『JIN−仁−』第4話

見終わった瞬間即早く来週来いよおおおおおおおおおおおおお!って頭掻き毟りたくなるんですけどどうにかしてもらえませんかほんとに!1週間待つのが辛いんですけど!。
今回も面白すぎるあまり腹立ったぐらいなのですがw、まさか六平さん演じる親父様(彦三郎)が本当にいい人だったとは!!(笑)。まぁ子供時代の野風(この子がまた目力の強さといい美貌といい、まさに中谷さん野風の少女時代としか思えない!このドラマのキャスティングの上手さをまたもや見せ付けられました)に対する優しさだったり頂点を目指せ発言だったりってのは、親父様自ら言ってたように野風が美貌と才覚と度胸と根性に恵まれているからであって、当然将来店に利益をもたらすであろうことを見越した上でのことではあるだろうから、もしかしたら並以下の女郎たちにはそれ相応の態度で接してるのかもしれませんが(そうだとしてもきっとそのことを良しとしてはいないというか、そういう境遇であり運命である女たちを可哀想だとは思ってるんだと思う。だからこそせめて野風のようにそうではない一握りの女には下剋上を目指してもらいたいと本気で願っているんじゃないかな)、それでもあの強気な野風が嫌な男と杯を交わすことを条件にしてまで手術を請うほど慕う理由としては充分だと思ったし、なんと言ってもそれを“隣の部屋で親父様の頭をゴリゴリ削る音が聞こえる中で”“気に入らない男とは口を利かない野風が龍馬に話す”という形で同時に(並行に)描いたのが素晴らしすぎ。演出としてはさして珍しいものではないと思うけど、患部の特定もできなければ本当に血腫が原因なのかもわからない状態で開頭に踏み切った仁先生の気持ちと、親父様の言葉で吉原で下剋上を成し遂げると誓ったかつての野風の気持ちってのは、『神は乗り越えられる試練しか与えない』という未来の言葉で繋がってるんだよね。なんとなくの演出ではなくそこにちゃんと意味がある。龍馬に「仁先生を連れてきたのはワシじゃき」と言われたからではあるものの野風があの時点では浅葱裏だと思ってる龍馬に自分の過去を話したのも、それは美しくて気位が高い野風だけど決して無礼なのではなくむしろ礼や恩を大切にする女性だということでもあり、野風にそんな話をさせるだけの“何か”が龍馬という人間にはある、ということでもあったと思う。それから野風が恩人の命を救ってくれと仁先生に託す流れも見事すぎた。いきなり野風がアッカンベーしたのは何事かと思ったんだけどさw、野風の過去話を聞いたらそういう行為も野風の魅力として映るしね、自分のちょっとした行為から体調不良を見てとりその対処法まで教えてくれたってのは野風ほどの女がこの人に自分の人生を賭けると決意する理由として納得いくものだし、即その判断をする野風の知性の高さや女気(おんなぎ)も窺えるし、ついでにどれだけ恋人そっくりな女性を眼にして驚愕しまくってる最中でも常に医師としての観察眼を光らせてる仁先生の医者魂も表してるし、一つ一つのシーンに幾重の想いが込められててほんっとに濃いんだよね。
そしてもちろんそれだけ濃いものになってる理由は役者の演技力、なんだと思う。野風が「親父様には亡くなってもらっては、どうにも困るでありんすよ」と龍馬に言ったその直後に隣室から女将の悲鳴があがり、蒼白になったところで仁先生の「助かったんですよ」という言葉が聞こえ安堵の涙を流したところでさらに仁先生が「これで野風さんのお話はなくなりますよね?意に沿わない客を取るという話は」(もちろんです)「良かった・・・。良かったです」と言うのを聞いた野風の泣き笑いの表情がさあ、とんでもなく綺麗なわけよ!まさに菩薩!まさに神!!って感じなわけ。そしてそんな野風を見ちゃった龍馬の顔がまたイイんだわ!。せつねえええええええええええええ!!今回の龍馬といい咲ちゃんといい、可愛切なすぎんべ!!。なんでもかんでも台詞で説明させるドラマが多いように思う中、このドラマを面白いと思える理由として役者の表情で気持ちを表現する場面が多い(そしてもちろんそれがちゃんと視聴者に伝わってる)ってことも多分にあると思います。
今回はやたらと仁先生と龍馬の絡み(まさに絡みとしか言い様がないwww)が大量でしたが、野風を待ってる部屋で仁先生を押し倒しのしかかる龍馬の図ってのはまぁサービス演出だとしてもw、その前の手つなぎには『目を開けたらそこは吉原だった』を演出するために仁先生の目を閉じさせたからという立派な理由があってのことで、それがあるからあれ(押し倒し)も無駄ではないと思えるのよね(いやもちろんわたし的には理由のあるなし関係なく泣いて喜ぶネタですけどもw)。てかこの演出めちゃめちゃ良かったわ!。事前知識として今回は吉原で野風と出会うって分かってるわけだから仁先生が連れられていく先は吉原なんだろうなーってのは予想できるんだけどさ、まず仁先生の目に吉原の『赤』が映るってのは憎らしいほど上手いなと!。あの瞬間まさに仁先生と同じ気持ちになったし、ついに仁先生が野風と出会うんだー!って気持ちが高揚したもんね。無駄に感情を煽る音楽なんかよりもよっぽど気の利いた演出で、あーもうこのドラマ大好きすぎるっ><ってうれしさあまって腹立ったわw。
そうそう、吉原と言えば恭太郎さんと初音の間でも物語が生まれそうだけど(放送日にちょうど「風が強く吹いている」の映画を見たのでまたコイデップンと水沢エレナかよと思ってしまいましたw)、帰りがけに仁先生と龍馬が野風と談笑してるシーンに恭太郎さんいなかったように思うのですが、てことはしゅじゅちゅが終わり店を出てきた明け方まで恭太郎さんはあれ一晩中店の外につっ立ってたのだろうかw。
でさ、その帰り道で明烏云々って話をしながら仁先生への嫉妬心丸出しの龍馬は激キャワだったけどw、その背後をいかにも怪しげな人物が横切ったのはあれなんだったんだろう。このドラマに無駄な演出はないと思うので思わせぶりとかなんとなくの演出ではないと思うのよね。佐分利にもなにやら怪しげな要素が出てきたし、そこいらへんも気になりまくり。
揚げだし豆腐を挟んでの仁先生と咲ちゃんの微妙な関係もよかったわー。3話までで完全に咲ちゃんを応援したいモードになっちゃってるから「仁先生と大接近でドキっ★」→「ルンルンで揚げだし豆腐作成」→「吉原!?ガビーン」→「夕飯いらない!?ショボーン」→「仁先生と女性の親しげな“絵”を見つけてしまう」→「“揚げだし豆腐を食べに帰る”発言で再浮上」→「あの絵の女性とそっくりな花魁出現で驚愕!」ってこの流れにわたしまで一喜一憂してしまいました。しかもさ、中谷さんの野風が全てにおいて期待をはるかに上回る素晴らしい美女っぷりなもんだから余計に咲ちゃんの立場を思うとせつねええええええええええ!!って感じよな。てかこれまで登場人物たちに対してはほぼ文句ナシ!だったんでいよいよ本格登場する中谷さんが果たしてこの勢いに乗れるだろうかと若干不安に思うところがあったのですが、まったくもって杞憂でした。男どもを見下すそのお姿も、龍馬の名前をしかと覚えておくでありんすな笑顔も、これまた文句ナシでありんす!!w。
でもそんな中で今回一番良かったってかときめいたのは仁先生の授業を誰よりも熱心に聞き、弟子たちを押しのけるかのごとき勢いで自分ばっかり質問しまくってた洪庵先生に、でした(笑)。今回の洪庵先生には章(窪田くん)の面影が見えました(笑)。
あと「助かりたくなかった」と言ってた喜市が元気になってくれてて良かったです。仁先生のためにも。


写真がおもきし変化してたのにはビックリしたんだけど、そうかー、わたしはてっきりこの時代に仁先生が画期的な医療技術をもたらしたことで未来の医療技術に変化(というか進化?)があって、それが未来を救うことになるんだろうと予想してたんだけど、病気に罹らない未来ってこともありえるのか。そして野風が未来のご先祖様かどうかまではわからないまでも、二人の間にはなんらかの繋がりがあるってことも確定したわけか。・・・ってまぁそれはドラマとして分かりきってたことなんだけどw。