『abc 〜青山ボーイズキャバレー』@青山円形劇場

めったくそ面白かった!!これを純粋な・・・というか真っ当なというか、とにかく『舞台』と呼ぶことには若干の抵抗がありますが^^、とにかく楽しかったことは確かです!!。殺陣を担うのが清水さんでダンスを担うのが森くんってところで既にもらったも同然だったんだけどw、どっちもかなり見ごたえがあって大満足です!。誰でも大好きな俺でよかったー!w。


以下、内容に触れてます↓↓↓



当初千秋楽を含め取ってた4公演分のチケットが同じブロック×2ずつでして、初見を終えてこれは全方面から見なくては!と慌てて2公演分を追加しました。どこから見ても楽しめるようには作られているものの、あのステージの大きさでこの出演者数から想像できるようにそこかしこでゴチャゴチャなにかやってるもんで、手前のゴチャゴチャを見つつもあっちでやってることも見たいー><ってな羽目になるわけですよw。完全なる思う壺状態w。でも全方面から見て良かったと思うし、何度見てもめちゃめちゃ面白かった。笑いすぎて涙出たもん。


ストーリーは、
毎年恒例のエキサイティングショー『青山ボーイズキャバレー』(通称『abc』)公演。今年からプロデューサーが変わり、今回の演出家はNYで活躍している新進気鋭の画家タカシ・ヒロセ。本番を数時間後に控えリハーサルをしているところへ得体の知れないハイテンション金髪男が乱入し、自分が演出家のタカシ・ヒロセだと名乗る。慌ててそれまでタカシ・ヒロセだと名乗っていた人物に詰め寄るスタッフ一同。するとその男は実は自分はタカシ・ヒロセの弟子であり、個展の準備で忙しい師匠から顔を知られてないことをいいことにこの仕事を任されたのだと白状する。本物のタカシ・ヒロセは弟子の演出に不満を爆発させ、開演時間まであと2時間もないのにそれまでの演出プランを全てぶち壊し自分がやり直すと言い張る。スタッフも出演者も演出家の思いつきに振り回され右往左往。チャンバラ集団は刀を捨てろと言われ、チームワークが売りのダンスチームは内部分裂。おまけにファイナルのファッションショーに至ってはモデルと衣装を載せたトラックが田んぼに落車し到着の目処がたたないという。そうこうしているうちにとうとう客入れの時間。今年のabcはどうなってしまうのか!?


こんな感じです。配役としては「スタッフチーム」と出演者にあたる「チャンバラ集団・国士無双」チームと「ダンスユニット・PainNeck」チームとあと「ゲスト」チームに分かれてて、基本は演技を求められているスタッフチームが中心となって話を進める感じ。で、そのスタッフチームの鍵となるのが当初タカシ・ヒロセを名乗っていた弟子役のヤスカで、才能はあるのに天才である師匠の模倣に留まっていて自分の殻を破れずに苦悩しているという結構な難役。ごくごく薄いピンクの柄シャツにほっそいデニムにスニーカー+サングラスといういでたちで、髪はちょっと伸びたっぽいのかなぁ?色は茶色くなってました。そんなビジュアルで椅子に座ってメモを取りながらリハを見守り演出つけていくんだけど、これが結構カッコいいw。見るからに線が細くてナイーブって感じなので顔を公表してない(写真お断り)のもサングラスかけてるのもそういうそういう人なんだなーと思ってたんで、実は師匠のフリをしていたからだと分かった瞬間はちょっと驚きました。その師匠は笠原秀幸さんが演じるのですが、金髪に派手な赤ジャケットに黄緑のパンツといかにもソレらしき人なのはいいとして顔デカっ(笑)。てかヤスカの顔が小っちゃすぎるんだけどさ、自分の殻をぶっ壊そうとしない弟子を師匠がありったけの魂でもって叱咤するってシリアスシーンがありまして、そこ二人がゼロ距離に近いぐらい顔突き合わせるんだけどね、あまりの顔面積及び頭部の大きさの差に何度見ても笑いそうになってしまいました(笑)。後述しますが国士無双もPainNeckもそれぞれ事情というかちょっとした問題があってそれぞれがそれぞれの力で解決していくんだけど、全体を通して描かれていたのはヤスカが演じる秋吉が『自分の世界をぶっ壊す』ことに象徴されるのかなぁと思いました。破壊からしか創造は生まれないというか、昨日の自分を越えろというか。ヤスカは師匠に「なぜいつも俺の絵を壊すんですか!?」と聞くのね。ヤスカが描いた絵を見せると師匠は毎回上からその絵を塗りつぶすんですって。そしたら師匠は「お前はそこで新しいカンバスに新しい絵を描き直すだろ。なぜそこで俺の絵の上にさらに自分の絵を描かない!?その上に更に色を乗せることで自分が思ってもみなかった色が出るかもしれないのに」というような答えを返すんだけど、このやりとりは胸に響きました。師匠は弟子に人と繋がることの意味を伝えたかったのかなぁって。そしてそれはチームで活動していながらバラバラになりかけている国士無双やPainNeckにも通じることなんだろうなぁって。殺陣やダンスやコント(笑)のクオリティが高いがゆえにショーの印象がどうしたって強く残ってしまいますが、芯の部分はかなり本気で熱いメッセージが込められてました。前半で撒いた種を本番の舞台上で花咲かせる展開も上手かったし、ネタ舞台のようでいてなにげにちゃんと計算されてる脚本にはちょっと感心してしまったわw。


以下、チームごとの感想です。
『スタッフチーム』
前述のヤスカと笠原さん以外のキャストは、まずピュアボの眼鏡がプロデューサー役で、舞台監督が飯野雅彦さん。舞台を主催する広告代理店の営業マンが仲原裕之さん、その友人(?)で取材にきた新聞記者が石川雅宗さん。イケメン枠としてはヤスカとともにピュアボの眼鏡ということになるのでしょうが、二人そっちのけで営業マンがカッコよくてときめきましたw。いかにも業界っぽい細身のスーツでチャラいというか調子いい感じの人なんだけど、わたしこういう感じの人に弱いのよね・・・と思いつつパンフで確認したらこの人もStudio Lifeかよおおおおおおおおおお!。荒木健太朗さんと松本慎也くんに続き、このごろ舞台で“オッ?このイケメンカッコいいしそこそこ出来るしいいんじゃないのぉ?(←非常に偉そう)”と思うとlifeでしたー!率高いな・・・。これはlife公演をチェキらねばならないだろうか・・・とは思うもののでもlifeはD☆D以上に大変な世界っぽそうなイメージなので怖くて行く気になれません・・・・・・。最も絡む記者役の石川さん(この人は元バスケの大学リーグ日本代表で、今年の美輪様舞台(毛皮のマリー)に出てたそうです)とピュアボ眼鏡と三人揃って高身長なので中々いい見栄えでございました。石川さんもなかなかの男前でして、仲原さんと二人がわたしの目の前に立たれた時は心の中で「ご、合コンしませんかっ!?」と思わず念を送ってしまったわw。飯野さんは他のスタッフたちがそれぞれ自分の立場を守るためにおべんちゃらや責任逃れに必死になる中、誇りとプライドを貫きとおす職人気質の舞台監督で、笠原さんとともにまさにこの舞台の土台って感じでございました。飯野さんの見せ場に壊れかけた舞台をトンカチでトントン叩いて直す音がDAIZO演じるストリートミュージシャンのギターとセッションする形になってしまうという場面があるんだけど、これ上手い展開で感心したわーw。
ピュアボの眼鏡はこれまでabcの企画立ち上げからのプロデューサーから引継いだばかりの新米プロデューサーという設定で、一応の権限はあるものの家のローンと小さい子供を抱えるサラリーマンなのでとにかく舞台を上演しなければ首になる><とひたすら演出家先生のご機嫌を取るヘタレな男役。うん、いつものことですがピッタリだよねw。ピュアボ眼鏡はとにかくアタフタさせときゃ見た目的に面白いという便利な存在よねw。舞台の保険として営業マンが知り合いの芸人を呼ぶという展開があって、ゲストがいる時は芸人の相方役をゲストが務めるんだけど、いない時は舞台に出たがりのお調子者営業マンではなく「(コントの相手は)真面目な感じで眼鏡なんかかけてるといいんだけどなぁ・・・っていたー!」というわけでw、ピュアボ眼鏡がその餌食になるのねw。で、毎回入山さんから酷いネタを要求されるんだけど、その都度本気で目が泳ぎまくってんのがバロスすぎw。これが例えばアドリブに弱いヤスカだったらちょっといたたまれない空気になってしまうと思うんだけど同じようにキョドったとしてもピュアボの眼鏡ならそれを笑いに出来るのよね(褒めてます!)。舞台上のこの人の存在感というか雰囲気は(一応)若手イケメンの中ではちょっとした武器だと思うわ。
ヤスカは前述の通りかなり重要な役割を担ってたわけですが、最も重要なというか見せ場は『上裸deダンス』でした!!!。出番のはずのPainNeckが出てこなくて場繋ぎのためにスタッフチームがダンスというより運動会みたいなことをするんだけどね、先生に言われた「自分をぶっ壊せ」という言葉を考え続けたヤスカはフラフラと舞台に出たかと思ったらシャツのみならずタンクトップまで脱ぎ捨てて絶叫するわけですw。あ、キレた・・・みたいなw。なぜ脱ぐヤスカ!!みたいなw。で、上裸で飛んで跳ねて騒ぐだけ騒いで気を失って運ばれるというシュールすぎる展開にポカーンですよもうw。ちなみにガリガリでわきはトゥルットゥルでございました^^。でさぁ、ヤスカは劇中のabcを舞台袖から見てるという設定で出演者がいろいろやってるのを客席間の通路でしゃがみながらメモを取ったりしてるのね。で、わたしそのヤスカのま隣に座った回があって、50センチぐらいの距離にヤスカがいたもんだから思わず綺麗な顔してるよなーと思ってヤスカがそこにいる間中ずーーーーーーーーっとガン見してたのねw。これがわたしの大好きな人だと恥ずかしくてこの距離でガン見なんて出来ないけどさ、ヤスカならまぁねえ?(笑)だもんで思いっきり見てたわけです。そしたらその公演のカテコでわたしの横を通ってはける時、ニヤって笑って「 見 す ぎ 」って口の動きしてはけてったんだけど!!!!!ズッキューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン★こここここここ、これが噂のヤスカの金落としそうなお姉さん殺しのテクニックか!!!!!!もちろんそれまでそんな素振りなかったしわたしだってヤスカのことガン見してたことなんて忘れかけてたしカテコもヤスカ以外にキャーキャー言ってたし(ひどいw)、でもここしかないってタイミングで見事に目線ロックオンでそんなことしてくるとかさー、これはクルわーめっちゃめちゃキタw。イケメン舞台で貰った反応で一番ときめいたw。ヤベーヤスカまじでやべーな!。

『ゲストチーム』
チームってかDAIZOと入山学さんの二人だけなんだけどw。DAIZOは演出家のNYでの飲み仲間で世界的に有名なヴァイオリン奏者のワタナベ・テルキと間違えられたもち曲が2曲しかない売れないストリートミュージシャンのワタベ・テルキ役。「わたなべ」と「わたべ」違いで間違えてブッキングされたって設定なんだけど、名前が似てるからって世界的ミュージシャンと事務所にも入ってないようなストリートミュージシャンをどこをどう間違えたらそんなブッキングになるのかとw。さすがのキテレツ先生(演出家)もDAIZOの聞く人全てを鬱にさせるような曲は受け入れ難いらしく何度もお引取り願おうとするんだけど、あれやこれやの末にモロモロの大人の事情が絡むabcのテーマ曲を作成し歌うことになるのね。で、ステージに出るタイミングをどうしよう・・・と相談した結果、ワタベなので「ワタさーん!」と呼ばれたら出るってことになるわけです。この「ワタさーん!」が本番の舞台で重要な役割を果たすんだけど、このネタ秀逸すぎるwww。言葉で説明するのはとても難しいんだけど、すったもんだの挙句演出家に言われたとおり刀を持たず舞台に上がった国士無双なんだけど、やっぱり自分たちはチャンバラ集団なんだってことになって結局殺陣を始めちゃうのね。で、殺陣の中で捕らわれた仲間を「そいつをこっちに渡せ!」「渡さん!」→(ワタさん!)→出の合図キター!でDAIZOが欝ソングを歌いながらステージに上がっちゃうってなネタなのねw。めちゃめちゃカオスw。で、素晴らしいことにDAIZOのその鬱ソングと国士無双の殺陣の雰囲気が合っちゃうのねw。なんか渋い男の殺陣って感じになっちゃってんのw。頭がこれ以上無理ってぐらいの爆発アフロなDAIZOかなり美味しい役だったわー。てかギター結構弾けるのねw。
入山さんは本来はコンビなんだけど相方は別の仕事が入ってるから今日はとりあえず一人で来たというお笑い芸人の出口幸太役。毎回汗だくで日替わりネタ頑張ってらっしゃいましたが、千秋楽の挨拶で「日替わりネタ考えるのほんとに大変だったんだよおおおおおお」ってガン泣きしちゃって、すごかったですw。でもただの日替わりってんでなくゲストがいたりいなかったりするわけだから神経使うだろうしさぞかし大変だったんだろうなぁと思うわ。それまでうるさかった誠治郎くんとか入山さんの言葉は神妙に聞いてたもんw。


国士無双
30-DELUXの清水さん演じる藤堂一心を座長とするチャンバラ集団「国士無双」のメンバーは、Wタカさん(オガと渡部紘士くん)に社中の森大さんにTeamAZURAの天野くんと勝手知ったる(笑)メンツでございました。Wタカさんは恐らく企画サイド主導のキャスティングだと思いますが、森さんと天野くんは完全に清水さん主導だよねw。そしてそして厳密に言うと国士無双チームではなくむしろゲストチームに入れるべきな気もしますが、歌舞伎役者の近松勘四郎役で誠治郎くんもここに加わります。もうねー、誠治郎くんめったくそ美味しい役。誠治郎くんが舞台にいる間は客ずーっと爆笑だからねw。髪の毛ピッチリ撫で付けてメイクも濃い目のビジュアルからして笑えるんだけどさ、喋り方も動きも周囲の勘四郎の扱い方も全てが面白かったw。誠治郎くんのブログ(→http://seijiro.jugem.jp/?eid=851)にそのお姿が載ってます。てか

台本のト書きには勘四郎は『もったいぶって動きも喋りもゆっくりである』と書いてて、脚本家はもっとシブい感じの歌舞伎役者をイメージして書いてたらしいんですが、俺が作った勘四郎があんな感じだったんで、稽古初日はビックリされたらしいです!(笑)

ここ読んで“あの”勘四郎は誠治郎くんが自分で作ったキャラなのか!!って驚きました。てかちょっと感動したよ。あと

正直目の前で清水さんとかが殺陣やってたからめっちゃ参加したかったですが、そこはグッと堪えて勘四郎に徹しました!

この一文にときめきまくりっ><わかる!目の前で清水さんがガチンコ殺陣やってたら入りたくなるよねえええええええええええ!・・・と全くの殺陣素人のわたしが共感してみるw。
そして

刀を上下に振るだけですが、一応40手以上あったし!!(笑)

これね(笑)。勘四郎は殺陣が出来ないのでとにかく横にした刀を上下に上げ下げし、そこに斬りかかる国士無双は全て跳ね返されてしまうという勘四郎さん最強(笑)という殺陣なんだけどw、これがほんっとに馬鹿みたいなんだけど確かにかなりの手数があったwww。てかやっぱ殺陣ってのは斬られる側の技術が重要なんだなーと思ったw。でね、勘四郎さんはおそらく役者としての技量(いわゆる演技力)も微妙なんだと思うのですがw、誰もが知ってるキメ台詞があって、それが「男か女か!?」と聞かれたところで「我は武士なり〜!」と答えるってものなのね。で、何がなんだかわかんなくなった本番の舞台中に良ちゃん演じるダンサーに子供が生まれて、携帯に向かって「男か女か!?」と聞いたのを受けて「我は武士なり〜!」をやらかすわけですw。DAIZOの「ワタさん」ネタと同じなんだけど、とにかく誠治郎くんのキャラが面白すぎて大変だったw。
国士無双は基本気のいい人たちが集まってる雰囲気のいい集団だと思うのね。でも座長は“自分(たち)がやりたいことをやるというよりお金になるならどんなことでもします”というスタンスの人で、そこに副座長の森さんは不満というかもどかしさを覚えているわけです。で、キテレツ演出家が「刀を持つな」だの「タテ(殺陣)じゃなくヨコになれ」とかふざけたことを言うのにも「ハイハイ分かりました」と従う座長の姿を見て我慢も限界だ!こんなことやってらんねえ!と食って掛かるのです。国士無双は前座長だった清水さんの父親が作った劇団で、森さんは前座長に拾われる形で国士無双に参加したという経緯があるのね。清水さんとは若い頃からずっと一緒に劇団で頑張ってきた同士であり、だからこそ今のこの金のためなら武士の誇りである刀すら捨てる(持たずに舞台に上がる)清水さんが許せないんだよね。そんな森さんの気持ちをぶつけられた清水さんは「俺はこいつら(劇団員)を食わせることが仕事なんだよ!そのための金を稼ぐためなら何でもやるのが座長の務めなんだよ!!」と返すのです。あれれ?どこかで見たような・・・・・・?wとか思わないわけではなかったけど、清水さんと森さんの呼吸のあいっぷりはさすがの一言なんで、それまでただのアホ集団ぽかった国士無双の違った一面というか、戦う男たち!って感じでカッコよかったです。やっぱ清水さん素敵だわー><。
オガはこの中で一番新人なのかなぁ?デカイ図体の頭ちょんまげにして、ことあるごとに誰かにどつかれたりからかわれてたりしてた印象でしたw。最前に座った時オガがわたしの目の前に正座で座ってじーーーーーーーーーーーっとガン見してきてちょっと怖かったですw。こんなことやってらんねえ!って帰ろうとする森さんに続いて天野くんも渡部くんも帰ろうとするんだけど、オガだけは「僕は舞台に出たいです!」って言うのね。なんでも初舞台だからと家族が“バス数台”で駆けつけるそうでw、それを聞いた渡部くんが「お前居所知らせていいのか・・・?」とか言ってたから、そこいらへんあわせて考えるとオガは地方の名士(金持ち)の息子で、事業を継げと言われてるんだけど武士になりたいという夢を捨てられずに家出状態で黙って上京したと見たわw。俳優ではなく“武士になりたい”のが夢ってのは、捨てろといわれた刀を最後までどうしても手放せないのがオガで、それどころか刀を抜いてギラギラした刀身を撫で回して舐めるように見るその目つきと口元がヤバイわけw。完全に刀中毒なわけw。まぁそれは結局他の人たちもなんだけどw。
渡部くん(二人いるからそう読んでるけどやっぱり“タカさん”って呼びたくなるw)は誠治郎くんと中学の同級生だったか幼馴染で、その関係で(渡部くんに頼まれたから)有名な歌舞伎役者である勘四郎がこの場にやってきた、という設定です。わたしの中では勘四郎は海老蔵クラスのイメージだったんだけどw、みんなが恭しく扱う中で渡部くんだけは勘四郎に対して普通に接するのね。で、渡部くんが本名の「小林」って呼ぶとそれまで歌舞伎調で喋ってた勘四郎が本来の声と口調に変わるわけですw。かつての同級生(忙しい中わざわざ稽古の合間を縫って駆けつけてくれたということは、きっと二人は仲良しだったんだと思う)が片や歌舞伎役者片やチャンバラ集団の斬られ役なわけで、立場としてはかなり違っちゃったと言えると思うのね。でも渡部くんはそれにたいしてコンプレックスだったり妬む気持ちだったりは一切なくて(あるかもしれないけど全く見せず)、幼い頃のまんまで接してるんだと思う。だからこそ渡部くんの「小林」が勘四郎を素にもどすスイッチとなりえるんだよね。この二人の関係性はちょっとモエたわ!。
あとオガと渡部くんが殺陣でぶつかるのはすごい迫力でした。清水さん対森さん・天野くんが手数の多さとスピードならばオガ対渡部くんはダイナミックって感じ。最初はキテレツ演出家にめちゃくちゃなことを言われどうなることかと思いましたが、劇中舞台の中で結構長い時間ビシっと清水さん演出の殺陣を見ることができて嬉しかったです。客席に落っこちそうな勢いで動きまわるから結構怖かったけどw。


『PainNeck』
http://ameblo.jp/abc-stage/image-10374422600-10288207797.html←これを見て!みんな見てよ!!ペインネックちょおおおおおおおおおおかっこいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!手前二人が後輩で後ろの三人が先輩でルイルイがリーダーなんだけど、みんな小粒(笑)で髪の毛がかなり明るい茶色なもんだからまるで小猿がキャッキャしてるみたいでまーじ可愛いの!!これ普通に売れんだろレベル(笑)。この衣装は劇中の舞台上で着用するペインネックのユニフォームで、それまではそれぞれ私服を着てる(という設定)んだけど、スタッフチームは当然仕事着で、国士無双はジャージのズボンに着物羽織った(ダサ)リハスタイルなもんだから、余計にペインネックのカッコよさが目立つわけですよw。後輩二人だけ先に劇場入りして先輩三人は別仕事をこなしてから来るらしく前半は賢章くんと福山くんしか出ないんだけど、賢章くんが激キャワなの!!。白いダボダボシャツにネクタイしてこれまたダボめのデニムをロールアップしてしましまの靴下見せるコーディネイトでものすごく似合ってた。でねでね、なんと賢章くんはこの時チームの先輩の彼女を寝取ってしまっているわけです!!。それを福山くんが「バレたら大変だよあの人元暴走族だって話だし・・・」って心配してるのね。事前に役名を確認してなかったんで初見時は三人のうちの誰の女を奪ったのかと本気でドキドキしたんだけど、その人物とは・・・森くんでしたー!ギャー!。森くんは彼女がいるのに女をとっかえひっかえして浮気しまくっているらしく、遠征先の大阪のホテルでそのことを賢章くんに相談した流れでそういうことになってしまったんですって!ギャー!その女絶対そのシチュエーションを狙ってたわよね!!。でねでね、その女に本気で惚れてしまった(そして相手もそうだと言い張る)賢章くんは福山くんと良ちゃんに間に入ってもらって話をしようかって相談するんだけど、その良ちゃんはゲイって噂なのね(笑)。そうこうしてるうちに良ちゃんと森くんも劇場入りし、楽屋で話しをしてるところで賢章くんの携帯が鳴り、一番近くにいた森くんがそれを取ってしまうのです!!着信画面には森くんの彼女である「ゆきさん」の文字が!!(多分)。黙って携帯を耳にあて彼女が賢章くんに「今日舞台何時に終わるの?家で美味しいもの作って待ってるから」と言うのを聞いてしまう森くん!!!ななななななななんという燃え展開!!!!!!!。怒りを押し殺しながら「どういうことだ?」と森くんが聞くと「俺、ゆきさんのこと本気なんです!ゆきさんもです!」と宣言する賢章くん。ものすごい勢いで賢章くんに殴りかかろうとする森くんを必死で止める良ちゃん。賢章くんを抑える福山くん。もうお前なんかと一緒に踊ってらんねえと言い捨て楽屋を出て行こうとする森くんに賢章くんは「先輩らかっこ悪いっす。リハがあるってのに遅れてやってきてやる気あるんですか?最近の先輩らのダンス全然カッコよくないです」と余計な追い討ちをかけます。それを聞きそれまで中立の立場だった良ちゃんも「ア?テメー何言ってんだよ」と凄み、本日嫁が出産予定(良ちゃんがゲイってのは業界の人が冗談半分で流したデマでしたー^^)なことだしと森くんとともに仕事を投げて帰ろうとします。「俺らチームワークが売りなのにこんなことでバラバラになっちゃうんですか!?」と必死で止める福山くんに「俺にとってはこんなことの方が大事なんだよ」と冷たく言い放ち(ダンス<<<女なんですね!!w)森くんは良ちゃんとともに楽屋を後にします。賢章くんもまた「仕方ないよ」と言って去り、残ったのは福山くんだけ・・・。ってどうよ!?女がらみでもめるペインネックってどうよ!?!?最高じゃね!?(笑)。てか森くんと付き合いながら賢章くんに手をだし虜にする“ゆきさん”ナニモンだよってな話よなw(わたしの中ではながさわまさみたんのイメージですw)。賢章くんに殴りかかる森くんがマジってかかなり本気で飛びかかろうとしてて、それを止める良ちゃんもまさに必死の形相なんだけど、止められながら森くんのTシャツがめくれあがるもんだからあの素晴らしい腹筋がお目見えしてハァーーーーーーーーーーーーーーーーーンでございました><。てか良ちゃんのゲイ設定が無駄すぎてバロスw。でもアクセントとしては間違いなく必要ですw。無駄と言えば、福山くんは今日の舞台にどうしてもペインネックとして出演したい理由があってね、実は『今日妹が見にくるんです。無理行って外出許可を貰って見にくるんです。今日を逃したら多分もう次はないんですっ』だそうで、病弱の妹のために踊るお兄ちゃんデター(笑)。でも森くんも良ちゃんも賢章くんもそんなことは俺には関係ないからと聞き入れてくれないのね・・・福山くん可愛そうw。
で、リーダーのルイルイはというと、チーム存続の危機であることを全く知らずに堂々と遅刻して現れたどころか上演中の舞台にそのまま上り、なぜ自分が遅れたかを3分ぐらい独演会状態でペラッペラまくしたてるとかヒドイwwwww。ていうかルイルイが登場するのが舞台開始後1時間半近くたってからとかいろんな意味で酷すぎるwwwww。でもこの登場シーンでルイルイはソロダンスを踊るんだけど、そん時のライトがFROGSの雨シーンの青白いライトと似てるもんだからちょっと泣きそうになりました><。てかねー、こん時もそうだし、結局俺らはやっぱチームだよな★っつって全員戻ってきてダンスを踊るんだけどさw、劇中舞台でPainNeckとしてのダンスパフォーマンスを見せてる時も、ルイルイがほんっっっっっっとにいい笑顔で踊っててね、なんかものすごく嬉しかったんだよなぁ。振り付けは森くんだったんだけど結構ルイルイにソロというかフリーで躍らせるような演出になってるせいもあったと思うんだけど、こんなに生き生きと楽しそうに踊るルイルイ見るの久々かも!ってぐらい良かったわー。てかみんな上手いの!。福山くんはまぁ5人揃ってのダンスがギリギリだったけど・・・賢章くんも上手いしなんといっても森くんが!!これが森くんのダンスなのねっ!!ってめったくそテンソン上がったわー!。楽日とか観客もヒューヒュー言いまくってすっごい盛り上がったし!。体感時間にして15分ぐらいぶっ通しで踊ってたんじゃないかなー?ってぐらいビッチリ魅せてくれて、ダンスがメインというか見せ所の舞台は何度か見たことありますが、このジャンルの(舞台での)ダンスとしてはこれまでで一番カッコよかったし見ごたえがありました。全員に個別の見せ場を与えつつ、変わる曲調にあわせていろんなタイプのダンスを見せつつ、360度の円形舞台のことも考えつつ、とにかくめちゃめちゃカッコよかった。このダンスを全方面から見るためにチケ買い増したんだもん!。森くんって才能あるんだなぁー。多分現場でもこのダンスパフォーマンスのすごさは話題だったんだと思う。森くんが楽のカテコで挨拶しようとすると主に誠治郎くんから「カッコいい!!」って声がかかってたもんw。つーかそれまではずっと勘四郎でいた反動からか楽の誠治郎くんうるせーのなんのってw。カテコついでに報告すると、隣に位置してたW岳人はカテコの間何度もコソコソ話してたよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお><


そうそう、このカテコなんですが出演者全員タキシード姿なのね。当然イケメン舞台としての演出ではあるんだろうけど、劇中舞台の中で恒例となってるファッションショーのモデルも衣装も間に合わないことを聞かされた演出家が途中で舞台監督に「会場の隣のホテルに言って借りてこい」と耳打ちし、それがホテルの制服(タキシード)だったという展開で、これはすごく上手いと思った。それまでは演出家は天才というよりも変人としか思えなかったところで最後の最後に持ってきたこのアイディアはさすがのヒラメキっぷりって感じで見せ場になってるし、ちゃんと舞台の流れに沿ってるんだよね。なにげに計算された脚本だと前述しましたが、殺陣とダンスを2本柱にしてキャストが元から持ってる技術であり能力を活かすことを前提とした舞台というよりもショーに近いものだったとは思うものの、それでもここまであらゆる意味で満足できたのは、殺陣とダンスだけ見せときゃ客は満足するだろ的な意識ではなく、こういう企画でもちゃんと芝居(物語)を見せるという意識で挑んでくれたからだと思います。入山さんが号泣しながら「稽古期間が短くて、みんな他の仕事と掛け持ちで大変だったけど、稽古初日は全員台本を離してて(台詞等を覚えてて)すぐに立ち稽古に入れる状態にしてきてました」と言ってましたが、キャストも本気で頑張ったんじゃないかな。そういう気持ちが伝わってくるめちゃめちゃいいステージだったと思います。舞台から最後にはけるのは清水さんと森くんなんだけど、よくよく考えたら清水さんの殺陣と森くんのダンスをいっぺんに見られるとかものすごいお得感よね。しかもチケ代(定価)4800円よ!?なんてコスパの高い舞台なのかと!!。ほんとに楽しかった!。