- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 単行本
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あとがきに書かれた『おおかたの読者の意表を衝くであろう「答え」』ってのは、伏線はきちんと張られているし明らかにこれに関する描写だけぼんやりとしてるしあとまぁ消去法でいけばおのずと答えは見えるんで別段驚きはなかったし、ていうかこれって別に主人公がどうこうせずとも、そしてヒロインの能力に関わらず、結末的には変わらないんじゃないか?と思える時点でミステリとしてはどうかな?ってところはありますが、まぁ綾辻さんとしてもミステリのつもりで書いたわけではないでしょうからそこは別段マイナスポイントにはならないかなと。
ていうかねぇ・・・綾辻さんが何を描きたかったんだと思う?と聞かれたらですね、『クーデレな眼帯少女』と即答するしかないんですけど(笑)。多分これ沢山の人が書いてるでしょうが、はっきり言っちゃえば綾○レイを描きたかったとしか思えない。鳴と書いてメイと読む少女なのですが、これがもう雰囲気から性格から喋り方からなにからなにまで綾○でしか読めません。読んでる途中でそういやこういうキャラいたなーって思いつくのではなく、もう登場した瞬間から綾○が浮かんだとか相当ヤル気だっただろうと(笑)。そう思ったら主人公はシン○で読めてくるし。でもそれが悪いということではなく、面白かったのは事実だし『眼帯少女』というアイテムからこれだけの話を作ったってのは評価に値すると思います。ここ数年、もしかしたらここ十年単位で一番楽しめたと言っても過言ではないぐらいだし。