『龍馬伝』第10回「引きさかれた愛」

ギャー!武市さんが心の中で大勢の武市さんと会話してるううううううううううううううう!しかも天使と悪魔じゃなくて全員黒武市なんだけどおおおおおおおおおお!(こんなにいるなら一人わたしの心に来てくれたらいいのに・・・。)
というわけで、わたし今回でハッキリわかった。わたしはこのドラマの坂本龍馬が大っ嫌いだって。
攘夷のためとはいえ幼馴染を京にやるだなんて、それも俺が結婚しようとしてる女を!武市さん酷いっ><ってギャーギャー喚いてたけどさ、そもそも加尾を待たせ続けた張本人は誰だっつーの。おめーが二度も江戸行って浮かれてたせいだろうがと!さっさと結婚してやってりゃこんなことになってねーんだって。責めるならいつまでも若者気分で(いや一応まだ若者だけどw)チャラついてる自分を責めろよと。てかお前加尾の兄貴にお前なんかには絶対嫁にやらねえ!って言われてただろーが。本気で結婚する気あるんだったらさっさと兄貴に土下座してお願いしろよって。それもしないでコソコソイチャイチャしてるからこういうことになったんですーう!ばーかばーか!。
と思った。
それに、わたし収二郎はてっきり武市さん、ひいては柴田様の覚えめでたくするため+憎たらしい龍馬と妹の間に距離を作るために自ら加尾を推挙したんだと思ったのね。でもそうじゃなかった。多少そういう気持ちはあったかもしれないけど、これは妹にとって名誉でありきっと幸せな結果になるはずだと思ってのことだったんだよね。そのためにお前が京へ行かないというなら俺は今ここで腹を斬って死ぬ!ってのは強引すぎるというか、やれるもんならやってみれば?(笑)ってな感じだったけどw、妹のことを考えてのことなんだってのは伝わってきました。だからこそ加尾はこの話を受けたんだと思う。この時代において長男が決めたことにどのぐらいの効力・・・というか、長男(当主)の言うことは絶対!なのかってのはよく分からないんだけど、一度縁談を断わってることもあるし加尾は恐らく兄の言葉に逆らうことはできないってことは分かってるだろう。でも兄の言葉の中に自分への想いが感じられなかったらきっともっと抵抗したと思うのね。たとえ目の前で兄上が腹斬ろうとしてたとしても。そこまでする兄の中に攘夷に対する本気の想いと自分への愛情があることが分かったから“兄のために”京へ行くことを“自ら”決意したのだと思った。だから加尾が潔く柴田様への挨拶を述べた一方で加尾おおおお!行くなあああああっ!と大騒ぎする龍馬だけが自分のやってきたこと棚に上げて何一つ犠牲払わずに好き勝手なこと喚き散らしてるようにしか見えなくて、龍馬バッカじゃないの(←鼻で笑いながら)と思いました。おまけに武市さんたちが命かけてる攘夷思想を「長いものに巻かれる生き方」ってどうしてそういう考え方になるのか理解できないし、「そんなに攘夷言うなら今すぐ“以蔵らぁ”と行って異人ぶった斬ってこいやあああああっ!」ってさー、みっともなさ過ぎ。そんでいざ武市さんが実際に異人ぶった斬ったとしたら「なんで斬ったがじゃあ!?」とか言って責めるんだよね、絶対。自分が言ったことやったことは即忘れるのが龍馬だから。あーーーーーーーもう腹立たしいわっ!。
でさ、武市さんってばそんな龍馬と上士(上司)の間で板ばさみになり悩むわけですよ。龍馬と加尾が恋仲であり結婚の約束をしてることは知らなかったとしても当人の気持ちを確かめずいそいそと“早速適任の娘を見つけました”と報告しちゃった武市さんはちょっと先走りだったとは思います。そこは武市さんのミスですよ。その上で龍馬の話を聞いちゃって“別の娘じゃダメっすかね〜?”とお願いしちゃったり、そんで“ダメに決まってるだろ!俺だってもう上に言っちゃったんだからどうしても別のでって言うならお前腹斬って侘び入れろよ”と言われて悩んじゃったり、自分をそんな状況に追い込んだ張本人(しかも江戸から土佐へと戻らねばならない理由を作った張本人でもある)が乱入してくるや否や上士の目前で飛び出してって必死で止めちゃったりするんだよねぇ。なんだかんだ言って龍馬のこと友達だと思ってるってか・・・好き・・・・・・なんだろうなぁ。上士の家の前であんな大騒ぎしたらなんらかのお咎めが、いやむしろ女チェンジでお願いしますと言っただけで切腹しろって言われるぐらいだからもう打ち首レベルだろと思うんだけど、なんのお咎めもナシどころかあれだけ大騒ぎしといて尚も加尾と別れ(更なるひと縋り)の時間持ててるとかさー、絶対裏で武市さんが許してやってくれって頼んだんだよね・・・・・・ああああああもう武市さんってばクソ龍馬の為に何かしてあげることなんてないんだよおおおおおお!。
富さんを気遣う武市さんには心がキューーーーッとなりながらもホッコリしました。龍馬と加尾が持てるはずだった時間ってのは恐らくこういう一時で、それを壊したのは確かに武市さん・・・ってことになるのだろう。その罰ってのとは違うと思うけど、武市夫妻にはこの先とんでもなく辛い時間が待ってるんだろうけどさ、でもこんなに優しくて男前の旦那さんにこんなにも大切にされたらそれだけで幸せよね><。
ていうか密偵などという大層な役目はむしろ乙女姉やんに最適なのではないかと思ったわw。別に嫁に行くわけじゃないわけだから年とかさほど関係ないだろうしw。龍馬が入ってるお風呂のお湯の温度をブーブー息吹き込んでボーボー上げる乙女姉やんやはり最強すぎんだろw。つーか乙女姉やんの旦那様がぬっくんとかwwwww。
ていうか龍馬って弥太郎が加尾のこと好きだって知ってるんじゃなかったっけ?もしかしてあのモジャモジャ頭童貞だからそこいらへん全く気づいてなかったとか?ケッ。これまで弥太郎→加尾ってのはやりすぎなほど描かれてきたので弥太郎の気持ちは手に取るように分かるわけですがw、龍馬が加尾のことをここまで取り乱すほど好きだってのは実感としては感じられないのが今回の話が陳腐に見えた一番の理由な気がするなぁ。加尾への想いだけ見れば絶対弥太郎のが強いだろって思えちゃうんだもん(笑)。そこで加尾が弥太郎ではなく龍馬を選ぶってのは分かるけどさ(笑)。
それを言ったら弥太郎がちゃっかり獄中で意見書を書き上げててそれが東洋の目に留まっててそんで長崎に遣いに行かされるほどにまでなってたことにもビックリだけどねw。これぞ展開早過ぎだろw。しかも壁になにやら数式?書きなぐっててそれなんてガリレオよwww。小奇麗な弥太郎なんて弥太郎じゃないやい!と思っていたので歯だけは汚いまんまでそこは安心いたしましたw。
今から難しい話をするからお前は外で見張りしてろと言われた以蔵が可哀想すぎてキュンとしましたが、あの会合の場所がお茶屋さん?のようだったのでさらにキュンキュンしましたw。普通こういう密談って飲み屋の2階ってイメージじゃない?でも武市さんが超絶下戸だって知ってるからお茶屋さんを選んだんだと思うのよねー。武市道場の人達可愛いなー。ステラの中で武市・南朋さんが龍馬のことをみんなに好かれる人気者で羨ましいといった趣旨のことを話されていたのですが、人気者かと言われたらちょっとニュアンスが違うように思えますが、今んとこはむしろ武市先生の方が好かれてるように見えます。確実に以蔵は龍馬よりも武市先生の方が好きだよ!w。


というわけで、南朋さん表紙のステラが記事・写真(→http://www.nhk-sc.or.jp/stera/ ここの南朋さんページのmore infoをクリックすると見れちゃうんだけど、特に目次裏の写真が、まるでお腹をすかせたこぐまのような、まるで川に迷い込んだアザラシのような、頼りなげなんだけどでも力がある目が印象的な素敵なアップ写真でして素晴らしい!紙質も最高です!)ともにとてもよかったのでおすすめいたします!