『仮面ライダーW』第37話「来訪者X/約束の橋」

第3部ってかいよいよ最終クールに入るってんで、ついにWという物語の根幹部分に切り込んでいきますよー!と高らかに宣言する前後編って感じですね。まさに怒涛のスピードで次々と投下される新ネタ新事実に興奮し、そしてフィリップくんと若菜姫の駆け引きにゾクゾクではなくドキドキしました。ていうか恥ずかしい><なんかむしょうに恥ずかしかったんですけど><。


「もしもし、本当の若菜さん、ですか?」
「もしもし、どうかしら?」
「僕は若菜さんに、本当の自分でいて欲しいと、思います」
「もしもし、本当の私よ。あなたは本当のフィリップくん?」
「ええ」
「本当の私はね、こうしてあなたといると心が安らぐ」
「僕もです」
「不思議ね。なぜかしら」
「なぜでしょう」
「もしもし、私達、こうしてずっと一緒にいられたら素敵でしょうね」
「もしもし、僕も、そう思います」
「じゃあ・・・そうする?」
「え?」
ここまでは電話越しに、つまりお互いの顔を見ずに話をしていた二人でしたが、ここで若菜姫は意を決したように携帯を耳から離しフィリップくんに「本当の若菜さん」として向き合い
「二人でこの街を出るの。家も仕事も全部捨てて」
フィリップくんも同様にスタッグフォンを下ろし、でも若菜姫のように真剣な表情ではなく
「いいですよ。本当の若菜さんがそうしたいなら、本当の僕もついていきます」
と言っておどけるようにナイト風のお辞儀
「ねえ、今の本気?」
「え?どうかな?」
「うふふ」
「あはは」


キャーーーー><恥ずかしいっ><><。いちいち「もしもし」って言うのが特に恥ずかしいんですけどw。「本気?」って聞かれて「どうかな?」って返すフィリップくんが恋愛の達人に見えるのは気のせいですかっ!?w。
てかさ、これここだけ抜き取るとただのカップルがいちゃついてる会話でしかないんだけど、「もしもし、本当の若菜さん、ですか?」の前には、ついに若菜姫がガイアメモリの流通を取り仕切る組織の関係者であるどころかこの先は姉の後を継ぎ幹部中の幹部になる(ならなければならない)という事実をフィリップくんに相談という形を取りながら伝えた・・・ってことがあるんだよね。つまり二人はこのままいくと敵対する立場になるってことを分かってて、その上でその事実から目を逸らすかのようにこの夢見がちでふわっふわの会話してたってことなのよ。そう思うとちょっと切ない会話に聞こえ・・・・・・・・・・・・いややっぱ恥ずかしいや(笑)。


で、今回明らかになった事実を整理すると、まずフィリップくんはビギンズナイトの幹部、つまり園咲冴子がガイアメモリの流通を取り仕切る組織の人間であることは知っていたけれども、園咲家こそがミュージアムの中核であることまでは知らなかったと。知らなかったというよりそう考えることから逃げていたと見るべきなのかなぁ。少なくとも翔太郎はそんなこととは全くもって考えてなかったと(フィリップくんは若菜姫への気持ちからそう考えたくなかったのであろうと察することができますが、カンがいいはずの翔太郎、お前はもうちょい思考しろw。どう見てもどう考えてもあの家怪しいだろうw)。そして、フィリップくんが園咲家とどういう関係があるのかはまだ引っ張るようですが(鳴滝もどきの博士の様子からして、やっぱり若菜姫とはなんらかの関係がありそうだよな)、フィリップくんは園咲家に10年前に拉致された脳科学者によって『家族の記憶』を消されていて、『園咲琉兵衛』を検索しようとすると図書館がフリーズしそこから強制排除されるようにプログラミングされていると。多分これ、それこそ「ミュージアム」とか「園咲家」とか、そういうキーワードに関しても検索できないようになってるんだろうな。あともし本当に若菜姫とフィリップくんが姉弟の関係であるならば、若菜姫の記憶もまた改竄されてるんだろう。
一方の園咲家=ミュージアムでは『計画は最終段階』に入っていて、その背後に存在する『財団X』という支援組織から使者がやってくることもあり、これまで自由にさせていた次女の若菜に対しついに琉兵衛さんがミュージアムを継承すべく『覚悟』を促したと。そしてその地位に座るべくこれまでミュージアムのために尽くしてきた長女の冴子はというと、『ミュージアムが誇る処刑人』の一翼を担うミックさん!!!!!!!を仕向けられ、タブーのメモリを回収されてしまった。これ、ミックさんはどういう命を受けたんだろうなぁ。「タブーのメモリを回収しろ」ってだけだったのか、それとも「処分した上で」メモリの回収を命じられたのか。ミックさんのいわゆる「知能」がどの程度なのか分からないのであの状態で水落ちした冴子さんを見て「処分した」と判断したのかな?とも思えるし、裏切ったとはいえ長年家族として暮らしてきた冴子さんへのミックさんなりの温情というか、運がよければ命だけは助かるだろう的な情けというか、そういうものがあったりしたのかなーとも思えるし。
もう一人の処刑人、イナゴが好物のゴスロリっ娘の仕事は家族に会いたいがために組織から逃亡した鳴滝もどきの山城博士の抹殺・・・でいいんですよね?。最初は連れ戻すことなのかなと思ったんだけど、「私の食事を見てなさい」ってことは喰っちゃうってことだもんね。これも裏切り者は誰であろうと容赦なく処分するというのがミュージアムの掟であるからなのか、それとも計画が最終段階に入った今もはや拉致した科学者たちは用済みに等しいからためらいなく処分できるってことなのかどっちだろ。
それにしてもゴスロリっ娘、イナゴ喰ってるだけでなく見た目も言動もこれまでのドーパントと比べて相当エキセントリックだったけど、これはそれこそ科学者たちが処刑人を「造る」過程で人間らしさみたいなものを一切排除した結果なのだろうか。そう考えたらもう一人の処刑人であるミックさんなんて人間ですらないしね・・・。ていうかホッパーさん、アクセルにはトライアル化する間を与えないし、CJXにメモリ解析されてどうするのかと思いきやCJX唯一の弱点である必殺技起動時間の長さをついて博士を人間盾にするし、なんつーか・・・容赦ねーなとw。見た目よりもなによりもそのヒーロー潰しっぷりが処刑人らしいなとw。
てか琉兵衛さんにイナゴ「食べます?」してるゴスロリにミックさんがやたらと好戦的な態度を見せてたんだけど、あれはやっぱ処刑人としてのライバル心がさせた行動なんですよね。もうミックさんちょうカッコ可愛い。
で、財団Xの使者であるテユテユ演じる白服の男ですが、ゴスロリに「虫、出てますよ」って言ったところまではオッ!?さすが財団の人だけあってゴスロリの口から虫出てるぐらいじゃ驚かねーってか!?と思ったのに、その虫「食べる?」と聞かれてルームキー落とすわスミロドンミックさん見て鞄落とすわ、とりあえず物落としすぎwww。なまじ役者を知ってるもんだから白服の男が手元が緩い気のいいあんちゃんにしか見えませんw。てか「財団」ってだけあって、基本スタンスは有益な研究や開発を行う組織に金を投資し、結果が出たところで研究・開発の成果を財団のものとする・・・的な感じなのかなーと想像するわけですが、だとしたら財団の人間は非戦闘人種であっても不思議じゃないのか。まぁ当然戦おうと思えばそれなりの力はあるんだろうけど。
それにしても『財団X』って、Wと対峙する存在としてのXってなことなんだろうけどこれまたいつの時代だよ?と思うしかないネーミングセンスよなぁ(笑)。


で、前回もう興味はないと発言したはずのシュラウドさんは性懲りもなくまたもやアクセル照井たんの戦いを見守ってらっしゃいましたがw、シュラウドさんの立ち位置はミュージアムと同じステージなのか、それともその一段上らしき財団Xと同じなのだろうか。ていうか、フィリップくん救出をおやっさんに依頼したのがシュラウドさんなのかどうかってこともまだ明らかになってないんだよね?Wのドライバーを作ったのが誰かってことも。はっきりしてることと言えば、少なくともWドライバーと各メモリに関してはフィリップくんが「これはすごい!」と驚いてたことからしミュージアム製ではないってことだけだよね。そこいらへんと井坂先生の今際の言葉を合わせて想像するに、うーむ・・・・・・シュラウドさんは元々財団Xの人間で、ガイアメモリの開発に出資した財団からミュージアムへ派遣された監視者兼科学者(技術者)だったとか。で、琉兵衛さんに篭絡されて次々と子供を作ったものの、最も愛する末っ子長男来人の扱いに強く異を唱えたことでミュージアムを放逐されたとか。もちろんガイアメモリ研究に出資してる財団の戻るわけにはいかないわけで、そんなこんなで顔を隠し潜伏生活を送る現状に至る・・・とか。
そうそう、亜樹子がそのセンスいまどきどうなん・・・?^^な鳴海探偵事務所のHPに載せるからとフィリップくんの写真を撮ろうとしたら、フィリップくんは「組織にバレるとまずいから」と言いつつ断わってたよね?。一応“組織から姿を隠している”って設定は続いてたのかーってちょっとビックリしちゃったw。視聴者目線としてはとっくの昔にフィリップ=来人だと園咲家(琉兵衛さん)にバレてるって分かってるわけでさ、それなのにW側は姿を隠し通せてると思ってるってのがますますミュージアムの恐ろしさを感じさせるなーと思いました。