『SAMURAI7』@新宿コマ劇場

3公演(手持ちチケットの半分)をみたところでひとまずの感想を。若干ネタバレしてます。



始まる前の期待値がほぼ最低ラインだったせいか、思いのほか楽しめて嬉しい誤算です。ってこの書き出し前にもしたような・・・・・・最遊記ミュだw。共通点は・・・載寧ですねw。
原作というかアニメを見てから挑もうと思ったものの時間がなくて結局7話までしか見れなかったのですが、世界観の理解は無理としてもストーリー的にはさほど難しくないので話にはついていけました。でもアニメ(漫画)の舞台版を見る最大の醍醐味はあのシーンが今目の前に!!!という二次元が三次元になる驚きやらときめきやら喜びやらだと思ってるのでそういう意味ではやや物足りない気はしますが、それは完全にわたしの問題なので。間に20分休憩が入って3時間弱という上演時間なのですが、体感時間はかなり短かいです。コマという舞台の構造を上手いこと使い大道具を使わずにセットチェンジを一瞬で終わらせることで間延びする感じはほとんどしなかったし、何よりも展開が速いので一気に押し切ったって感じ。7人の侍が集まる過程なんてあっという間すぎて笑っちゃったぐらいだもん。とくに広樹のゴロベエは大道芸?をしてたと思ったら次の瞬間ふっつーに仲間に加わってて若干焦ったわw。このあたり本来であればじっくり描きたいところなんだろうけど、どうせ7人集まるって分かってるわけだし集まってからの戦いがメインなわけだしってきっぱり割り切ったのはよかったと思う。ただ背景の映像がものすごくちゃちい。アクセント的に使うならともかく中ボスなんてスクリーンに映す形だからしょぼいことこの上なしw。まー元ネタのアニメがアニメだしあれを下手に張りぼてかなんかで作られるよりマシかもしれないけど。
あと何度見てもよく分からない箇所がひとつあるんだけど、ラスボスの天主様って空中要塞?に居て、どうせ死ぬならこの要塞を墜落させてお前らが守ろうとしてる村を全滅させてやるーって言うわけですよ。で、HG住谷のキクチヨが持ち味のパワーを生かして要塞の航路を変えようとするわけですよ。でもそれだけじゃダメで直接操縦桿だかなんだかを操作しなきゃならないってんでまずシチロージが、続けてカンベエも操縦室に向かうのね。で、カンベエは未来の嫁(小学生ぐらいの年齢の少女w)と涙涙の別れをしつつ要塞を掴んで物理的に航路を変えようと奮闘し、カンベエとシチロージも操縦室の中でやることはやった・・・といわんばかりに揃って満足気なんだけどでもやっぱり寂しそうな笑みを浮かべて立ち尽くしてるわけですよ。どう見たって命を投げ打って村を救った三人の英雄(侍)の図なのよ。それなのに、次のシーンでカンベエとシチロージが普通に生きててびっくりしたんだよね。え!?死んだんじゃなかったの??もしかしてあんたら二人だけ脱出したわけ!?!?ってw。そもそもキクチヨと違って二人が要塞の中で最終的に何をしてたのかってとこから謎だしねw、ここだけは何度みてもわからないw。


お目当てキャストについての感想は千秋楽を見終わってからにしたいと思っているのですが、とりあえず初回を見て興奮した勢いで書いたように載寧シチロージはめっちゃめちゃカッコイイです!!とにかくビジュアルが サ☆イ☆コ☆ウ☆ 。わたしもともと載寧のスタイルと顔はかなり好みなんですが、下手したらデカの時より好きだわ、この載寧。主役の加藤雅也さん演じるカンベエの“古女房”ポジションなのですが、カンベエが蓬髪+ひげ面とワイルドなのに対比させてかものすごくしなやかな感じで描かれてるのね。そんで何よりもモエスなのは女郎のユキノ姐さんに拾われて現在は廓住まいの“ヒモ”って設定ですよ!!!!!これは必見でしょう!
カンベエが主役ではあるんだけど、実質上の主役というか話を引っ張るのは7人の中では聖のカツシロウです。7人それぞれ分かりやすいキャラ設定や背景が与えられてるのですが、カツシロウの成長物語に一番重きを置いてるように見えます。単なる末っ子ポジションだと思ってたもんで、これはちょっとビックリしたわ。太刀捌きっていうのかなぁ、剣の扱いがぎこちないんだけど、それもまぁカツシロウという少年?青年??の若さだと見えなくもないんでまぁいいかなと。
なかがうちさんのキュウゾウはねぇ・・・・・・・・・・・・・・・アニメチラ見&ネットで(アニメの)感想チラ読みした感じでは、無口でクール、でも剣の腕は超一流、しかも二刀流、そして腐女子人気もナンバーワン!ってなキャラのようで、カンベエと剣を合わせお互いの技量を見抜き多分お互いの剣の腕に惚れあい、どっちの腕が上かこの戦いが終わったら決着を着けようぜという関係性と、元々は敵サイドの人間でカンベエの剣に惹かれ仲間を裏切った経緯があり、敵サイドにいた頃は栄治さん演じるヒョウゴ(すごい再現度!)と多分ライバル関係にあって、ヒョウゴはキュウゾウを裏切り者として7人の中の誰よりも憎んでるという関係性があるのね。どっちも萌えるべ?。で、そんな熱い男同士の関係性においてキュウゾウさんはラフな金髪ボブカットのしたから鋭い視線を投げるだけでほっとんどしゃべらずひたすらクーーーーーーーーーーーーーール!を貫き通すところが肝だと思うのよ、多分。それでね、ガウチのキュウゾウなんだけどね、侍の皆さんには1人1人ちゃんと見せ場が用意されててキュウゾウは次々に襲いかかる敵をバッタバッタと斬りながら、剣を握ることの意味をカツシロウに説くわけですよ。初回見た時はキュウゾウにしちゃ“ちょっと”叫びすぎってか熱くね??と思ったんだけど、回を重ねるごとに目に見えてどんどんどんどん熱くなってんだけどこれいいのか?w。しかもただでさえガウチの台詞って聞き取り難いのに妙に力入っちゃってる上に声も作ってるもんだから、正直何言ってんだかよくわからなくなってまいりましたw。いや笑い事じゃねーよ!って思われるでしょうが、わたしはガウチに関してはかなり盲目なんで嘲笑してくれて構わないわ・・・。だって「僕は熱い男ですから」(次の舞台のチラシより)(このチラシのガウチが激キャワ!!)だものw。あと地味にツボなのがチラシと違ってかなりアニメに近い衣装を用意してくれてるんだけど、カンベエだけが地下足袋でほかの人達はスニーカー履いてんのがなんだかすごく面白いw。その足元でガウチキュウゾウさんがものっそい重心低くしてタタタタタタッて駆け出す動きとそのスピードは全力モエでした!!!いやまじで全力ダッシュなんだぜ!あのガウチ見るだけでも見る価値あるわよまーじーで!


あと、ヒョウゴ役の栄治さん(ヒョウゴではなくあくまでも栄治さんとしての登場)が「観客参加舞台なので役者がカッコイイ動きをした時はキャー><キュウゾウ〜!とかって声かけちゃっていいですよ!」って言うんだけど、客席の盛り上がりが日に日に高まってるのがすごい楽しいですw。


マイ残り公演4回中、今日が舞台を見るには最も良席なんで張り切って載寧を見にいってきます!(えー載寧って!)(セルフつっこみw)