- 作者: 越谷オサム
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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この人の作品を読むのはこれで3冊目なのですが、確信しました。わたしこの人の作品がだいすきです。運命的な再会を果たしたバカップルがひたすらイチャコラするという最も嫌いな話だってのに、ラスト13ページはまじ泣き。電車の中で鼻水ずるずる啜りながらまじ泣き。途中でうすうすそういうパターンなんだろうなってのは気が付いたんだけど、それは決して嫌いなパターンではなく、むしろ望むところというか、要するにこういうのツボなんです!(←ラブストーリーで泣いたのが恥ずかしいのでキレ気味で)。冷静に考えるとありえないレベルのファンタジーなんだけど、でも絶対にないとは言い切れないというか言い切りたくないというか・・・こんなことがあったら素敵だなぁって想いを抱ける人間でいたいなーと、そんなことを考えたりしました。
毎回感想で書いてますが肩の力が抜けた文体が心地よく、まるで友達と会話してる感じで読めるんだよなぁ。しかも毎回作中の舞台に馴染みがありすぎて、そこらへんも親しみを感じる理由なのかも。