『月の恋人〜Moon Lovers〜』

まずこれはほんと真剣な話なんだけど、このとっちらかりすぎて何を軸として物語を描きたいんだかよく分からないもののどこまで道尾さんが関わっているのか、それが知りたい。追って道尾さん名義でノベライズになるのか原作扱いになるのかは分かりませんが、書籍として刊行されるでしょうからそれを読めばいいんだけど、正直1話を見た限りでは読む気がしないんですよね・・・。キム様と篠原さん、リーチン、北川さんによる四角関係ドラマなんだってのは分かってたけどそこにミステリ・・・じゃなくてもいいけど、何らかの道尾さんエキスが注入されていることを期待してたんだけど、わたしには全く感じとれませんでした。強いて言えば・・・キム様がモデルの話を承諾させるために翔たんを使ってトントンにリーチンの金を盗ませ母親を半ば拉致状態で連れ去らせるというそのえげつなさはなんとなく道尾さんっぽ気がしなく・・・もない・・・かな?。
てかさー、あれだけ直前にプラン変更はやめてくれだのドタキャン勘弁だの大騒ぎしてたあの店、原色を一切省いてナチュラルな感じにしてとかなんとか言ってませんでしたっけ?結果店がどんな感じに出来上がったのかはこれから見せるんだとしても、お披露目されたイメージモデルもダンス(ショー)もナチュラルとは程遠かったんだけど。どんなに汚い手を使っても「お前が欲しい」(キャ><*)と思ったモデルにやらせたかったことってこれなの?と思った。多分キム様は経営手腕もセンスもあるまさしく凄腕ビジネスマン、そしてドS!!ってことなんだろうけど、いきなり慈英の首切るあたり冷徹で判断力があるってことなんだろうし、結局工場の買収も含め上海店のオープンパーティを予定通りキッチリやってのけたわけだから経営面での凄腕っぷりはまぁ見てとれました。ドSと言うより単なる傍若無人って感じだったけどSキャラだってこともまぁ分かります。でもインテリアや家具に対する『センス』ってのは果たしてどうなんだろうかと。社長内覧(「生葉月」にテンション上がるのはちょっと気持ち分かるって思ったw)であちこちにポストイット貼りまくり、テーブルの高さがほんのちょっとずれてることから足の下に異物が挟まってることに気づいてたけど、それってセンスってよりも単なる観察眼の話だと思うし、なによりスーツの着崩し方(シャツベロンって出してTシャツ見せるの)とかあのサングラスとかさ、“キム様”としてならばアリだとしても“インテリア会社のやり手社長・葉月某”としてはナシだろうと思うのよね。まーわたしのセンスなんざ並以下なんでこれがナイスセンスなんだよと言うならばこれ以上何も言うことはないんですけどね。
タイトルの意味もわかんないしなぁ。コイン4枚のクイズの答えが月を想定させるものなんだとばかり思ってたんだけど、アメンボとか言われても“え?どこが??”って感じだし、『キム様ドラマ』としてパンチに欠けるなーという印象だな。
俺的見所は月9でキム様に続いて男性キャスト2番手の西門さん(翔たん)と、ゲスト扱い?とは言え女装させられてる美作さん(トントン)の扱いの差、でもインパクト的にはトントン大勝利!でもでも年上女にちょっかいを出す翔たんかっこいいよおおおおおおおん><ってとこでした。
あとメインどころ以外キャストチェックとか全くしてなかったんで、キム様のライバル会社社長兼北川さんのお父様役で京三が出てるのにはときめいた!お披露目パーティで思わずコールに乗っかっちゃって娘からギロリと睨まれアセアセ;;ってなる京三素敵可愛い大好きだ。姐御肌のデザイナー・篠原さんが生意気だけど仕事は出来る部下・翔たんと年上のライバル会社社長・京三の間で揺れる物語だったらどんなにいいかと思うわ。だってさ、見ながらずーっと思ってたんだけど、貧しいけど美しい女が偶然出会った金持ち男(社長)に見初められモデルになるとかそれどんな昼ドラよ?って感じじゃん。プリティ・ウーマンだろって意見もあるみたいだけど、わたしにはそういう“ラブコメディ”的なものには見えなくて、逆に母親を人質に取られた中国人娘が日本人相手に頑張る話に見えるもんね。首切られた慈英やそのうちライバル会社に寝返りそうないっけいの存在もあることだし、翔たんもなにやら腹に一物抱えてそうだし、もちろんこれまでで一番適役なんじゃね?と思える北川さんという存在もいるしさ、そこいらへんを動かしていっそ昼ドラばりにドロドロしてくれたほうが楽しめそうとすら思う。


で、濱田岳くん演じる役はいつ過労死するんですか?。