『JIN−仁−』第3話

今回も面白すぎた。面白いってのは感覚としては微妙に違う気がするんだけど、とにかく時間がたつのがほんとにあっという間で、なんかちょっと怖いです。あまりにも良すぎで逆に怖い。てか仁先生の最後の馬鹿みたいな笑顔はいくらなんでも卑怯ですっ><ボロ泣きしながら歴史の改変なんかにビビッてらんねえ!俺はこの世界でバンバン人を助けるぜええ!って決心し、栄様への「髪を結う紐とかあります?」があって、あまりにもヘッタクソすぎる仁先生の筆文字にちょwwwってなったところでちょんまげきたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!ぎゃああああ可愛いいいいいいいいいいいいっ!!!であの笑顔だもん・・・ずるいよたかお・・・。ちょんまげからのあの馬鹿笑顔のシーンを毎朝見直してるんだけど、あの笑顔が今のわたしの生きる活力ですっ><。


3話までで第一部完といった感じだな。仁先生はずっと自分の行動が未来を変えてしまうことを恐れ逡巡し葛藤しながら人の命を救うことと向かい合い続けるのかなぁと思っていたのですが、タエさんの死という重過ぎる代償でもって、そういう思いや迷いを断ち切った。そして髪を結ったということは、未来へ戻るという希望は捨てないけれど江戸の町で生きていく決意をしたってことだよね。ようやくここから仁先生の戦いであり「きっと可能性はゼロに近い。でも決してゼロじゃない」未来への挑戦が始まるということか。内容的にはかなり詰め込まれてるし良すぎるほどテンポ良くはあるんだけど、全体を通してみると『人の心(気持ち)』をとても丁寧に描いてるなーと思います。仁先生がこの時代で自分にできることを恐れずに精一杯やると決意する流れは文句ナシに理解と共感ができるものでした。南方仁という一人の人間が与えられた試練に精一杯向かっていく覚悟を決めるその物語はとにかく熱かったです。これまでのところこのドラマを一言で表現すると『熱』だと思うのですが、その熱に煽られてるんだかなんなのか、仁先生が「俺何やってんだろ」ってボロボロ泣くのとかもう本気でどうしていいかわかんなくなちゃって見てるわたしが思わずオロオロしちゃったし、「先生には悪いけど、こんなことになるなら助からなければよかったよ」って言う喜市も言われた仁先生も可哀想すぎてわけわかんなかった。自分のこの異様なまでの感情移入が恐ろしい・・・。
タエさんの死はあれどう受け止めればいいんだろうね。救えた=変えられたと思った未来が、ちょっと遠回りをしただけでタエさんの命も仁先生が持つ写真の中の未来も結果としては同じことになってしまった。これが歴史の修正力というものなのか、これぐらいのことじゃ未来は変わらないということなのだろうか。でもそれが何を意味するのだとしても、仁先生が一度はタエさんの命を救ったという事実は無駄なことではなかったと思う。死にかけた仁先生を前にして洪庵先生が「このお方はコロリの治療法を教えてくれるために現れたのかもしれない」と言ってたけど、洪庵先生と勝先生の尽力でコロリの治療法が広まることになったそもそもの始まりは仁先生がタエさんの命を救ったことなわけで、だからきっと無駄じゃなかったんだと思う。もっと言えば、龍馬と勝海舟が出会うキッカケになったとも言えるんだもんね。そして龍馬が勝海舟に付くことを決意させたのは自分のできることを精一杯やる仁先生という男との出会いだったと。この辺の絡ませ方はとんでもなく上手いと思うわ。思わずそういうことがあったかもしれないなーって思ってしまうほど説得力があったもん。
ていうか龍馬がほんっとにいいわ。毎回言ってるけど内野龍馬素晴らしい。泥だらけで頑張ってる姿がとにかくいいの!コロリに負けそうになってる仁先生の元に駆けつけたい、駆けつけて何かしてやりたいと思うんだけど、でも行っても自分にできることは恐らくなくて、だからこそ仁先生に言われた通り自分がやれること=穴堀りをするしかないんだって石灰ぶちまけて気合い入れなおした龍馬の着物の肩が白く汚れてて、なんかそういうところに胸が熱くなってしまう。これまで龍馬ってどうしても特別な人というか凄い人なんだって分かった上で見ちゃうところがあったんだけど、この内野さんの龍馬は龍馬もまた一人の人間なんだというか、弱いところってんじゃないけど、最初から力強く前を見てたわけじゃなかったんだなって、「今まで何かをするためには仲間がいないとダメだと思ってた」んだなーって、人間味?を感じさせてくれるんだよね。そんな龍馬の「夜が明けたぜよー!」はグッときたなー。あの瞬間、龍馬は自分の進むべき道を見つけたんだと思った。
そして龍馬に負けず劣らずいいのが栄様ね。栄お母様ですよ。わざわざ作った肌着?とおむすびを持ってきてくれたのにも泣きそうになったけどさ、ラストシーンで仁先生が着てたちゃんと身の丈にあった着物、あれ栄様が黙ってこしらえてくれてたってことよね!!!栄様最高すぎる!!。
橘兄妹も可愛すぎるよおおおおおおおおおお!母と妹の間で気苦労が絶えないであろうお兄ちゃんが、母が作ったおむすびを半分に割って妹に差し出し、妹はそれをパクっと食べるとか可愛すぎだろう!!!。今回はなにげに動いてたっぽいけどよく考えたらただのパシリでしかなかったけどw、自分もコロリ対策の仕事に関われることになりましたー!ってニッコニコで報告する恭太郎もまた仁先生の役に立てることが嬉しくてたまらないんだろうなーって感じだったし、咲ちゃんはもう言わずもがなですよね。ただドラマ的に咲ちゃんが仁先生から教えてもらった「股の付け根の近くにある太い静脈に直接点滴を入れる」ことで仁先生の命を救った=この時代に繋ぎとめたってな展開は当然だと思うのですが(おなごが流した涙で意識を取り戻すとかベッタベタなんだけど咲ちゃんと仁先生ならときめきマックスだわ!)、万が一失敗したら取り返しのつかないことになるわけで、そこはむしろ大先生である洪庵先生にやってもらうべきではないかとは思いましたがw。
あ、ついでに言うと松本先生がいつ「おのれ仁・・・っ!」って言い始めるんじゃないかとドキドキしましたw。


次回はいよいよ野風登場。まさに満を持して!って感じだわー。楽しみだよおおおおおおおおおおおお。