- 作者: 塔山郁
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2009/02/06
- メディア: 単行本
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巻末で大森さんが触れているように、私も恩田陸さんの「ユージニア」を思い出したし、また湊かなえさんの作品も思い出しました。誰が、というのは勘レベルですがわりと早くに当たりがつくと思うのですが、一応主人公ということになるのかなぁ?多くの章で視点となっている人物と同じように『何故この方法をとったのか』というのが最後まで思いつかず、分かってしまえばそれしかないだろうという理由なのですが、最後まで引っ張る力はすごいなと思いました。ただこの視点の人物の性格というか口調が鼻につく感じなのでイライラ感がありました。それもまたこの物語の魅力・・・というか、技の一つなのだとしたらかなり書ける人かも。
インタビューの形ではないので恐らく事件を調べてる人物の言葉で“書き直してる”からということであえてこういう文体にしたのだとは思いましたが、小学生の女子二人の大人びた口調がすこぶる気持ち悪かったです。こんなに理路整然と喋る小学生は嫌だ(笑)。