大崎 梢『夏のくじら』

夏のくじら

夏のくじら

初めて本屋(本)に絡まない物語を読みましたが、思いのほか悪くなかった。登場人物があらゆるタイプの素敵な男性ばかりなあたり少女マンガ的ではありましたが、こういうの、嫌いじゃないです。むしろこれまでのどの作品よりも読みやすかった。ミステリー作家としてデビューした人(そうですよね?)に対して失礼な物言いだとは思いますが、無理に謎を織り込むよりも、こういうストレートな青春小説だったりもしかしたらシンプルな恋愛小説だったり、そういうものの方が広く読まれるんじゃないかなと思いました。
で、もちろんわたしが一番気に入ったキャラは“カジさん”です。このカジさんという人物は普段はものすごく仏頂面してて強調性が皆無なんだけどダンスの天才で、ダンスモード入れば老若男女を蕩けさせる笑みを浮かべ、長い手足で優雅に!華麗に!!舞うわけですよ。もうハァーーーーーーーーーーン☆なわけですよ。しかも一見女性と見まがうほどの美貌で、妖しげな魔力の持ち主なわけですよ!!めちゃめちゃタイプ!!!!!。そんなわけで当然具体的なカジさん像を想像しつつの読書だったのですが、えーっと、予め各方面に謝っておきますが、わたしカジさんをデビューを控えた某不二先輩・・・わたしの周りでは通称・姐と呼ばれる人で想像してしまったわけです。だってだって、背が高くて背筋がしゅっとしてて、女性のごとき美貌に妖しげな笑み、そしてダンスよ?ほら!どう考えても姐じゃない!!←必死
そんなわけで、とても幸せな読書時間を過ごせました。激安人間ですいません・・・。