『魍魎の匣』第三話「羽化登仙の事」

今回はさすがに原作知っててもポカーーーン・・・だったわ。展開としては原作に沿ってはいるんだけど、予告状発見をここでやったことや福本がトラックにジープぶつけちゃうのをこのタイミングで入れてきたり、どこをどうというよりもそぎ落としすぎてて全てのシーンにおいて未読の人に「実はここはこうこうこういう肉付けがあるんだよ」「この後で1話のあのシーンにつながるわけ」って説明したい気分だったもんw。わたしめちゃめちゃウザイっつのなw。
でも頼子が加菜子を突き落とした犯人を「思いついた」過程と頼子の家を調べに来た筥(はこ)を背負った胡散臭い人の格好と加菜子の病室(匣の内部)の描写は満足いく出来だったし、やっぱり絵がほんと綺麗。木場の通勤路wにさす光は美しかったし、一番おぉっ!と思ったのはジープで道の急カーブを曲がるシーン。ここすごい綺麗な映像だった。
・・・まぁ綺麗なことは確かだけどそれこそ木場の通勤風景にあんな時間使うだったらほかに入れるべきことがあるだろーが!とは思ったし、やっぱりアニメとしてはそれだけじゃだめだよなぁw。事故の真相は今のところは謎なんだろうなってことで理解できるとしても、加菜子が今どういう状態なのか、加菜子の首を誰かが締めてたのはなんなのか、「魍魎」という言葉を含めた頼子の家庭環境がどうなっているのか、木場は働かなくてもいいのかw、箱の中で女が「ほぅ」って言ってたのはなんだったのか、3話まで既にこれぐらいは“どういうこと?”って思うことがあるってのに、これまだまだ増えるからねw。最終的にそれが全て手繰り寄せられた瞬間に京極堂のキメ台詞が出るはずなので、その瞬間のカタルシスを味うためにとりあえず耐えろ!!とは思うけど、ほんとそこに至る道のりが険しすぎんだよな、このシリーズは。つーかまだ主人公出てきてないし、この後超絶イケメン(でもハイテンションど変態)が出るからみんな頑張って!!w


で、木場と木賃宿(焼却炉の上で寝てたのもそうだし、木場絡みに関しては比較的詳細かつ忠実に描かれてるよなぁ)の親父?との会話であの病院というか施設が怪しまれてるという描写はあったけど肝心のキーワードは出なかった・・・よね?。あと陽子さんに届いた予告状の文面がはっきり判別できないような描写だったのが気になったんだけど、あれはあえてそうしてる(来週増岡さんが絡むところではっきり見せるとか)ということなのだろうか。木場がノコノコ施設に出向く理由もはっきりしないしね。それに肝心の誘拐シーンも加菜子の状態が曖昧にされてたせいで、なんか加菜子が粉々に砕けたみたいに見えたけど・・・。回想(脳内映像)と現実の境界線がわかりにくいのもそうだし、ただでさえ形が見えてくるまでは理解しにくい物語なのに、わざとというかあえてというか、紗を掛けて見えにくくする手法をとってるということなのかなぁ。


3話のアバンはアニメオリジナルで加菜子の視点だったのですが、原作の加菜子は気持ちの上では違えど結局のところ事故以降は“モノ”扱いでしかなかったので、加菜子の目にはあの空間がああ映り、そしてあんなことを考えていたのか・・・ってしんみりしてしまいました。


石井警部はもっと鼠みたいな小男、小日向さんに眼鏡かけさせたみたいなのを想像してたのですが、渋いおじさまでちょっとガッカリですw。あと博士も想像よりガタイがよかった。てか激渋おじさまでちょっとときめいたわ。これならば結末のもろもろもまぁ納得できるかも。
で、予告にイケメンがいたけどあれまさか青木くん!?あれから諏訪部さんの声が出てくるの!?!?やっべええええええええええええええええええええ青木ラブになってまうううううう><