東野 圭吾『聖女の救済』

聖女の救済

聖女の救済

東野さんもなんかのインタビューでそう仰ってましたが、内海は柴崎さんありきだからそのイメージで当然としても、もう福山=湯川でしか読めないわ。でも草薙は確実に一輝じゃなかった(笑)。学生当時よりウエストが間違いなく9センチは増えてるとかありえないもん!。
そしてこれまたどこかの記事で確か“5年に一度ぐらいしかない天啓のように降ってきたトリック”と仰ってたような記憶もあるのですが、そこまでのものではないような・・・。トリックの内容や質そのものではなく総称という意味でのトリックに対する視点は面白いなと思いましたが、なんていうか、スカッとしない。なるほどそういうことか!って頭上の重しが取っ払われるような感覚は味わえなかった。
あとやはりミステリーに限っては女性を描くのが下手だなと思いました。大好きな草薙が好意を寄せてるってのが多大に影響してたというのは否定しませんが、良妻の仮面の下に潜む魔性とか妖気とか、それこそ守ってやらねばと思うような“何か”は全く感じられませんでした。
でもこれ、木村佳乃松たか子あたりで映像化しそうだなぁ。