『チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋』第8話「宣告」

ちょっとー、待ちに待ってた倫理委員会なのに事務長も黒崎教授もアッサリすぎて拍子抜けなんですけど。なんのためにわたしが8話まで頑張って見続けたと思ってるんだー!。黒崎教授が委員会の部屋に入ってくるまでのあの気持ち盛り上げ演出ときたら黒崎先生のネチネチ大爆発を期待して当然じゃないか。それなのになにあの座ってるだけみたいな扱いは・・・。委員会自体も速水先生がいつも通りの口調でダラダラ喋ってるだけで何の緊迫感もないもんだからトオルちゃん白鳥が一人で無理やり「お前の狙いはこれだったんだな!」って盛り上げようとした結果空回ってるだけだったし、だもんで花房が「証拠はあります」って乱入してきたのも劇的でもなんでもなくお前ドアの外で立ち聞きしてたのかよって思えてしまったぐらいだし。ドラマ版というか西島さんの速水先生は嫌いじゃないんだけど、やっぱこの委員会の場面ってのはこの作品の山場だと思うんだよね。これまでその真意を全く明らかにしようとしなかった速水先生が部下が作った怪文書を流用してまで用意した舞台なわけじゃん。だったらここではもうちょっとこう・・・これまでとは違う速水先生が委員のお偉いさんたちを圧倒する様が見たかったなと思う。
おまけにこれまではさほど佐藤ちゃん役を芸人が演じてることにひっかりはしなかったのですが、今回はさすがに厳しかった。セリフ回しとか表情とかそういう技術面の以前に気持ちが全然伝わってこなかったもん。あの状況で速水先生の罷免要求をぶち上げるってのは相当な覚悟と衝動が必要だろうに、そういう感情は全く見てとれなかった。かと言って冷静ってんでもないしね。確かに10年間ずっと好き勝手する速水先生の尻拭いをし続けてきた自分に敗戦処理押し付けて、何にもいわずにVIP病院で好きなように救命医療をやるってなんだよそれって思って当然だと思うし、速水先生が本当にMAHと東城医大が協力体制をとれば理想の救命医療が出来ると考えているのならば何故その理想を話してくれなかったのか!?と憤るのも当然だと思う。だから本来であれば佐藤ちゃんの気持ちが最も共感しやすいはずなのに、「感情」として伝わってこないもんだから台本上でそれを読んでるような感じなんだよね。
てかさ、佐藤ちゃんは自分では敗戦処理とか言ってるけど速水先生がいなくなれば救命のトップに立てるわけだし、長谷川だってようやく速水先生から開放されるわけじゃん?。で、和泉は患者としての自分を覚えてくれてなかったことや花房師長への嫉妬心は前回のホスト患者とその彼女と接したことでとりあえず区切りをつけたからこそ怪文書を出さなくてよかったと思ったわけだし、そもそも速水先生が別の病院に移るつもりだってこと知ってるわけじゃん?。三者三様の立場であり想いがあるはずなのに、三人揃って『速水先生を一人残して黙って医局から出て行く』というチープな行動を取るもんだから余計に「感情」が見えないんだよなぁ。
鴨志田と関係がある癌患者はまたもや病院職員がミスが原因だろうが故意だろうが殺人を犯したりしたら今度こそ東城医大ヤバイと思うので多分事故ってか恐らく床に転がってた孫から貰った玩具が原因だろうし、速水先生も結局原作と同様の結末になるのだと思うんだよなー。となるとあとは何を楽しみに見ればいいのだろう。
あ!速水先生の送別会で研修医三人が一発芸とかやるかもしれないからそれを楽しみにすればいっか!。