『龍馬伝』第8回「弥太郎の涙」

東洋さんの「俺は天才だからいいのだ」発言はあれギャグですか?w。いや、言ってることは東洋さんの立場であれば当然の言い分だとは思うし内容は真っ当だと思うんだけどさ、泯さんのルックスで「天才だから」って表現が違和感通り過ぎて面白すぎでしたw。要するにこういう世の中なんだから意見を通したかったら偉くなれってことなんだろうけど、とは言え当然「身分」や「しきたり」やそういうやる気や能力だけではどうにもならない不条理があることも承知してて、そこいらへんの面倒くさい説明を「天才」という絶妙な言葉で片付けるとはこれはなかなか斬新な吉田東洋(笑)。この「天才宣言」でこの人が武市さんにとってどれほどの強敵になるかとゾクゾクしたわ。ていうか武市さんの時も映像としては流れなかっただけでこれと似たような感じだったのだろうか。だとしたら武市さんが「おのれ東洋〜!」ってなるのも納得できるわw。
で、同じようなことを言われたのか言われなかったのかは分からないけど、武市さんは実際東洋が言うように「意見を言えるようになるために偉くなろうとしてる」・・・わけか。門下生を大勢抱えた土佐一番の道場主になり、藩の金で江戸に行けるほどにまでなったと。それを自分の口から自慢げに言っちゃうところが(このドラマの)武市さんのダメなところだと思うんだけどw、以蔵も江戸へ連れて行くことを「以蔵の分も金が出たから」なんてつっけんどんな言い方するだなんて素晴らしいツンデレですね!。だって以蔵にはものっそい優しい笑顔で「私は江戸へ行く」「た、武市さんそれほんとですかっ!?武市さんがいなくなったら俺・・・俺はどうすればっ・・・」「もちろんお前も一緒に江戸へ行くんだ、以蔵」「武市さんっ(両目ハート)」って言ったに違いないものっ!!じゃなかったら道中の以蔵があんなに浮かれてる説明がつかないw。江戸に向かう以蔵が黄色い帽子でリュック背負ってる幼稚園児にしか見えん(笑)。このアホの子以蔵が後々「人斬り」と恐れられるだなんて心底信じられない。これたけさんの可愛さが抑えようと思っても抑えきれずに滲み出てしまっているのか、それとも後々の悲惨さをより一層効果的に見せるためにわざとこんなに可愛く映してるのかどっちだよ!?。
江戸に行ってしまった武市さんを想う富さんの憂い顔と智婆様の姿が哀しげで、ほんのちょっと前(作中時間は年単位で経過しているのでしょうが、視聴者としてはほんの1ヶ月前だもの)はこの二人がいるから行きたくても行けなかった武市さんなのに、今は家族よりも攘夷を選ぶ人になってしまったんだなぁ・・・と思うと、なんとも言えない気持ちになります。武市さんの・・・・・・馬鹿っ!ばかばかっ。


ようやく手にした江戸での生活(ピエールと香川さんの絵面がなんか・・・すごかった(笑))(ところでピエールって江戸で何やってんの?w)を、あれだけ複雑な感情を抱いていた父親のために迷わず放り出し、通常なら30日かかるところを約半分の16日と倍速wで走破し(確かに通常かかる日数よりははるかに少ない日数で戻ってはきたんだろうけど、これって弥太郎の口から語られてるわけじゃん?。これまでの弥太郎を鑑みるに、ちょっと話盛ってねぇ?とか思っちゃうんだけどw)、その証拠に両足からはダラダラ血を流して土佐へ戻ってきた弥太郎は、その姿そのものが龍馬が東洋様に直訴する「友達」という理由なんだな・・・とは思うものの、ごめん、やっぱり汚すぎるw。ママンと見てたのですが二人合わせて100回は「弥太郎きたねー(笑)」って言ったわよw。必ずしも必死さ=汚さではないと思うのw。
でも東洋の言葉を受けて“今自分が出来ること”は何かと考えた結果とった奉行所の扉に「落書き」をするってのは、あの時代でそれがどれほど有効というか相手にダメージを与えられるのかは分からないけど、弥太郎という人の柔軟さであり、書かれた内容からは知性が、そしてあんな錆まくった刀であそこまでいかつい落書きを誰にもバレずに一晩で完成させるというよく言えば集中力と根性悪く言えば粘着質(笑)が見えたし、その中で龍馬になぜ自分の行動に付き合ってくれるのかと質問し、返ってきた答えに涙目で「つまらん理由じゃ。聞いて損した」と答えるキュートな面も見えちゃったりして、弥太郎最高すぎだろ。でも汚すぎるけどw。でも多分小奇麗になったら激しく物足りなさを感じると思うw。わがままでごめんね弥太郎w。
ていうかここまでしてくれた龍馬に対して「どうしておまんも牢に入らんがじゃ。わしゃガッカリじゃ、反省しー」って弥次郎おまえwwwwwwwwww。いや、実際これだけ弥太郎と行動を共にしててなんで龍馬は捕まんねーどころか綺麗な顔で江戸に向かってんだよwとは思ったけどね、お前がそれを言うなっつのw。