末浦 広海『捜査官』

捜査官

捜査官

主人公が似顔絵を描く特殊能力の持ち主で、その主人公が書いた(実際にではなく心の中で描いたということなのかな?)捜査関係者や事件関係者の似顔絵が挿入されているのですが、その時点でそれが事件の鍵になるだろうなというのは当然想像できるわけで、そこから考えるとミステリーとしては小粒だなという印象でした。でも描かれた似顔絵は素直に上手いな!と思えるし、事件を読み解くヒントとしてはこれ以上なくフェアな構成だと思うので、その点は評価できると思いました。あとは人物にもうちょっと深みがあると良かったかなぁ。似顔絵というアイテムがあるにも関わらず、登場人物の誰一人として立ち上がってはこなかったのは残念でした。