『Mother』第11話

ハッピーエンドでもバッドエンドでもなく、でもちゃんと希望が持てる終わり方で、なんていうか・・・いい意味で「無難な終わり方」でよかったなと思う。
葉菜さんが「素敵なお芝居のチケットを持ってるような気分」と言って楽しみにしていた走馬灯の中で明かされた葉菜が犯したとされる罪の真実はそのままでいいのだろうか・・・って思うし、仁美の理解者であるかつこおばさんは怜南にああやって物やお金を送ってくれているのかぁ・・・とかさ、もうちょっとインコ(生き物)は大切に扱ってあげて><それ「命」だから!とかさ、見せられたものに対してちょこちょこ思うことはあったりするんだけど、それはそれとして、12年後に二人がまた再会できた・・・と思わせるラストで本当に良かったと思う。まーね、奈緒もつぐみも老けすぎやろ(笑)って突っ込みたくなったけど、それが二人の12年間の大変さであり辛さを思わせるしさ、そういうことを全部踏まえて12年後の二人が「出会えてよかった」と思えたらいいなと。言葉はなくともつぐみが「大人になったらお母さんみたいな髪型にする」っていった通りの髪型で現れただけで充分だよね。12年間つぐみにとって奈緒は「お母さん」であり続けたってことだもん。そしてきっとそのさきもずっと二人は「母娘」であり続けるのだと思う。
奈緒とつぐみだけでなく、12年後の芽衣と果歩が元気にお母さんをやってくれてたらいいなと思う。籐子さんも仕事に趣味に孫の世話にとバリバリ動いててくれたらなーと思います。登場人物全員の幸せを願いたい。そんな風に思えるドラマってあんまりないんだよね、実は。結局何の役に立ってたんだかよくわからなかった駿輔だって自分にしかかけないモノを書き上げることが出来てたらいいなと思うもん。仁美だってまーくんだって、怜南にしたことを背負いながら底辺で必死に頑張りゃいいじゃんと思うしさ。そんなことを願ってしまうってのは・・・そんなに悪い気分じゃないですw。
その12年後にうっかりさんはいないわけだけど・・・・・・つぐみの寝顔を見て、奈緒が側にいてくれて、最後にうっかりさんが穏やかで幸せな時間を過ごせてよかったなと思う。奈緒とつぐみと三人で遊園地に行った「その1日」があれば生きていけると言ったけど、そういう特別な一日も確かに大切だろうけど、三人で食卓を囲みくっだらない(笑)ダジャレ対決しながら笑ったりするそういう「普通の時間」こそが葉菜さんにとって何よりの幸せだったんじゃないかなぁ。葉菜さんが娘を守ることと引き換えに諦めたはずのそういう時間を娘だけでなく孫も一緒に過ごすことができて良かったなと思います。
奈緒の手紙が若干クドイというかポエムってんなぁ・・・って思ったんだけど、そういや仁美に私が母になる宣言した時もやたらとポエムってよな。まさかあれが最終回への伏線だとは思わなかったわー・・・。


面白かったとかそういうんじゃないんだけど、いい作品でした。このドラマを見てよかった。とてもデリケートな題材の作品なのでキャスト・スタッフはとても気を使って作り上げてくれたのだと思います。素敵なドラマをありがとうございました。こういうドラマを作れる人達がいてくれるからこそ、わたしはテレビドラマが大好きでいられるのだと思います。


というわけで、最後に一つ。
クリームソーダは・・・食べ物じゃないの?w。わたしの中ではメロンソーダは飲み物だけどそこにアイス入ったらアイスがメインの食べ物と化すんだけどw。