『龍馬伝』第12回「暗殺指令」

無理。もう無理です。泥まみれで東洋の足元にすがりつき、顔面にキック何発もくらって血まみれになり、弟子達の目前で悔しさのあまり咆哮する武市さんにもうやめてええええええ!って号泣しながらも心の半分では異様に興奮してるわたしがいて、なんだかもう訳がわかりません。一週間出来うる限りの心の準備をして臨んだので顔面キックそれ自体はそうでもなかったんだけど、その後の自宅へ帰ってうなされまくってる武市さんとか、そんな武市さんにオロオロしちゃう富さんとか、そういうのがちょっと辛すぎるわ・・・。同じ「尊皇攘夷」論者でも思いっきり感情論で動いてる武市さんと、龍馬(とわたしw)に判りやすく尊皇攘夷とは何たるか?を教えてくれた久坂玄瑞さんという人を対照的に描くことによって、武市さんが今いる立場(立ち位置)の窮屈さってのもよく分かったし。その一方で絵を描く武市さんもいたりして、そして再び登場した黒武市が鬼カッコよすぎて・・・・・・ほんと訳わからん。あの黒武市にああ言われちゃ覚悟決めるしかないってか、ああまでしても自分の意見を聞いてくれないならば実力行使するしかないと思うのも無理はないよなぁ。でもなぁ・・・龍馬が武市さんちに駆け込んできた時には既に黒武市との話し合いを終えて怖いぐらいに冷静になってる武市さんっぽかったけど(武市さんにとって本当の意味で『味方』なのは黒武市だけなんだよね・・・可哀想すぎる・・・・・・)、龍馬に東洋の暗殺を乞う武市さんは(命じるというよりも完全にお願いしてたよね・・・)、弥太郎に龍馬を殺せと命じる(こっちは命じてた)象二郎とのシンクロ効果でどう見ても顔面蹴られたからあいつぶっコロス!!ってキレてる人っぽかったのがなぁ・・・・・・。つーか象二郎ムカつくううううううううううううううううううううううううう!そしてやっぱりそのバックじゃないけど象二郎が武市さんに鬱憤をぶつけたそもそもの原因である龍馬がムカつくよおおおおおおおおおおおおおおお!。このドラマの龍馬がわたしには全く魅力であり才能がある人物だとは(今のところは)思えないので象二郎がそんな龍馬を異様に買ってる東洋に対する苛立ちや龍馬への嫉妬心が理解できるがために、だからってそれを武市さんにぶつけないでよっ><とか、帝の気持ちや容堂が攘夷を支持してると何故お前に分かるのか?と聞かれ、考えなしに「それが明白な事実」と言い切る武市さんを“こいつダメだ”と判断し“イライラするから二度とそのツラ見せんなよ”という東洋の気持ち・・・というか言い分も分からないでもないだけに、でもだからってその言い方にその態度はないわー!とか、いろんな思いがごっちゃになってもう感情がぐわーってなる。はぁーっ、ほんとわけわかんねw。
てか今回いっちばんムカついたのは土佐勤王党のやつらですよ。勤王党を旗揚げしてから数日経ったのに武市さんは一向に動こうとしないってぶちぶち文句言ってるけどさ、おまえらもちょっとは考えろよと。お前らがなんか攘夷ってカッコよくね?程度の気持ちで武市さんを持ち上げまくった結果がこの顔面血塗れで絶叫なんだって思い知れ!この薄らバカどもがあああああああああっ!!。予期せぬ展開を突きつけられて唖然としちゃったのは分かる。確かにこれまで頭がよくて凛々しくて、尊敬の対象だった武市さんのあんな姿を見て怖かったんだとは思うよ。でも誰か武市さんを庇いなさいよ支えなさいよ!!なにバカ面並べてボケーッとしてんだっての!。いざとなったらこういうことになるって心の奥では分かってるからきっと武市さんは龍馬に「友と呼べるのはおまえしかおらん」とか「お前はただそばにおってくれればいい」とか言うんじゃないさっ!。松陰先生ラブすぎて(生瀬松陰なかなかよかったのに1回限りのスポット参加扱いだったんですね・・・残念)ちょっとおかしな人にしか見えない久坂の先生愛を見習いなさいよっ!あああああああもうみんなムカつくううううううううううううう><特にキャナメ!キャナメのバカアホうんこ!。
ついでに弥太郎もムカついた(笑)。これは完全なるやつあたりなんだけど、あれだけ嫌ってたはずの龍馬にお小姓組を譲ってくれよ〜っておねだりする一人浮かれポンチな弥太郎馬鹿じゃないの!自分がならないからって譲れるものでもないだろうに、そんなことすら判断できないほど舞い上がってる弥太郎はみっともないったらないわ!。ていうか何が一番腹立たしいって、嫁が可愛いことよね(笑)。あんな嫁が待ってると思ったらそらウッキウキの全力疾走で家に帰りたいと思うのはわかる。そして帰宅したらイケメン龍馬と談笑してたら全力で焦る気持ちもよーく分かります。でもやっぱり平和すぎてムカつく(笑)。


龍馬が酒持参で弥太郎を訪ねてきたのは結婚の祝いもあるんだろうけど共に土佐を出ないかと誘うためだったんだよね?。ものすごい会話の噛み合ってなさ具合は大層面白かったんだけどw、その噛み合わない会話を聞いていて、久坂さんや松陰先生、それに龍馬は『守るもの』『背負うもの』がないんだなーと思った。弥太郎も以前は間違いなく土佐を出たい(江戸に行きたい)と願ってたはず。その思いは龍馬よりも強いと思えたほどだった。でも可愛い嫁を貰った今は江戸に生きたいどころか“土佐で出世すること”だけしか頭にないんだよね。異国がどうとか黒船がどうとか世の中の動きとかそんなものはどーでもよくて、ただ土佐で少しでも豊かな暮らしをすることを望んでる。そしてそれはある意味武市さんもまた同様で、武市さんがまず(土佐の)殿様を動かさなければ攘夷は始まらないといい続ける理由は突き詰めればお富さんや勤王党のやつらなど大切な人達が暮らす『土佐』をよくしたい、『土佐』を守りたいってことなんじゃないかなーと思ったんだよな。それって当然の感情だと思うし、現段階では理想論ばかりを口にし何一つ責任を担おうとする風がない龍馬より、武市さん(とあとまぁ弥太郎もw)の立場の方が共感できる。まぁもし武市さんが加尾を京へ送らなければ今頃は龍馬も道場でも構えて土佐に骨を埋めるつもりでいたのだろうから龍馬を責めるというか文句言うのはお門違いかもしれませんが、でもわたしはこのドラマの龍馬が嫌いなのでそこはもう仕方ないのですw。