談してたってことはありえるかもしれません。でもそれ見せてくれなきゃ相談してないのと同じことなんだって。フィリップくんが一人で悩んで一人で解決してるようにしか見えないんだよ。それじゃ駄目だと思う。だって二人は相棒で、二人で一人の仮面ライダーなんだから。なにやら翔太郎が変身不可能になるらしい次回エピでそのことを最終確認するのでしょうが、視聴者目線としてはそんなことは分かりきってんだから改めて2回(1話分)使ってわざわざ見せてくれなくていいんだよなぁ。今回で言えばフィリップくんが姉さんに対抗するための作戦を二人で考えてるってのを見せるだけで充分だよ。二人の間にあるものはこれまででしっかり描いてきてるわけだから、最終決戦を前にして、翔太郎がフィリップくんの現状をちゃんと把握してて、フィリップくんも翔太郎が理解してくれてることを分かってるってのが見えればそれで充分だと思うのに、ここへ来て4回(2話)続けて二人の話としてはどうでもいいものやった上に肝心の翔太郎⇔フィリップくんを手抜きしまくりとか何考えてんだろ。


メモリブレイクされものすごい大胆な体勢で気を失った上杉からカメラをパンすると智に抱きつく泪の図にはちょっとビックリしました。メモリをブレイクしたことでダイヤ化された人々は元に戻りましたってのはいいとしても再生早過ぎだろw。手の中にあったはずのダイヤが一瞬で成人男子に戻ったんだぜ!?戻るかどうか分からなかっただろうし、みんなもっと驚けよ!w。
そしてその向こうで海を眺めるテイを装いつつ抱き合う二人から目を逸らす照井たん!!・・・に竜くんっ><と私達も抱擁しよ!ほうよう!とばかりに迫る亜樹子wwwでしたが、オイ照井、お前振り切って亜樹子にキッス迫ったことをなかったことにしてんじゃねーぞ!!。
つーか今回の照井たんはとても役に立ってたとは思うものの、なんつーか・・・「こんなこともあろうかと照井(アクセル)をスタンバイさせておいたぜ」扱いでちょっぴり切ないです・・・・・・。まるで翔太郎の手足状態じゃないですか・・・・・・。そりゃ確かにジンさんは翔太郎に「俺の無実を証明してくれ」と依頼しました。でも探偵は探偵、警察は警察だと思うの。上杉が海に投げ捨てようとしたダイヤを照井たんがトライアルキャッチ!!という展開は良かったと思うので、せめてそれが照井たんは照井たんで事件を調べ、照井たんもまた上杉にたどり着き、左のお手並み拝見と翔太郎の推理を黙って聞いてたら上杉がダイヤ投げたもんだからとっさの気転でトライアル化で指輪キャッチとかさ、せっかく「部下が泥棒容疑で捕まってる」という特殊なシチュエーションだったことだし、もうちょっと照井たんを「刑事として」活躍させることはできなかったのだろうかと・・・。


なまくらさんの変わり身の早さはさすがです。
そしてそんななまくらさんを「俺はもう二度と騙されない」といいつつほとんど責めることなく受け入れる刃野刑事は騙され上手ではなく馬鹿なんじゃないだろうか。



・・・とかなんとか言いつつも、井坂先生の「何かキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」ですっ飛んだw。それあんたの嫁だっつのw。