『RHプラス』4th Blood

きよいさんに夢中すぎてもろもろの申し込みやら振り込みやらをごっそり忘れてたわたしです。それもこれもこの回のきよいさんがあまりにも儚げで脆くて、そして美しいから・・・。そう、きよいさんが全て悪いのっ。きよいさんが素敵すぎるのが悪いのよっ。
ネクタイをきゅっと締めるきよいさん。スーツの上着をお上品に羽織り美しい指先でボタンを留めるきよいさん。そして写真の中の誰かに向かって「行ってきます」と優しい声で言うきよいさん。もう冒頭のこの1分足らずだけでわたしノックアウト。動悸と眩暈でおかしくなりそう。高野なのに(←毎度おなじみの合言葉)。


あげはと誠の遊び場のこたつに入ってるくまのぬいぐるみ。男子高生の部屋(テリトリー)にこんなもんがあったら普通キモッ!と思うけど、あげはと誠ならアリ!むしろあって欲しいとすら思うw。・・・って何してんの!?何で階段昇ってきたきよいさんがさかさまに見えてんの!?と思ったら、「これは、人間の体勢ではない・・・」って二人でツイスターゲーム中ってwwwおまえら仲良すぎw。そしてそんな二人の姿を見ても全く動じないきよいさん・・・日常茶飯事ということですか。
「少し遅くなるからこれでご飯を食べてください」とお財布からお金を出すと、「えぇーーーー」とふくれたあげはに
「なるべく早く帰ってきますから。おみやげ楽しみにしててくださいね」
ってしゃがんで目線を四つんばい状態のあげはにあわせるきよいさんっ・・・優しい・・・きよいさんったら優しい・・・・・・。
ってかあげははその体勢のまま喋るなw。
あげはのポケットの中にお金を押し込み笑顔を残して出かけてしまったきよいさんを見送り
誠「何食べる?」
あげは「きよいの作るご飯より美味しいものなんてこの世にないもん!!」
あげははまじでかわいいなw。でも、今日もルンルンで合コンに出かける政和を見たあげははくるっと振り向き誠を見て「いーこと思いついちゃった☆」と狩りすることを提案。
誠「え!?解禁日じゃないのに!?きよいさんに怒られるよ・・・」
あげは「バレなきゃ大丈夫だって。政和だってやってるって」
誠「悪役っぽい顔になってるけど・・・」
ほんとものっそい悪役っぽい顔でものっそい悪い声でものっそい悪だくみを思いつくダークあげはw。楽人の本領発揮だわw。で、そうと決まったら(え?決まったの??って焦り気味に聞く誠カワユスw)準備しよっと!って黒いドラキュラマントにお手製の紙製マスクつけて
「地球上の綺麗なお姉さんたちを食い尽くしてやるー!」
って可愛すぎる!!!!!!!!!!・・・・・・けど“綺麗な”“お姉さん”限定なんだw。


風情ある料亭(かなぁ?)の個室で待っている人に「遅れてすみません。待ちましたか?」とにっこり笑うきよいさん。待っていた人とはきよいさんたちがミスターと呼ぶ男。ミスターは警察関係の人なのか。どうやらミスターはきよいさんがあげはたちを「うちの子」って呼ぶのが気に入らないご様子。自分だって「ミスター」ではなく「道隆」って呼んでもらいたい、できることなら「ぼくの道隆」って呼んでもらいたいのよね。言ってしまえば嫉妬よね!わかる、わかるわっ!!きよいさんは絶対にそのことを分かってるはずなのに、わざと意地悪して「ミスター」って呼ぶのよね・・・罪なひと・・・。
きよいさん「今日は随分と絡みますねぇ・・・・・・道隆さん」
道隆「あなたは私をちゃんと見ようとはしない。そんなに似ていますか?」
道隆はきよいさんを狂おしいまでの視線で見つめながら問うているのに、窓の外を見ていて目を合わせてくれないきよいさん・・・。そして、
「その可愛げのない口の利き方は・・・(ここでようやく道隆の目を見て)フッ・・・全然似ていませんよ。・・・・・・道山に」
り、理想すぎるこの言い方。この間。この扱い。道隆になりてええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
初めてきよいさんに会った日のことを今でもはっきりと覚えているという道隆。
「あなたの手がとても冷たくて・・・まるで死んでいるような手で・・・」
きよいさんが「道山」と呼ぶ人物の孫として引き合わされた中学生の道隆は、思わず握手した手を振りほどいてしまう。それを見て優しく、そして少しだけ悲しげに微笑んだきよいさん・・・。道隆はきっとこの日のことを後悔してるんだと思う。初対面できよいさんを傷つけてしまったことを、今もずっと後悔しつづけているのだと思う。
きよいさんは愛する道山に自分とともに生きてくれるよう、永遠の命を得ることを受け入れてくれるよう、何度も何度も頼んだのだろう。でも道山はきよいさんと共に生きる道ではなく、人間として寿命を全うすることを選び、今最期を迎えようとしている。そんな道山の家の前で白い薔薇の花束を抱え、途方に暮れ、縋るような目をしたきよいさんは
「どうしよう・・・道山が死んだら・・・・・・生きてく意味がない・・・」
そういって涙をこぼす。
道山に一番似合う白い薔薇の花びらにポトリと落ちたきよいさんの涙。
アスファルトに落ちた薔薇の花とともに崩れ落ちるきよいさん。
そんなきよいさんの今にも壊れてしまいそうな姿を見た瞬間、道隆は恋に落ちたんだな。分かる・・・その気持ち、ものすっごく分かるわ。
(ところで、昔のきよいさんは眼鏡かけてないんですね。今の方が断然いいわー)
その日を境に道隆の前から、道山の残した月長館からも姿を消したきよいさんは、10年後、道隆の前に突然現れる。幼いあげはを連れて。きよいさんのこの10年の間にはどんな時間が流れていたのだろうか。生きる気力をなくしたきよいさんが再び生きる意思を持ったのはあげはに出会ったから・・・道隆は二人の姿を見た瞬間、そのことに気付いたのだと思う。自分では祖父・道山の代わりには、きよいさんの生きがいにはなれないんだと見せ付けられた道隆はショックだっただろうな。それに、孫のことを頼むと、何かあったらきよいに頼りなさいと道山が言ったのに自分の前から何も言わずに消えてしまったきよいさんを怨む気持ちも抱いてたんだと思うのよ、この10年の間。そういう愛憎入り混じった複雑な気持ちだった・・・んだろうなぁと。辛いよな、道隆・・・。分かるわぁ。


その頃、誠とあげはは狩りの最中。片っ端から綺麗なお姉さん(一部微妙なお姉さんもいましたがw)に声をかけるあげはとついつい母子連れを目で追ってしまう誠。「どうしても忘れられないんだ」という誠の気持ちを分かってあげたくても分かってあげられなくてもどかしそうな顔のあげはが印象的。


「私を置いていったのは道山です。最後の最後まで、一緒に生きる覚悟をしてくれなかったことを、いまだに怨んでます」
そういってギロリ☆と睨むきよいさんを見て思わずネクタイをきつく締め直し喉元に手をあててしまった道隆は本能的な恐怖を感じてしまったのだろうし、そんな道隆が自分に複雑な感情を抱いていることに気付いているきよいさんは、暗に牽制というか、その覚悟がお前にできるのか?・・・ってことをほのめかしたのだと思う。大人の駆け引きだわっ。
そしてきよいさんは
「なーんてねっ」
ときよいさんらしくないキャワな言い方をして穏やかな笑顔に戻り
「今こうしていられるのも道山の残してくれたもののお陰だと思っています。もちろん、あなたも含めて」
とニッコリ微笑みかける。あーこれ、道隆にとっては屈辱的な言われようだよなぁ。月長館と同等、きよいさんにとって大切ではあるもののでもそれ以上の存在には今のところなりえないってことだもんなぁ。でもちょっとゾクゾクするよな?これもまたちょっとうれしいんだよな?な?道隆?(←もはや道隆はわたしと同種だとしか思えなくなってる)。


「過去を抱えて生きていかなければならないんです。長く生きられる分だけトラウマを引きずる時間も長い。それでも、私達は誰かと繋がって生きていくしかないんです」


きよいさんの言葉が紡がれる中、上手くいかない狩りの最中に見つけたビルの屋上に立つ少女の元へと階段を駆け上る誠とあげは。
母親との関係に悩み傷つき、 “飛び降りるから止めに来て”と母親を試そうとしてる少女に向かい、誠は
「自分の子供を必要としない親なんているわけない。自分が産んだ子供を愛さない母親なんているわけない」
と叫ぶ。これ、少女に向けてはいるけど、自分に言い聞かせてる誠の心の叫びでもあるんだろうな。この前の亜美に対してもそうだったけど、想像でも共感でもなく、実際に痛みを知っている誠の言葉は重くて響くんだよね。その言葉には心とリアル(真実)があるから。そして、きっとこんな誠の叫びをはじめて聞いたであろうあげはは驚きつつも心配そうに誠を見守るの。普段の感じからしてあげはの方が少女を止めようとありったけの言葉を費やそうとしそうなもんなんだけど、あげははちゃんとこの場は誠に、誠の言葉に任せるべきで、自分は誠を後ろから支える時なんだってわかってるんだと思う。自分が口を挟むべきでないと分かってるというべきか。あげははあげはなりに誠に対してコンプレックスを抱いてると思う・・・んだよね。あげはには父親でもあり母親でもあるきよいさんという存在があるけど、でも本当の意味では親ではないわけじゃない。今は自分達という家族がいるんだからいつまでも母親にこだわり続ける誠をもどかしく思いながらもほんのちょっと羨ましいと思ってるところがあるんじゃないかなぁと。母親という存在に対しこんなにも熱くなれる誠や少女を不思議に思いながらも、自分には本当の意味でそういう存在っていないんだよな・・・って迷いというか、うーん、上手く言えないんだけど、複雑な気持ちになったんじゃないかな、なんて思った。二人が助けた少女と母親の抱擁を見て、誠だけならともかくあげはも暗くなる空の下でどこかしょんぼり気味で、なんだか二人がとても小っちゃく見えた。


あげはと誠も助けた少女と同じようなシチュエーションで出会ったんだね。でもこの少女と違い、あげはの手にぶら下がった誠は無表情で、ほんと空っぽみたいだった。あげはが手を離したら死んでしまうというのに、生きることにも死ぬことにも興味がない、そんな顔をしてた。そんな誠が今度は逆に誰かの命を救おうと必死になった。月長館の3人に比べたら全然大人しいし自分の気持ちをあまりさらけ出さないように見えるけど、これでも今の誠はあげはと出会った頃と比べたら段違いに変わってるんだな。あげはや政和、そしてきよいさんに愛されることによって。


夕暮れの個室で1人ぽつんと座る道隆。「(きよいさんは)帰りました。家族ごっこの続きをしに・・・」と呟いた道隆の心の中は、やっぱりきよいさんの中に自分は入れないのだという気持ちと、今も道山を失った悲しみと苦しみを胸に抱き続けているのだとしても、今のきよいさんにあの三人がいてくれてよかったという気持ちが絡み合ってたんだと思う。そしてやはり僕はそんなきよいさんを愛しているんだ・・・って再確認したのだと思うわっ。そうじゃなきゃダメ!


結局狩りどころかご飯も食べず肩を落としながら帰ってきた誠とあげはを待っていたのは明かりの灯った月長館。それを見て我先にと駆け出す二人が切なくて、でもなんだか嬉しい。たとえ「ごっこ」だとしても、今の二人には共に生きる“家族”がいるんだもんね。きよいさんにも。帰ってきてるのは政和かもしれないのに、迷わず「きよいただいま!」とバリ笑顔でドアを開けたあげはたちに
「おかえりなさい」
ってきよいさんのこの言い方がどこの新妻かと思ったんですけどwwwww。もうもうもうもうもうきよいさん大好きだああああああああああっ!
またもや此衣遥に合コンを潰され早々に帰ってきた政和も加えてバカなことをしてる三人(誠はぼーっと見てるだけだったけどw)を見て心底嬉しそうに笑うきよいさん。この笑顔を道隆に見せてあげたい!道隆はきよいさんが本当に笑った顔を初対面の日以降見ていないと言ったけど、今のきよいさんはこんな笑顔で笑うことができるんだよって。でもこの笑顔は家族だけのもの・・・なのよねー。道隆が見ることはできないのよ。はぁーっ辛いよねぇ、道隆・・・(←すっかりシンクロしてるわたし)。


「道山、聞こえる?この家で俺を待っててくれる明るい声。随分と長い間、生きることは空虚だと感じていたんです。貴方の寿命を数え、たった一人で過ごした日々を抜け出して、今やっと・・・寂しくなくなったんですよ」


ああ・・・きよいさんの幸せは、わたしの幸せです。
きよいさんが長い暗闇(トラウマ)の時間を抱えて過ごした日々を抜け出せたように、誠にも一日も早く寂しくなくなる日々が来るといいなと心から思った。