小路 幸也『空へ向かう花』

空へ向かう花

空へ向かう花

家族小説であり青春小説であり、ファンタジー小説でもあり、ちょっと痛くてつるんとしてる。小路さんのいいところをちょっとずつ詰め込んだ可愛いお弁当のような物語でした。
先に読み終わった母親が実写にするなら誰がいいかなぁ(母親はすぐ実写で想像したがる人なのです・・・)ってウンウン言ってたせいで、イザさんを小林薫さん、キッペイさんを小栗さん、ユキナちゃんのお兄ちゃんを佐野和真くんで読んでしまったのですが、ええ、めちゃめちゃときめきました。肝心な子供はどうでもいい(笑)。いくら可愛くても小学生以下に興味はありません!(断言)。

気になったことがひとつ。
夏休みの間、ワンタの世話は誰がしてたのだろうか。ワンタがいるから逃げ出せないってのに心底共感したわたしとしてはワンタも共同生活に混ぜて欲しかったです。