一言感想を述べろと言われたならば、
龍虎ひどいな(笑)
これしかないです。
なにやらビジュアルがすごいことになってるってのを目にしたので早めに会場入りして物販写真で一応心の準備はしてから臨んだわけですが、その破壊力はわたしの準備範囲を悠々と超えてました。なにがなんだか分からない。ギィって超絶美形設定ですよね?容姿端麗で何でも出来る学園のアイドル設定ですよね??。オイオイ、一人コスプレしたオッサン混じってんぞ(笑)と思った人がギィだなんて、何かの間違いですよね???。身体が一人ぶ厚いのはまぁ仕方ないかもしれません。絞れよと思うけど生まれつきぶ厚いというならばそれはまぁ仕方ないよ。だがそのヅラは何だ!?そのムッシュかまやつみたいなヅラは何なんだ!?!?!?タダでさえぶ厚い「のっそり」した体格なのに、そこへ持ってきて選りによってなぜこのヅラを乗せる!?!?のっそり体型とヅラどちらかだったらもうちょっと・・・数ミリ程度はマシだっただろうけど、これが合体すると綾小路き○まろにしか見えないんですけどw。出演者が前説したり途中でコントもどきをしたりと前作(学園ヘブン)よりもコメディ色が強かったように思うのですが、もしかしてこのギィもそのコメディ描写の一環ということなんですか?それならば納得・・・・・・・・・・・・・・・できねええええええええええええええええ(笑)。だってこれはっきり言って『舞台に上がっちゃいけないビジュアル』なんだもの(笑)。これ誰か何とか出来なかったの・・・?他にヅラなかったんですか・・・・・・?どんな演出であろうがこの作品を実写化(実演)するにあたり『ギィがカッコいい』ってのは絶対に妥協してはならない最重要項目の一つだと思うのですが(アイボリーは当然として未見ですが大ちゃんのギィだってちゃんとカッコよく見えたってな話じゃない)、この舞台のギィは間違いなく『一番ブサイク』ですよ(笑)。龍虎自体はまぁよくもないけどそこまで酷くはないと思うのね。そこにどれだけギィの素敵さを乗せられるかってが腕の見せ所だろうに、自らマイナスにしてどうするのかと。もうほんと意味が分かりません(笑)。
そんな龍虎とまこ姐のツーショットはこちら→http://ameblo.jp/uenobori/entry-10408202482.html 実物はこの50倍ぐらいすごいよ!w。
原作は未読で映画を見ただけなのですが、ストーリーは映画とほとんど同じだったと思います。軸はギィを中心とした高林とタクミの三角関係と、タクミを巡るギィと野崎先輩の戦いの二本立て。結構な人数がキャスティングされていて(12人?)、確か映画で必要なのは(台詞を言っていたのは)6人ぐらいだけだったように記憶してるので一体何をどうするんだろう?と思っていたのですが、主要キャスト以外は全員かは分かりませんが舞台のオリキャラのようで、物語にはほとんど関わらない賑やかし要員としてのキャスティングだったようです。映画版タクミくんと言えばすごい色のブレザーですが(笑)、この舞台はごく普通の私立高校風の襟のふちが白でパイピングされている紺ブレで(ネクタイだけが全員違ってたような)、主要キャストだけ色が違うということもなかったので、若干の物足りなさを覚えてしまいました(笑)。
ブレザーと同じくこの作品と言えば『カレー投げ』ですが、この演出は素晴らしかったです。野崎先輩がカレーを投げるために振りかぶったところで一瞬暗転→照明がストロボに→投げたカレーが直径1メートルぐらいの布状に変化→ストロボの中クルクル回りながらタクミ目掛けて跳んでいくカレー→一瞬暗転→明るくなるとギィの肩にカレーのお皿がぺとりと密着 という演出で、単純だけど考えたなと。しかもこれ、龍虎の丸みを帯びすぎの背中と白いカレー皿のコントラストが絶妙でね、大爆笑しながらも感心しちゃったわ、マジで(笑)。でもなぜこんな状況に陥ったのかというと、まずタクミがテーブルに座っているところにバスケ部エースの野崎先輩がカレー片手に現れタクミが好きなクラシックのコンサートに誘うのね。するとタクミが隣で寝られても困るしクラシックの教養がない人と見てもつまんなーいみたいなことをクッソなまいきな口調と顔つきで言うわけですよ。で、野崎先輩はカッとなってカレーを投げつけちゃったってな話だったと思うんだけど、あれタクミはなんであんな豹変したん?ものすごいイヤミな口調で野崎先輩を挑発してて、え?タクミってこういう子なん・・・?ってちょっと戸惑った。みんなの前であんな風に言われたら誰だってカレー投げると思うw。まーそもそもこの場に野崎先輩が“カレー皿持って現れた”ってとこからして疑問だし(別に昼休みとかそういう設定付けは一切なし)、タクミの挑発も『カレーを投げさせるため』だったんだろうけどw、その後のカレー投げの演出が良かっただけにそこに至る描写のちぐはぐさはちょっと悔やまれる(悔しいんかw)。
てかカレーって映画だとヤスカ(高林)が投げたように記憶してるんだけど、舞台ではまこ姐(野崎先輩)が投げてました。どっちが原作通りなん?。
まこ姐は映画でわたしの牧田が熱演した野崎先輩役でした。インターハイ準優勝のバスケ部エースだそうですが、身長といい盛りに盛った頭と言い全くバスケ選手(スポーツマン)には見えませんがw全力投球でした。エアバスケはかなり残念な動きだったしバスケ選手というよりもただのマイケル好きの子みたいだったけどw全てにおいて全力投球でした。この人って顔に似合わず根性座ってるわよね。てか学園ヘブンの時も感じたんだけど、みんな(龍虎除く)ほんとに一生懸命なんだよね。いろんな想いはあるだろうけど舞台上から伝わってくるのは(どんな内容だろうが)いい舞台にしたいという真剣な想いだけなのね。その中でもまこ姐のテンションの高さは一番です。腹ん中では何考えてるかわかんないけどw少なくとも表面上はすごい楽しそうにシャカリキってて、まこ姐絡みに関しては居た堪れない気持ちになることはなかった・・・・・・と思う(ちょっと自信ないけどw)。クライマックスシーンはタクミ+敗者を一発殴れる権をかけたギィと野崎先輩の持久走勝負なのですが、雑魚は青学のトリオが着てるような体操服なんだけど、まこ姐は上が白のポロシャツで下が裾にキラッキラのスパンコール+ハート?のキラキラワッペン付きバスケのユニフォーム風のパンツでとても可愛らしかったです。足元もキラキラしたバッシュだったし。一方の龍虎と赤池(映画では滝が演じた)役のタカさんはグレーの長ズボンでして(笑)、さすがにこの二人に膝上丈のパンツは無理だったんですね、わかります^^。でね、勝負の前に野崎先輩はタクミに向かって「君のために新記録を出してやるよ」と『とろけそうな顔で』(タクミ談)言うわけですよw。いいわー、まこ姐野崎w。あ、そうそう台詞で思い出したんだけど、人間接触嫌悪症のタクミが1年の時に同室だった親友がいるんだけど、2年になって部屋換えしなくちゃならずタクミと離れるのが心配だー><と言いまくる親友に対してタクミが「お前ノーマルだろ?」って言うのね。・・・・・・知ってはいるけどこの学園すごいのね・・・「ノーマル」って単語が普通の会話の中にサラっと出るとか恐ろしい世界だわ・・・・・・。ていうかこの親友役の子、後から確認したらディアミュの主役の子でした・・・全然気づかなかった・・・(しろめ)。
多分この舞台一番の見所は、持久走勝負に負けた野崎が隙を衝いてギィの腹に膝蹴りぶちこみ勃発する龍虎VSまこ姐のバトルだと思うのですが、前述の通りまこ姐はここでも手を抜かずアクションも苦悶の表情も絶叫も熱演してらっしゃいますが、ギィの役作りなのかなんなのか無表情のままのったりと殴ったり殴られたりする龍虎に勝てる気がしません(笑)。展開が見えるという意味ではなくて、あまりの体格差に最初から勝てる気がしないという意味ね(笑)。ギィは飛びついてきたタクミをそのまま軽々とお姫様抱っこしたり、これまた抱きついてきたタクミを逆ジャイアントスイング(フィギュアスケートのペアがやるような脇の下から手を回して上半身を抱き寄せた状態で足を宙に浮かせて振り回すやつ)してみたりとかなりのパワープレイっぷりだったんだけど、もしかしてこの舞台のギィは『巨体の力持ち』設定だったりするのでしょうか?。
赤池は映画同様何度も何度も柱の影から覗いて見守ってらっしゃいました。タカさんって大きい印象だったのにそれよりはるかにデカイ龍虎ギィって一体・・・・・・。
OPとEDの曲とダンスがなかなか(いい意味で)チープでよかったです。龍虎とまこ姐にソロで踊らせてるし(龍虎のブレイクダンス見るからに重そうでセット壊れるんじゃないかと思った^^)学園ヘヴンよりもちょっと高度なダンスだったような・・・。V字のラインガッタガタだったけど(笑)。
この日は原作者の先生が見に来ていたのですが、本音を言うと龍虎のギィはアリかナシかだけ聞きたかったですw。
終演後、ロビーでキャストがパンフにサイン入れてくれるというイケメン舞台では画期的な催しが開催されております。客席を出ようとしたところで「ちょっとすいませ〜ん」と背後から制服コス(コス言うなw)のキャストたちにぞろぞろと追い抜かれたのですが、誰一人キャーとか言わず黙々としたカオス空間(笑)と化していてちょっとビックリしたわー。まこ姐だけがロビーで他のキャストは下り階段に並んでサインしたりお見送りしたりしてくれるんだけど、スタッフが列誘導するでもなし開始の合図があるわけでもなし、まこ姐の前にはさすがにそれなりの行列が出来ているものの他の子はマンツーマン状態で、なんかちょっと・・・複雑な気持ちになりました。みんな頑張れっ><。
ちなみに龍虎はわたしが見た限りでは出てきてなかったです。気持ちは分かる(笑)(タクミ役の子とタカさんも出てきてなかったけどそこはスルーw)。
てか舞台の物販に「カレンダー」なるものがあるのを初めて見ました。いろいろと斜め上すぎる(笑)。
なんだかんだ言って結構笑ったし、勤行疲れのいい気分転換になりました★観劇なんて娯楽だもん、人種差別や民族問題よりもBLの方が見てて楽しいよね★。
ていうか、あのね・・・わたしどうやらこの舞台(この会場でこの制作会社でこのジャンル)・・・・・・・・嫌いじゃないみたいです^^^^^^。見終った瞬間思いました。『次もあったら多分行く!』と。とは言え同演目複数観劇はありえませんけどね。