海堂 尊『ジーン・ワルツ』

ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ

気持ちとかタイミングとか金銭的とかもろもろ理由をつけつつ全く子供を産む気がない私にとっては耳が痛い記述が多々ありました。主人公を筆頭にこの物語に登場する全ての女たちの出産に対する執念やそのためにとった手段、男を材料ぐらいにしか見てない黒さはむしろ好きな部類だったんだけど、それもまたクライマックスへの一つのステップにすぎないとは思いながらも同日同時刻にボコボコ出産するとかさすがにこれは強引すぎる。
刊行作品すべての世界観が統一されてるのはいいんだけど、このリンクが最終的に全て一つに集約されるのかそれが問題です。そうであるならば読み続けようかなーと思わなくもないから。とりあえず清川先生の今後は読みたい。