五條 瑛『KUNIMORI』

KUNIMORI

KUNIMORI

書店でこの本を初めて目にしてから実際に読み始めるまでタイトルをずーっと「KUNOICHI」だと思ってました(笑)。いい加減眼鏡を常時装着すべきですね・・・。
恐らく一般の人が読みやすいように、あまり突っ込んだ諜報描写をせずすぐ身近にある危険(盗聴や盗撮)といったレベルに落とし、そして五條さんらしい人物描写をあえて排除したのだと思います。全方面において物足りなさを感じまくりでした。特に美形エキスが足りねえよ!絡みが足りねえ!!。というか、少年はまぁいいとして主人公の年齢設定が中途半端すぎる。正確な描写はないもののモロモロから判断するに多分30代半ばだと思うのですが、やっぱそこはもうちょい年上の、せめて40代ぐらいの枯れた渋めのオッサンにしてほしかった。やはり(美)少年といえばオッサンでしょう!!・・・って福井小説の刷り込み恐ろしい・・・。