『ケータイ捜査官7』第45話「明日未来」

見事なまでに狂いながら間明さんは言いました。
「こんな終わり方認めないぞ」
と。
わたしも同じ気持ちです。
フォースが凍結されてまでずーっとウイルスを抱え続けてきたのは無駄だったんですか?
ウイルスをあれほど怖がってたくせに、側にいてくれない桐原さんの分まで自分で考えてそのウイルスを引き受けたサードがしたことは無駄だったんですか?
大人たちはケイタとセブンさんに「託して」見守ってるだけでなくせめて自分達が出来ることをやってよ。出来ることを探すフリだけでもしてよ。PBとケイタにだけ任せっぱなしにしないで大人しっかりしてよ。
自らの中に「気合い」でジーンを取り込み「私を壊せ」というセブンさん。
こんな場面で「滝本ならばやってくれるはずだ」とひどいことを言うセブンさん。
そんなことは出来ないと葛藤するケイタが垂れ流した大量の涙のうちのたった一滴でセブンさんがショート。
並列分散リンクによる過熱でクリスタルのカケラだけを残し溶けてなくなるセブンさん。
やだやだやだやだ。
そうせざるを得なかったのかもしれないけど、ケイタの手でセブンさんを壊すことが新しい明日未来に繋がるのかもしれないけど、
それでもこんなの認めたくないです。
だって「お前を壊すためにバディになったんじゃねぇ!!」
んだもん。
でもジーンを抱いたセブンさんを壊すのは桐原さんじゃダメなんだよ。バディであるケイタじゃなくっちゃダメなんだよ。
でもやだやだやだやだやだ。
こんなの見たくなかったです。
なんでPBたちばかりが犠牲になって間明や伊達や元宮や、最も憎い「センセイ」とやらはのうのうと生きてるの?
全てを失おうが捕まろうが狂おうがそんなんじゃ全然足りません。死んだって足りないわ。
PBたちはネットワークを、世界を、人類を救うなんて大それたことを思っていたのではなく、
フォースは瞳子さんを、サードは桐原さんを、そしてゼロワンさんとセブンさんはケイタを守るために自ら進んで犠牲になったのだと思う。
たとえ結果としてそれが無駄になったとしても、結果として何も変わらなかったとしても、きっと後悔はしてないんだと思う。
でもいやなんです。
安易なハッピーエンドを求めていたわけじゃないけれど、もうなんて言えばいいのか全然わかんないんだけど、
とにかくこんな終わり方認めたくないんだってば。
やられたらやり返すなんて人間と同じじゃないか!と叫んだケイタに、ジーンはあえて人間と同じレベルまで下りてるんだと言った。
桐原さんは「見てみたいから」というバカみたいな好奇心でジーンを作った全ての元凶である間明を容赦なくぶん殴った。
でもケイタは何度も何度もそうしようとはしたけれど、結局握った拳を間明に叩き込まなかった。
込めなかった・・・・・・のかな。
殴ってしまったらジーンがしたことと同じになってしまうから、セブンさんのように「気合いで」耐えた・・・のかな。
わたしだったら殴るだけじゃ足りなくて顔面にキックぶち込んでしまうだろうけど、
きっと、それでこそセブンさんが守ったケイタ、なんだと思いました。
桐原さんが「お前とセブンが守ったネットワークを信じてやってもいい。大事にしろ」って言えるようになってくれてよかった。
きっとまだ心からの笑顔ではないのだろうけど、それでもケイタが最後に笑ってくれてほんとうによかった。
こんなに優しくて強い子が大人になる未来には希望を持ちたい。


いつもだったら消化できるまで見直すんだけど、これは暫く無理そうです。これ以上はちょっと無理。



見終わった瞬間は、こんな思いをしなければならないなら見なきゃよかったと思いました。実は今もまだちょっとだけ思ってます。でも、やっぱりずっと見続けてきてよかった。一視聴者としてですが、セブンさんたちとともに1年間という時間を過ごせたことを幸せに思います。毎週毎週笑ったり泣いたり腹立てたり燃えたり萌えたりしてね、次回を予想しながら早く次の回が見たくてたまらないのに1週休まれたりしてね、番組を見てる間だけでなく1年という時間ひっくるめてとても楽しかったです。
主人公であるケイタを筆頭に熱と魂と愛が溢れる演技を見せてくれたキャストのみなさん、ほんとうにありがとうございました。セリフがなかったオペレーターの人達もありがとう、ゲストの人達もありがとう、みんなありがとう。
一部感謝したくない監督もいますが・・・・・・・・・、こんなにも熱いドラマを撮ってくれた監督の皆さん、こんなにも素敵で可愛くて燃える話を書いてくれた脚本家の皆さん、すべてのスタッフの皆さん、ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。
そしてそしてわたしが最も感謝したいのは、ケータイ萌えという未知の世界にわたしを引きずり込んでくれたCG班の皆さんです。愛を込めて言います。お前ら異常(笑)。あなたちがいたからこそこの番組がこれほど素晴らしいものになったのだと心から思います。いくらお礼を言っても言い足りません。本当にありがとうございました。お疲れさまでした。
それと忘れちゃいけない、ソフトバンク様およびテレビ東京様もありがとう!残念なことに数字面では成功とは言えないでしょうが、最後まで頑張りとおしてくれてありがとうございました!!
本気で遊ぶ大人達のすごさとカッコよさを見せていただきました。こんなにも素敵な作品に出会えて幸せです。・・・・・・まだ胸は痛むけど。



どんな形でも構いません。いつかまたセブンさんたちに会いたいです。