『侍戦隊 シンケンジャー』第十幕「大天空合体」

千明メイン回と見せかけて・・・爺回でございました。
が、
まずはねぇ、やはり殿×獅子折神ですよねぇ。ええ、ものすごい破壊力でございました。もうわたしの中の何かが確実に壊れました。
戦闘中、身勝手な行動をとり殿たちを危険な目にさらした千明をみんなの前で厳しく叱責する爺。ショドウフォンを返せという爺に千明は「戦わなくていいってことかよ」と吐き捨て屋敷を飛び出してしまう。

「まったく、爺もムキになるとこあるよな」
・・・・・・・・・と、ちょっとだらしなく肘枕状態で寝そべりながら獅子折神に指先でおいでおいでしたりちょんちょんってつっついたり!!手のひらに飛び乗らせたりなでなでしてあげたり肩に乗せてあげたり!!!獅子折神と戯れる殿ハァーーーーーーーーーーーーーーーン><千明たちの前では常に殿様座りで『殿様の顔』を崩そうとしないけど爺の前ではこうやって寛いで無防備になる殿キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン><誰ですか!?冷静にCG班大変だっただろうなぁ・・・って言うのは!?(お友達ですw)。
爺「面目次第も。しかし千明のやつにはまことに歯がゆいというか、更に厳しく鍛えねばなりませんなー。殿のように一人前の侍に育て上げるのが爺の務めなれば」
殿「分かるけどな、千明は俺じゃないぞ。あいつの性格からしたって、同じようにってのは無理だろ。扱う文字が違うのと同じっていうか」
爺「それは・・・」
殿「大体、今回のは千明なりに強くなろうとしてやったわけだし、それって、爺の説教の賜物ってやつじゃないのか?」
爺「あっいや、そっその・・・少し、強く言い過ぎましたか・・・」
殿「さぁ?」
爺「いやしかし、あの程度ならばそれほどでは・・・」
殿「さぁなっ」
獅子折神と遊びながらという形であえて直接爺の顔を見ずにちょっと軽口調で爺を宥めそして助言する殿は大人だな。なんかすごいよね。やっぱ殿様の器・・・だよなと。アバンでも千明がご飯(お味噌汁にお米、卵焼きにきんぴら?、お魚の塩焼き、納豆に沢庵に梅干・・・豪華な朝ごはんですね(心底うらやましい))も食べずに稽古してるという話を聞いた爺が「黙って稽古に励むなど、いやー千明にしては感心感心。日頃の爺の説教も、無駄ではなかったようで。うん。いやはははは、はーっはっは」ってほんとにホクホクした顔してるのを見て(ここでも直接視線は送ってないんだけど視界の端に入れてるってか気配で爺がどんだけ嬉しそうな顔してるかってのが殿には見えてんのよねー)口の端にフッと笑みを浮かべながら“お味噌汁を飲む”(←このシーンのカメラワーク神だったわ!!!)殿だったし、爺の気持ちは誰よりも分かってるんだろうし、千明のこともちゃーんと見てるんだよね。そんな二人を殿はしっかり信用してるんだよね。千明のことは爺に任せておけば大丈夫だと思ってて、自分は爺の肩をほんのすこしほぐしてあげるだけ。殿だからと言ってなんでもかんでも自分が介入しようとはしないの。殿のそういうところがまさに『殿』だと思う。それに厳しく鍛えねばという爺に対して千明は俺じゃないぞって答えたあたりから察するに、殿は爺に相当厳しく鍛えられたのだろう。だから他の4人も自分と同じようにある程度の厳しい修行は必要だと考えても決して心が狭いとか人間として小さいなんてことはないと思うのに、殿は千明の性格は自分とは違うんだからと冷静に判断してる。そしてそれは千明だけでなく他の4人に対してもそうなんだろう。それに、やっぱ強くなろうと努力しての失敗は責めないんだよね、殿は。たまたまアヤカシが去ってくれたからよかったものの、自分はともかく他の3人の命を危険にさらしたことは確かなわけだから、ここは千明を叱責するのは絶対に必要なことなわけで、爺が言わなかったらきっと殿が言ったのだと思う。でも爺がその辛い役目を担ってくれた。千明が稽古に励むことを一番喜び誇らしく思ってる爺が言ってくれた。もちろんそれが爺の役目ではあるんだけど、そんな爺の気持ちを「それって、爺の説教の賜物ってやつじゃないのか?」という一言でフォローするのが殿というお方なのです。ほんと『殿』だと思う。
でさ、ちょっとオロオロする爺に対して殿は意地悪っぽく「さぁなっ」って言ってその場を離れたじゃない?。多分あの後自室で思う存分獅子折神と遊んでたんだと思うんだけどw、爺がその後にとった行動は特別関知してはいなかったと思うのよ。多分爺は黒子さんには一言断わっただろうけど殿に何も言わずにバイクを駆って(ちょうカッコイイwwwww)千明を迎えにいったと思うの。それなのに、殿は爺が預かっているはずの千明のショドウフォンに外道衆が現われたことを知らせる電話をかけた。もちろん千明が出るって分かった上でのことだろう。つまり殿は爺と千明が仲直り(笑)してるってちゃーんと読んでたってことなのよね!もうもうもうもうもおおおおおおおお、殿素敵すぎです殿!!!!!


そして今回のメイン、爺×千明もよかったわよね。すごいよかった。思うに千明はやっぱり甘やかされて育てられたんじゃないかなと。千明のあの素直さからして両親の育て方が悪かったってことは絶対にないと思うんだけど、でも爺のように厳しく叱ってくれる大人は周りにいなかったんじゃないかなーって。だからあんなに反発するんだと思う。そして爺もまた自分が育ててきたとは言えども『殿』というお立場の丈瑠にしか接してこなかっただろうから、自分に対してこんな風に突っかかってくる少年への対応に戸惑いつつもどこか息子のような気持ちでいるんじゃないかなと思うんだよね。だから千明と爺の会話が千明にとって茉子さん曰く壁を破る「キッカケ」になったってのはその事実以上に深い意味があると思った。もちろんさらにその「キッカケ」を作るべく助言したのが殿だってことも含めて。

「お前のモヂカラは殿の火や流ノ介の水とは違う。当然茉子やことはとも違う。お前だけの文字だ」
「俺だけの・・・・・・文字」
目を瞑って爺の言葉をかみ締めながら考える千明
「お前の中にある、お前の『木』を見つけろ」
そう言ってショドウフォンを千明に返す爺
「いいのかよ?」
「うんっ?・・・お、おう・・・うん。ま、お前にはまず基礎の基礎を教えるべきであった。何かと殿と同じようにと考えたのもまずい」
「えっ?」
「ま、つまり、言いすぎた面もあるということだ。分かったな」
「もしかして、謝ってんの?」
「いやあ、あ、あはは・・・まぁ、な」
「だったらこうだろ」
腰を90度に折って頭を下げながら「ごめん」ときっちり謝る千明
「んっ!?・・・んふふ・・・うん」
顔を上げつつ上目遣いで爺を見上げてニッコリ笑う千明キャワアアアアアアアアアアアアア!
千明に素直に謝られて戸惑いつつも嬉しさを隠せない爺キャワワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
なんつーか、似たもの同士のいいコンビって感じよねw。いつものように素直に自分の非を認めて謝ることが出来る千明も可愛いし、反対に遠まわしに謝る爺もすこぶる可愛いw。
てか爺の腰についてるモフモフあれなんぞ?w


爺の言葉で自分の『木』をイメージする千明。
「デカくて強くて、すげー広がってる自由な感じ!」
これすごく分かる。ポイントは「自由」だよね、千明の文字はまさに自由だよ。これは他の4人にはない武器。今回の棒高跳び戦法(笑)だって他の人には、殿にだって思いつかないと思う。まさに千明の戦いだと思った。このセリフの言い方もよかったなー。生命力と若さに溢れてるというか、ほんと目の前にデカくて力強い木がパアアアアアアアアアッて広がって見えた気がしたもん。
でさ、オカクラゲの一の目を撃破した千明に両側から駆け寄って「千明すごーい!」「おまえいつのまにそんな技使えるようになったんだ!?すごいじゃないか!」ってキャッキャすることはと流ノ介がまた可愛いのよねw。その喜びっぷりを見ただけでもう二人とも爺に怒られ飛び出した千明のことをすごく心配してたんだろうなーってのが伝わってくるんだもん。もちろんそんな千明に腕を組みつつ兜ディスクを渡す茉子姐さんもね!。表立っては何かがあったわけじゃないんだけど、今回はさりげなく茉子さんも描かれてたと思う。前述の千明に必要なのは「キッカケ」だ発言は殿と同じように千明の現時点での能力を的確に把握してる証拠だし、相変わらずダメンズ好きを発揮しまくってたしねw。オカクラゲの能力でネガる人々を観て「ヤバイっ!ギュってしてあげなきゃギュって!」と乙女握りで目を輝かせまくる茉子さんまじで自重してください!w
てかこのシーン、人々を見て「みんな流ノ介になってるよ」ってさりげなく酷いことを言う千明バロスすぎwwwww。流ノ介のいないところで千明たち三人がどんな話してるか垣間見えた瞬間w。


とまぁ今回も燃えて萌えまくったわけですが、千明の成長エピだから千明一人でアヤカシを倒すのはいいとしても“飛ぶ敵”に流ノ介のウォーターアローが通用しないのとか「天」の文字を使う茉子が何もできなかったってのはちょっとまずくないかなーと思いました。何よりも殿がそれに対して特に対策を講じてないっぽかったのが気になった。まぁ殿のことですから、ちゃーんと対策を用意してたとは思いますよ?流ノ介たちと一緒になってやられてたのはキッカケを掴んだ千明に思う存分やらせるための云わば演技のようなものだったとは思いますよ?もし千明の攻撃が効かなかったらその時は殿が満を持して挽回策を告げたに違いありません。クールに見えて実は熱い殿のことだから千明のための演技とはいえやられるのはさぞかし腸煮えくり返ってたことでしょう。だからこそ予告で爆破バックに走ったりと大暴れだったんだろうとは思いますw(殿の足長っ!!!!!早く映画の舞台挨拶で士と並んでみてほしいわ!)。でもそれにしてもなぁ・・・・・・ちょっと歯が立たなさすぎ(っぽい描写)だったのが残念でした。どんなシチュエーションであれ、殿<家臣になるのは嫌なのです!!少なくとも今のところは。戦いを終え、いつものようにギャーギャー騒ぐ爺たちをやれやれって顔しつつクールにお茶を飲み続ける殿が大層素敵だったので今回はまぁ許すけど、誰かのパワーアップ回のたびに殿がこんなになるのは絶対反対。


ところで。殿がボロボロになりながらようやく使いこなせるようになった兜折神にはなんら愛着を持ってない・・・というかそれよりも「俺絶対虎な!」って問答無用で宣言してんのが地味にバロスでしたw。獅子と虎ときたら・・・・・・やはり殿はモフモフとした動物がお好きなのでしょうかw。


次回は『外道衆のエース』『痺れる格好よさ』のウシロブシさんと十臓さん、そして殿が大激突ですって・・・・・・。十臓さんと殿がついに剣を合わせるだけでも漲るってのにウシロブシさんの声は諏訪部さんですって・・・・・・・・・。宣言しておきますね、わたし来週多分ありとあらゆる汁を噴出しながら死ぬと思います。