『銭ゲバ』第8話

どう終わらせても後味の悪さが残るとは思うんだけど、強引に、そして出来るだけ綺麗にまとめようとしてるのが見えて一気に目が覚めた気分です。

はるちゃんの「もうこの家だめズラ」が全てを表してました。まさかのはるちゃん一人勝ちかよw。ようやく見えたはるちゃんの本性からして死体のことを黙ってたのは風太郎が怖かったからってのはもちろんあるだろうけど、そうなったら自分の仕事がどうなるかわからないとかそういう損得勘定が働いたってのもあったんだなーって納得したわ。嫌いじゃないです、はるちゃん。
最後の砦だった伊豆屋は金に屈してあんなことになり(この手の案件に詳しい弁護士探すとか深夜工事現場で働くとかそういう具体的な努力を何一つせず金貸してくれ→包丁向けて脅すって、いくら必死だとはいえ簡単に金を手にしようとする伊豆屋には同情の余地ないよな・・・)自分と母親をこんな目に遭わせた張本人の父親からは金を持つことの虚しさを諭され(フィリピンパブの姉ちゃん達、親父が寝てる間に金持って逃げなかったのがある意味衝撃だったわ。日本人なんかよりもきっと豊かではない暮らしをしてると思うのに・・・。このことを風太郎に教えてあげたかったわ。まぁ2.30万はカバンの奥に仕舞いこんだだろうけど)、自分が思ったとおり世の中は銭で、それがわかった今、全てがどうでもよくなってしまったのはわかる。銭ゲバ風太郎の原点があの小屋のあの「金持ちになって幸せになるヅラ」と彫った言葉なんだろうから、その言葉もろともこの世から消えてなくなりたいってのもわかる。だったら灯油かぶって火でもつけろってな話でさ、現代であんなダイナマイトてなぁ・・・・・・。しかもなんであんなに導火線長いんだってのなw。導火線が長ければそれだけ死が近づく恐怖を味わう時間も長いわけであえてそうしたんだって見方も出来るんだけどさ、最終回で回想シーンをやるためにそうした風に見えちゃったもん。最終回はダイナマイトに火がつくまでの時間でこれまでしてきた数々の非道を思い返す一方で母親との平凡で幸せな人生を想像するんでしょう・・・。そして本当の幸せとは何か、母親の言った“お金より心だ”ってことに気がついた瞬間ドカン!とかね。自分で想像しといてなんだけど、萎えそうだわ・・・・・・。でもまぁその中で一瞬でいいから茜の笑顔が浮かんだらそれはそれでいい気がします。茜のいないベッドで、茜がいた頃のように端の方で身体丸めて寝ながら茜がいた頃以上の叫び声を上げる風太郎・・・まだ風太郎自身は気付いてないのかもしれないけど、茜の死が風太郎にとって最期の扉だったんだと思う。そのことに風太郎が気付いてくれればわたしはそれでいいかな。
あと白川くんの死体が見つかってくれれば・・・このままじゃ白川くんが可哀想すぎます・・・・・・。