『龍馬伝』第26回「西郷吉之助」

これまで数々の判断ミスを重ねてきた武市さんですが、以蔵に毒饅頭を届ける役に弥太郎を選んだこともまた判断ミスでしたね!。和助では以蔵の牢に近づくことができないからと弥太郎に頼んだのだろうと思ったんだけど、弥太郎の様子を判断するに人目にさえ気をつければ関係者であれば誰でも近づけそうだったじゃん?だったら和助でもいけたと思うんだよね。まーいくら武市さんを尊敬してくれているという和助と言えども入牢後の付き合いなわけで、妻との橋渡し役は頼めても結果的に人の命を奪うような役目を担わせるわけにはいかないと考えたのだろうし、それに恐らく以蔵を楽にしてやりたいという想いは勤王党のトップとしてよりも幼馴染としての立場によるところが大きいのだろうから、その想いを託せるのは“幼馴染である”弥太郎しかいない・・・ってなことなのでしょうが、結果的にまたもや判断ミスでした。
つーか弥太郎も弥太郎でさ、本気で「以蔵が可哀想」だと思っているのならばそこで毒饅頭食わせてやれよと。結局自分が「以蔵を(見)殺した」という思いをしたくないだけじゃん。美和さんじゃないけどほんと「じゃあなんで受け取った」んだよってのな。使えねー男だ。つーか赤子がいるってのに家族の目に触れる(手が届く)ところに『毒饅頭』なんてものを放置しておくなっつのな。アホか。アホだよ知ってます!。

以蔵は文句ナシによかったです。毒饅頭を以蔵に食わせてやってくれと言う武市さんの気持ちはわかるもののその描写には納得いかないんだけどさ、納得いかないながらも当の以蔵はちゃんと武市さんの想いをわかった上で「武市先生・・・ありがとうございます」と食べようとしたってのはとても良かった。武市先生はさぁ・・・・・・以蔵がもう「舌を噛み切る力もない」ってこと、分かってたんかなぁ。今の以蔵は武市先生に言われたことを守るというただその一心でひどい拷問に耐え続けているのに、その武市先生に毒饅頭を渡されたりしたら絶望しちゃうんじゃないか・・・って思ってたんだけど、その逆だった。毒饅頭をまるで何か神々しいもののようにそっと両手で包み牢の柱に持たれてふっと息をついた以蔵がほんっとに美しい笑みを浮かべてて、あの時の以蔵はきっと「これでやっと楽になれる」って思ったんじゃないかと思うのね。そして以蔵がそうして欲しいと願っていることを武市さんが分かっていたのならば、もう二人の間に関してはなんも言うことねーよなーと。
まぁあの状態の以蔵ならば武市さん以外の人がくれたとしても饅頭食っちゃいそうではあるけどさ・・・だからこそそんな以蔵に一旦は「楽になれる」という気持ちを抱かせたのにやっぱ出来ないって自分の気持ちを優先させた弥太郎は許しがたいよなぁ(全然関係ないけど、アポロガイストさんにアポロカッター返そうとしながら目の前で木っ端微塵に破壊した通りすがりの仮面ライダーのことを思い出しましたw)。弥太郎にしてみりゃ自分に出来ることならしてやりたいとは思うけどでもよりによって人殺しだぜ!?ってなもんだろうけどさ、たけさん以蔵の「弥太郎頼む・・・(饅頭くれよー)」のか細い叫びが可哀想すぎて・・・・・・。
つーかその次の場面で象二郎が「叔父上を殺したのはお前じゃろ」とか相も変わらず同じこと言ってるもんだから、もうそれどうでもいいよー飽きたーとか思ってしまってごめんなさい><。そのせいで武市さんと以蔵がこんなにも苦しんでるってのに本気でウンザリしちゃってごめんなさい><。


喋りながらどんどんと金八化する勝先生は面白かったです(笑)。江戸っ子の欠片もねえじゃねーかと(笑)。
あと飯と酒をたかられる陸奥は可愛い(笑)。