香納 諒一『ステップ』

ステップ

ステップ

表向きはバーのマスター、裏稼業は盗みのプロである斉木章の元へ、施設でともに育った弟分の悟が女を巡るトラブルでヤクザを刺して逃げてきたと助けを求めに現れた。なんとか事態の収拾を図ろうと努力する斉木だが、命を落す羽目に。だが斉木が意識を取り戻すと、悟が現れる前の時間に戻っていた。繰り返されるタイムスリップ。一年前に死んだはずの女の存在。斉木は悟を救うことができるのか。


タイムスリップするごとに、もつれにもつれまくった斉木が巻き込まれている出来事について少しずつ真相が分かってくる構図なのですが、誰か時系列ごとに発言を含めた行動表作ってって感じ(笑)。当事者の斉木もそうだろうけど読んでる私も途中で何がなんだかわからなくなった。
気になったことが一つあって、主人公の斉木が生き返ることでその巻き沿いになって撃たれた人がいたりだとか、明らかに周りに影響を与えていることについてなに一つ触れられてないんだけど。自分の目的だけ果たせればそれでいいのか?それで何らかの不具合が起こったりはしないのか??と思うんだけどな。