『JIN−仁−』第9話

あの栄様まで易々と攻略してしまう龍馬さん恐るべしっ!!そしてそんな龍馬に「一服盛る」野風姐さんも恐るべしっ!!!。
つーかわたしにとってこの回一番の衝撃発言は仁先生の「私は、咲さんの父親みたいな歳だし」だったのですが、え?てことは考えようによっちゃ仁先生は栄様との方がお似合い・・・ということなんですか!?w。


今回は熱かった。文字通り熱かったです。まことから敦夫さんに代わった辰五郎親分はあの落ち着きっぷりというか動じなさ(声にハリがないとも言うw)が百戦錬磨の大親分って雰囲気出てたし、千吉さん役の川村くんも超絶美形なイケイケの火消しって感じでほんとこのドラマのキャスティングは裏切らないなと!。前半はこのところめっきりこの時代の人化してた仁先生の「江戸だ・・・」とか「め組の?」って何気ないセリフでタイムスリップした当初の驚きや興奮を再び思い出すとともに笑いを生み(仁先生も暴れん坊将軍見てたんだw)、イノシシの膀胱にうわあっ><ってなる仁先生で萌え苦しみ、龍馬さんは「龍馬さん、近い^^」しw、仁先生への手紙を覗き見し「おーいらーーーん♪」と叫びながら飛び出していくし、単なるおまけのくせに仁先生のために用意された宴席に飛び込んでいくわ野風さんがお酌をした仁先生の杯を奪って飲み干すわ、そのずうずうしさに思わず龍馬うぜええええええええええ!(笑)と思ってしまったりとコメディ寄りの展開で、反面後半はそれぞれの「度胸と心意気(志)」をテーマにがっつりビシッと締めてくれて、その落差というか緩急というか、それがすこぶる心地よい。毎回毎回このドラマの終盤〜次回予告にかけての上げっぷりは異常!。
仁先生と咲ちゃんだけでなく、佐分利も山田先生も、火消しの人達や恭太郎さんも、そして福田先生も駆けつけみんな一晩中必死で戦っていたというのに、野風さんだって一晩中ずーっと仁先生への想いを封印すべく戦っていたというのに、自分ひとりだけグースカ寝てた上にどさくさに紛れて野風花魁を抱擁するとか龍馬さんってば凄腕すぎw。でも龍馬さんは野風さんの気持ちを受け入れる受け入れないは別として承知してはいるんだよね。承知してるからこそ二人の仲を邪魔しようとわざと杯奪ったんだろうし、栄様をも篭絡できる口をもってすれば傷心の野風さんを口説くこともきっと出来るだろうに必要以上のことは言わずただ泣かせてあげると。カッコよすぎだろう!!龍馬さんが野風さんをガバっと抱きしめた瞬間、思わずひゃああああああああああああっ><と意味不明の叫び声を上げてしまいましたw。つーか誰ですか!?「龍馬臭そうなのに・・・」とか言う人は!w。
そうそう!叫んだと言えば福田先生の登場にもきたあああああああああああああああああああああああ!って絶叫したわw。準備よくトリアージ用の布用意してるあたりさすが仁先生!なんだけど(現代だって“トリアージ”という制度が普及したのって結構最近、少なくともここ十数年のことだと思うのですが、仁先生が作らずともそのうち出来るはずのペニシリンよりももしかしたらトリアージを広めることの方が江戸という時代においては時代への影響が大きいような気がしなくもないぞ)、子供抱えた母親の必死の懇願に絆されそうになってる山田先生と、その気持ちを理解した上でそれでも災害現場での優先順位は絶対だと、一人を許せばなし崩し的に再び混乱に陥ってしまうと必死でプロ根性を見せる佐分利が言い合う中、ドンピシャのタイミングで現れすばやく的確に状態を判断しその場を収めてみせた福田先生カッコよすぎじゃねえ!?これは燃えるしかねーだろうと!。
燃えたと言えば、千吉さんの手術を無事終えた仁先生たちが土蔵の扉を開けたらあたりは明るくなってて、そして辰五郎親分以下火消しの皆さんが整然と並んでたのにはうおおおおおおおおおお!ってなったけど、土蔵のあまりのぽつーーーーーーん・・・・・・っぷりにはさすがにコントかよ(笑)と突っ込んでしまったわw。土蔵だけ綺麗に残ってたのは周囲の家屋を火消したちが必死にぶち壊して延焼を防いでくれたからだってのは分かるけど、そうした理由は風向きが変わったからであって、だったら土蔵よりも風下にあたる部分は壊さなくてもいいだろうに、なにもあそこまで綺麗にぶっ壊すこたねーだろうとw。いや、それこそが「火消しの度胸と心意気」ってもんなんだろうけどw。でもせめて建物をロープで引きずり倒したのと千吉さんの喉が開通した1度だけでなく仁先生の手術と火消しの活躍(動き)をもうちょい細かくシンクロさせて映してくれてたら火消しサイドの頑張りがもっとよく伝わってきたと思うし、あんなにも唐突な土蔵ポツーン(笑)にはならなかったと思う。これ絶対笑わそうと思ったんじゃないと思うものw。


で、前回のラストで仁先生が驚愕してた写真の変化は写真の中の未来の姿が薄くなり消えかけてるってなことで、それが意味するところは未来の存在が消えかけてる(死ぬのではなく元から存在してなかった)ってことだと思うんだけど、野風さんと仁先生が一夜を共にしそうになったことで未来が濃くなり、そうしなかったことでまた薄くなったってのは・・・乳がんを見つけられるかどうかってことだよな?。簡単に言うと、未来のご先祖様である野風さんかここで死ぬか否かってことだよね?。それはそうとして、この当時、乳がんの知識が花魁あたりにあったかどうか?ってのは分からないけど、野風さんは確実に自分の身に何かが起きてることは察してるっぽいよね。そこで仁先生に身体検査を任せたいってのはどういうことなんだろう。仁先生は当然野風さんの癌(身体の異変)を見つけるだろうから、身体に問題・・・はっきり言っちゃえば病気持ちであることが判れば身請けの話はなくなると思うわけで、結果として“仁先生に身請けを止めてもらいたい”という気持ちからかなぁ。でもなんとなくだけど、これまで見てきた野風さんの印象からすると、火事の晩のらしくない色仕掛け(でもこれ、身銭切ってるってか仁先生に役立ててもらいたかった金子をバーンと派手に使ったってのがさっすが野風姐さん!って思ったわ)が野風さんにとっての最初で最後の“賭け”であり、賭けに負けた野風さんは潔く仁先生を諦め身請けされる道を受け入れるように思うんだよなぁ。だとすると自分は何らかの病に犯されていると判断した野風さんは、それを治せる人がいるならば仁先生しかいないと考え、治るにせよ治らないにせよ、自分の運命を仁先生の腕に託したいと願った・・・ってことかなぁ。まぁそんなごちゃごちゃ理由じゃなくて単純にどんな理由であろうがもう一度だけ仁先生に会いたいからってことでも全然理解できるけどね。
で、この時代に乳がんの手術がどれほどの高リスクなのかも分からないけど、仁先生は未来のことを考え悩んだ挙句、咲ちゃんにドーンと背中を押されて結局は手術をするんだろう。今回華岡流である佐分利が「チアノーゼが出てるから麻酔導入してる時間はない」と判断できてたり仁先生の指示にもテキパキと従うことができてたってのはその伏線だろうし、もしかしたら福田先生が駆けつけ仁先生の技術を見て驚愕してたのも野風さんの手術に医学館の人達が協力してくれるって伏線かもしれないし。で、野風さんが癌になってしまったことと仁先生のタイムスリップは因果関係があるのだろうか。仁先生がタイムスリップした理由(天命)は、未来と出会うために野風さんの命を救うこと・・・ってことになるのかな。未来の存在そのものは守ったけどでもそれは結局未来(みらい)で未来の命を救えることには直接結びつかないと。そういう結末になるのかなぁ。・・・ってあれ?現代に未来が存在するために仁先生がタイムスリップすることが最初から組み込まれていたということなのだとしたら江戸で仁先生がペニシリンを作ることもまた組み込まれていたことにならないか?。だとしたら何らかの形でそれを現代の仁先生が知っていなければおかしい・・・のか?。それに、仁先生が癌の手術をすることで身請けの話がなくなるのだとすればその時点では野風さんが誰かの子供を宿す機会はなくなるわけで、野風さんは救えたものの未来の病気をなんとかするどころか存在そのものを失ってしまうという結果になってしまう・・・?。そこで仁先生と野風さんが結ばれそれが現代の未来に繋がるってこともあるかもだけど、心情としてそれは相当微妙。ていうかはっきり言って気持ちが悪い。だってそれってつきつめたら未来は仁先生の娘ってことじゃん?。希望としては片方の乳房を失い花魁としてどころかこの時代の女としてはヒドイ言い方だけど終わってしまった野風さんに龍馬は変わらず愛情を向け、そんな龍馬の想いに応える形で未来に繋がる子供が産まれる・・・ってことになるといいんだけどなー。でもこの作品はそこまで能天気ファンタジーではないと思うし、これまでの仁先生は歴史を変えることになっても目の前の患者を救うという筋を通し続けてきたわけだから、例え未来を失うことになっても野風さんの命を救う道を選ぶのだろうと思うわけで、未来が消滅エンドもありえる・・・かも?。やべーなんか混乱してきた!。


とにもかくにもあと2話って全くもって信じられません!。野風さん→未来がどうなるのかもわかんないし、ホルマリンくんのこともまださっぱりわかんないし(目をカッと見開かれた瞬間「ヒイイイッツ!」ってなった><怖いよホルマリンくん・・・)、なによりも龍馬が!龍馬さんの運命に仁先生のタイムスリップがどう関係するのかわたしのカッスカスの脳みそでは見当がつきません!。それをあと2話て!!つーか来週5分延長て!!そんなハナクソ程度の延長は延長に入んねーんだよアホTBS!!!(だからと言って結末は映画で!ってのは本気で勘弁ですからね!)。


そうそう、栄様を笑わせた龍馬さんが恭太郎さんのことを「恭殿」って呼んでたのには地味に萌えた。まだちょっと嫌いな相手にボロ泣きしたところを見られた気まずさからいつも以上にブーたれてる恭殿にもw。