加藤 実秋『ヨコハマB-side』

ヨコハマB-side

ヨコハマB-side

意識してるのかしてないのか分かりませんが(絶対してると思うけど)IWGPのバッタもん以外の何ものでもないですね・・・。
横浜駅ビブレ前広場に集う人々の群像連作短編集ということになるのでしょうが、IWGPはマコトという揺るぎなき主人公がいるのに対して、こちらはエピソードごとに主人公(視点)が変わりそれぞれが直接の交友関係がなかったにしてもビブレ前広場という存在によって繋がっているという違いがあるし、展開だったり描写だったりキャラ設定だったり所々悪くないと思える箇所はあるものの、全体を覆うその印象を覆す力があるわけではなく、やはりバッタもんという印象は否めません。