馳 星周『沈黙の森』

沈黙の森

沈黙の森

古きよき時代に新宿でブイブイ言わせてたヤクザたちがそれから20年経って軽井沢の街で5億を巡って壮絶なバトルを繰り広げる!みたいなお話です。20年の間にヤクザを引退した者、そのままヤクザを続け幹部になった者、自分の組を持った者、刑務所に入ってた者、そして死んだ者、それぞれがそれぞれの20年を過ごしてきたけど結局本質は変わらないってなことなのですが、主人公のコマンドーっぷりがなかなか凄まじいのとヤクザも警察もおかまいなしの殺されっぷりと、そして戦うヒロインポジション(だと思う)の犬がかなり可愛かったので久々に満足できました。ていうかもうわんこ(二匹とも)の行く末だけが気がかりだったと言っても過言ではなかったので、最後までハラハラしながら読みました。ホッとしたー。