PureBOYS ACT.2『7 Dummy’s Blues』〜セブン・ダミーズ・ブルース〜@青山円形劇場

前回公演(感想→http://d.hatena.ne.jp/minko/20071005#p2)に拍車をかけてオタ向け全開、オタ以外に見せる気ゼロな舞台でございました。しかも今回はめちゃくちゃ狭い円形劇場だもんで、まさにオタの集会って感じだったわ。
以下、内容に触れてますが、もう公演は終了してるんで隠さずいきます。後々DVDが出るに決まってるんで(オタの顔面処理はどうするつもりなのだろうか・・・)、ネタバレがいやな方はご注意を。


えーっと、まずあらすじから書こうとは思うのですが、わたし最初の設定から躓きました。まず水谷さんが事務所の社長らしき人と電話で会話してる“映像”から始まるんだけどね、


3万人を動員する東京ドーム公演を目前に控えたPureBOYSメンバーが誘拐された!


最初に見た回これ聞いた瞬間、友達と同時に顔見合わせて「ハァ!?」って言っちゃったわよ・・・。東京ドームて・・・3万人て・・・・・・大きく出たなオイ。せめて日本青年館ぐらいにしときゃよかったものの、この時点でネタ舞台決定ですw。しかも正確には誘拐ではなく事務所の社長兄弟の兄弟喧嘩に巻き込まれた結果、つまり身内の中での出来事なのよ。ピュアボいい迷惑。で、社長はこんなことがあった時の為にとピュアボメンにそっくりのダミーを予め見つけてあると言うのです。水谷あつしさん演じるマネージャーの元へ向かうよう言ってあるからよろしくと言うのです。そしてそいつらを1日でドームのステージに立たせるために仕込めと言うのです。なんという無謀な試み!!
そんなわけで水谷さん(役名なんだっけ・・・)の元へ1人また1人とやってきたピュアボメンにそっくりなダミーたちなのですが、全員強烈な個性というかキャラの持ち主で、いわゆる“普通”ではないわけです。全く話が噛み合わない彼らを前にして途方に暮れる水谷さんに再び社長から連絡があり、彼らは全員心に傷を負っているのでそこいらへんもよろしくと、これまた勝手なことを言うのです。仕方がないので水谷さんはダミーたちを一人ひとり個別に呼び出し一対一で話をすることに。
佐藤雄一くんは事あるごとにロックロック言う(それしか言わない)ロック馬鹿。その理由は小さい頃から苛められっこで靴に画鋲いれられたりと苛められるがままだったけど、たまたま聴いたロックにガビーンと衝撃を受け、「そうだ!(ロックに乗せて)怒ればいいんだ!」と思ったと。
サキモティはフランスかぶれのナルシスト。その理由は親友だと思ってた友達に、あるとき「最初からお前のことがウザかった」といわれ拒絶されたから。だからすすんでウザキャラになり人を寄せ付けない生き方を選んだと。
圭ちゃんはちょんまげに袴、そして刀を腰に差し武士として生きている。その理由は大切な存在(親友)が目の前で犬を助けようとして轢かれたのに身体が動かずなにもできなかった。だから強くなりたい、それには武士になるしかないと思ったと。
永岡*1シリウスと言う名のぬいぐるみ(パペット)を常に装着し会話をする人。その理由は生まれたとき(物心ついたとき?)から両親がいなくて1人ぼっちだった。星を見るのが好きでシリウス(一番輝いてる星)とともにいればいつか見つけてくれると思っているから。
王子は常に駄洒落を言ってるお調子もの。その理由は死んでしまった病気の妹は笑うことがなく、入院してるベッドの上でただ一度笑ってくれたのが「カレーはかれー」という駄洒落を言ったときだったから。
馬場さんはべらべらと無駄に熱い言葉を喋りまくる男。そうしたくもないのになぜか馬場さんの言葉は人を傷つけてしまい、どうすることもできないと(馬場さんだけ理由が曖昧だった)。
武田は過去が見える男。幼い頃から身体が弱く学校へ通うことが出来ず、15歳の時突如能力に目覚めたが、たまたま出会ったお婆さんにその能力を使い親切にしたつもりが「化け物」と呼ばれたと。
とまぁ最初は自分で作った殻(キャラ)の中から出ようとしないダミーたちでしたが水谷さんがちょっとつっつくと全員べらべらと心の傷(笑)を告白し始めるわけですよ。そして水谷さんがそれぐらいならわたしでも言えるわと思うようなアドバイスをするとあっという間に心の中の氷が溶けるのです!この人ただのマネージャーなのに!!
やる気になったダミーたちはフィジカルトレーニング、ダンスレッスン、ボイストレーニングを徹夜で必死にこなします。そしてみんなでドームのステージに立とうぜ!と心を一つにしたところで社長から仲直りしたからPureBOYSと一緒に帰りまーすという連絡が入ってしまうのです・・・。やっぱり俺たちの居場所はここじゃなかったんだ・・・また1人になっちゃうんだ・・・と意気消沈するダミーたち。でも馬場さんは水谷さんにここで終わりたくない!諦めたくない!舞台に立ちたい!と涙を流して懇願。馬場さんに続いて全員が口々に「水谷さん・・・ステージに立ちたいです・・・」と。ダミーたちの言葉に心を打たれた水谷さんはよっしゃ!歌え!!とダミーズを客がいないステージに立たせ(多分)、一夜漬けレッスンの成果を披露させる(多分)。本番は本物のPureBOYSが務めたけれど、ダミーズたちは精一杯やり遂げたのだった。
多分こんな感じです(曖昧)。いろいろとつっこみたいところはあるでしょうがつっこむな。つっこんでも無駄です。つーかつっこむ気力も失せるほどこの一対一のカウンセリングシーンがくっそ長いのよ・・・。ありがちなトラウマに、強がる→トラウマ告白→立ち直る×7回も見せられてみ?すいません、帰ってもいいですか?って言いたくもなるわ!。前回公演もこうやって1人1人にスポットあてる演出ではあったんだけど、前回の場合は7人全員がステージ上にいて順番に課題をこなさせるってスタイルだったから興味ないメンバーがなんかやっててもお目当て見てりゃ間がもったんだけど、今回は完全にステージ上で水谷さんと一対一なのね。まじダルかった・・・・・・目当て以外の時は苦痛以外のナニモノでもなかったです。ドラマがある武田やサキモティ、無駄に忙しい馬場さんの負担をできるだけ減らすための苦肉の演出プランだったのだろうと想像しましたが、そうだとしても例えば水谷さんと話しをするメンバーだけにスポットを当てて、他のメンバーはそこにいないものとしてステージの端とか通路に座らせておくとかさ、それぐらいしてくれてもいいんじゃない?と思った。こちとらお目当てを見るためだけに行ってるんであって、他の6人のパートは言ってしまえばどうでもいいんだもん。暴言だとは思わない。だってこれ100%オタ舞台じゃん。1分でも多く好きキャス見たいと思って当然でしょ。しかも話はクソ重い(描き方はクソ軽かったけど)しさー、ほんとこの場面はタルかったわぁ。
告白の途中で息抜きのつもりか馬場さん・サキモティ・佐藤くん・永岡でシリトリーヌ(おフランス上流階級のお遊び)したり、武田・圭ちゃん・王子でドラクエごっこしたりってのが挟まれて、トラウマ告白した後はフィジカルトレーニングの名目で腰に万歩計つけて椅子とりゲームしたりなわとびしたりという日替わりコーナー→罰ゲームで江頭のマネをし会場中を走り回る というピュアボ舞台ではお馴染みのゆるゆるキャッキャタイムがあって、ダンスレッスンではメンバー1人1人がキャラに合わせて振り付けされたダンスを披露。これは文句なしですw。キャッキャキャッキャしてるピュアボメンめちゃ可愛いんだもの><楽の全員江頭はみんなものっそい気合入っててw、特に馬場さんは本気で目剥きながら走りまわってるし武田は「お前ら大好きだー!!」言いまくってるしw、ダンスのダメ出しをされた王子が「でもこれ振り付け通り・・・」と言うと、「最後ぐらい本気で踊って客をキャーキャー言わせてみろ」と水谷さんがムチャ振りして、ブレイクダンスもどきから前宙披露!!!!!王子自分でもびっくり!!wとかあったしね、カウンセリングタイムをあの3分の1ぐらいにして(ここがストーリーの肝です)こういうのを倍増してくれたらよかったのに。どうせオタ舞台なんだからさー。あ、そうだ!水谷さんが1人1人に「アイドルとはなんだ?」って質問を投げかける場面があるんだけどね、楽の武田は最後だから言ってやるぜってな顔して「アイドルとは、4枚で1000円の(ボッタクリ)写真、それもピンボケの写・・・」まで言ったところで水谷さんに本気でワーワーワー!って口ふさがれてたわ・・・。武田は危険発言する俺カコイイ!とでも思ってんだろうけど、ぜんっぜん笑えないわよ武田。まじでボッタクリだしアングル悪いクソ写真買わされるこっちの身になってみろっての。つーか聞いた話によるとあんたの写真(基本はメンバーごっちゃのセットなんだけど、各メン1セットずつ武田なら武田の写真だけのセットがあったの。前回はなかったからそれは褒めてやるけど)だけ早々に売り切れたらしいじゃないの。それなのにあんたそういうこと言う!?ってカッチーーーーン!ときたわ。
てかこのシーンもそうだし他にも何度かあったんだけど、水谷さんがメンバーのことをニックネームで呼ぶのがキモかったです・・・。「ヒロミ」とか「ユーイチ」ぐらいは許せるけど「タックン」はないわー・・・・・・・・・。あと文句ついでに言っちゃうと、ダメ人間だけど俺ら頑張ろうぜ!って円陣組むところで水谷さんが「夢にときめけ!明日にきらめけ!」っつってキセキが流れた時はふざけんなあああああああああああああああああ!こんなクソ舞台の分際でルーキーズネタすんじゃねえええええええええええええええええええええええええ!!!!と思いました。
あとあとダミーズたちが写真を撮られる練習(とりあえずドームに上がるために訓練してるんだから写真の撮られ方は今この時点では必要ないだろう・・・)をするんだけど、そこはつっこみコメント付きの映像が流れるのね。それぞれ思い思いのやり方でカッコつけてるつもりなんだけど目が半目だったりキモかったりwとことごとく残念な出来ってオチなんだけど、グッズ写真よりもこっちの写真のが断然欲しいと思ったのはわたしだけじゃないと思うわw。


とまぁもりもりっと文句を言いまくりましたが、最後の乾杯ジュテームで全部チャラです☆だってステージが円形だからメンバーが輪になって五寸釘打つのよ!ちょうときめく!!どんなにクソ舞台でも乾杯ジュテーム歌って踊ってくれたらそれでいいんだもん><わたし楽がAブロだったんでアイドル武田(笑)最後の勇姿をしかと目に焼き付けました。あいつ乾杯ジュテームってるときはまじでキラッキラなのよ・・・衣装は激ダサだったけどw。


以下は各メンの一口感想です。
サキモティは美形ね!もうちょい舞台演技が出来るかと思ってたんだけどさほどでもなかった。オタ舞台としては上出来レベルだけど。サキモティが歌って踊るのって全く想像できなかったんだけど、口パクだってのに誰よりも大きく口を開けて感情(表情)込めて歌ってんのは感心したわ。ダンスはアイボリーレベルだったけどw。
佐藤くんはデカイ。特に顔がw。馬場さんが顔長く見えないって相当じゃね?w佐藤くんは本編中は微妙かなぁ・・・と思ってたんだけど、ピュアボとして白衣装で再登場したときはカッコよく見えたわ!!てか佐藤くんが何気に人気でビビッたわ!写真も結構買ってる人みたし、舞台見てる最中も雄一カッコイイざわざわって声が聞こえたし。
永岡はピュアボメンとして認めてなかったんだけど(ヒドイ)、思ったほど悪くなかったですw。背高いし顔もちっちゃいしね、まあ眼鏡はやっぱり微妙なんだけどw。キモキャラ演技も恥じることなくやってたように思うし、まぁ頑張ったねと言ってあげよう(偉そう)。
圭ちゃんはやっぱりカコヨス><><><。武士姿wがめちゃめちゃ似合ってんのよ。茶色の髪をハーフアップにして袴はいてんだけど、背筋がスッと伸びててカッコよかったわー。水谷さんにまじまじと「ほんとにお前の目は綺麗だなw」って言われてたけどw、生圭ちゃんと目が合うと綺麗すぎて思わず逸らしてしまうわ・・・。圭ちゃんの役は基本侍言葉だからセリフ覚えるのは一番大変だったかもなー。でもセリフ聞こえの悪さは擁護できません。円形だから背中向けられるとセリフ聞き取りにくい場面が多々あったんだけど、圭ちゃんはほぼ聞こえなかった。
逆に王子はほんと上手くなったと思うわ。上手いってか成長してるのは分かる。伊達にねじ込まれまくって舞台こなしてないなと。駄洒落ばっか言ってるKYでAYな子という王子にピッタリの役だったのもあるだろうけど、一番楽しんで演じてたのが王子だったと思うわ。身体クネクネさせてウインクしたり投げキッスしたりそれはちょっと違うと思うよ王子・・・・・・ではあるけどオタサービスも一番やってたし、うーん・・・やはり王子のポテンシャルは読めないなぁ。でも入江くんじゃねえええええええええええ!ってのは間違いないけど。だってあんなアホが医者になれるわけがないw。
馬場さんは与えられたキャラ設定が一番薄かったのでイマイチ。言ってることは熱いんだけど存在感は一番薄いってどういうこと・・・。でも最大の見せ場、水谷さんに思いのたけをぶつける場面はすっごい熱演。毎回一瞬で気持ち切り替えて涙ぐんではいたらしいのですが、楽は鼻水ボッタボタ垂らしながら号泣してたわ・・・あれはちょっとすごかった・・・。隣に武田が立つ位置取りで、武田も肩震わせて泣いてたから多分それが視界の端に入って一層こみ上げちゃったのかなーと思ったんだけど、わたしちょうど馬場さんの目の前だったんでこの舞台からはみ出る熱演っぷりには胸を打たれて撃たれたわ。あとビジュアルも思ったより悪くなくてホッとしましたw。
武田はねー、あからさまに出番少なすぎた上に前髪を顔の半分下まで垂らし口元を黒いマントで覆うというビジュアルで、武田オタが心底気の毒になりました・・・。前髪はともかくマントで顔を隠す必要があるとは思えないしね、まあそこらへんもオタの期待を裏切る俺カコヨス!的思考ゆえのことだろうけど。でね、武田のすごいところはピュアボ衣装で再登場するときは前髪をピンで可愛く留めて出てきてね、それまでの奇矯な振る舞いとうってかわってバリバリアイドルフェロモンダラダラ振りまきまくりなわけよ。さっきまでの武田とのギャップにわたしですらキャーーーーーーーーーーーーーーーーーーン☆ってなったっつの!つーか武田は馬場さんとアイコンタクトしすぎです><


そんな武田は楽の挨拶でも見事なまでの勘違い野郎っぷりを発揮☆
まず馬場さんがピュアボを代表して「準備も入れて3週間必死で頑張りました。お陰様で空席もなく(客席に「あったやん・・・」空気がw)連日満員でほんとうにありがとうございました」とご挨拶。続けて今日でピュアボーイズを卒業する航平くんに一言言いたいと思いますということで
「航平くんと一緒に一年間活動できて幸せでした。かけがえのない経験をすることができました。この前航平くんがくれたメールにあったように“(航平くんのいる)上へ昇って行けるように”、いつか同じ・・・違う舞台に(対等として)立てるように頑張ります。卒業おめでとうございます。ありがとうございました」
ちょっと言葉は曖昧だけどこんなようなことを言ったわけですよ。
・・・・・・・・・・・・上!?
それに対して武田は「キャラじゃないから泣かねー!」といいつつ
「支えてくれた人達、“俺が思う”大切な人達、家族・・・全ての人に感謝します」とどこのマイファミかと思うようなコメントの後、ピュアボメンに向かって
「先行ってるぜ!!」
って叫んだんだけど・・・・・・・・・・・・。
え?先に行く?どこへ??なになに?先に行ってるから俺の位置まで上ってこいよと、そういうことですか???
えーーーーーーーーーーっと、武田って今どこにいんの?(笑)
てかなに?卒業は上がり??残されたメンバーは底辺とかそういうことですか??そして俺らは底辺オタとそういうことですか???あまりの俺ビック発言にポッカーーーーンですよ。しかもね、前後の文脈記憶にないんだけど、アイボリーたちのことを「辞めてったメンバー」って言っちゃって、慌てて「卒業」って言い直してたけどさ、ああ・・・メンバーの中ではやっぱそういう意識なのねと・・・。卒業と言えば最近同じようなシチュエーションでグループを卒業した城田を思い出しますが、例えばこれを城田が言ったならばムカつくけど納得はできるじゃない。確かにステージ上がったなと思えるじゃない。でもこっちはねぇ・・・・・・・・・・・・(笑)。
あとさー、武田が言うコメントがほぼ馬場さんにしか向けられてない感じがしたのよ。なんか2人で完結してるっぽく見えたの。武田の中では自分の位置まで上ってこれる可能性があるのは徹だけだぜ☆ってことなのかしら・・・・・・。その後一応全員と握手してたけどさー、最後に全員でもっちゃもっちゃ武田を真ん中にして団子になってたけどさー、やっぱりポッカーーーーーンだったわ。
で、泣くまいと我慢して顔を真っ赤にしながら結局うつむいて泣いちゃった武田(こんな弱い俺だけど的なねw)を締めの言葉でフォローしようとした馬場さんが、
「これからの航平くんやピュアボーイズがもっと上に昇るには皆さんの応援が“必要不可欠”だと思うんで、これからも応援よろしくお願いします」
っつったのには心が洗われたわw。不可欠かよwwwww。
でもなぁ・・・現時点では追加メンが入るのか定かじゃないけど、よくも悪くもアクが強かった武田がいなくなったピュアボは心底パンチないよなぁ・・・。ビジュアル担当アイボリーがいなくなり、ピュアボの顔だった武田がいなくなり、ほんとこの先ピュアボはどうなるんだろうか。圭ちゃんではなく馬場さんがカテコの挨拶を仕切ってたことからして馬場ワントップになることは確かだろうけど、肝心のワントップが来年早々ピュアボとしての活動には全く参加できそうもないあたりがねぇ・・・・・・。


まさに売れてったものから卒業するというピュアボのあり方を見せ付けられた卒業式(笑)でした。残されたみんなも早く卒業できればいいね(にっこり)。

*1:思ったほど酷くなかったんで眼鏡男から永岡に昇格しました