「ミュージカル『テニスの王子様』The Progressive Match 比嘉 feat.立海」@日本青年館

とりあえずわたしの手持ちチケット分は終了。地方にも行きたい気が沸々と湧いてきて押さえるのに必死です。それもこれもバーババババーバーバイキングホーンのせいよっ!
以下、まとめ感想。内容に触れてます↓↓↓




2日目に見てそれからちょっと日を置いて何公演か見たんだけど、全体的に硬さが取れてきたのかだいぶのびのび演じられるようになったなーという印象です。特に比嘉はほんとイイ!雰囲気出てきたと思うわー。1階席前方(両サイドサブセン)・後方センター、2階センターとあらゆる角度から見ましたが、公演自体は2階で見るのが一番良かった。今回は平古場のハブとか菊丸印のステップとか手塚の百錬自得の極みとかタニシ様の顔面をリョーマクールドライブが直撃とか菊丸の渾身のボールがネットを越えるシーンだとか、いつも以上にライトとスクリーンの使い方が重要なんだけど、1階前方はほとんど見えないんだよな。2階だとそれがよく見えて、特に菊丸印は思った以上にそれらしく見えてた。手塚はちょっとワロタけどw。
初見で書いた感想で間違ってたのが何箇所かあったんだけど、まずオープニングは柳生と海堂の入れ替わりシーンからでした。トモ兄貴の腹筋にビビッた!まーじーでビビッた!!あんな顔してるくせにすっごい綺麗な腹筋してんの!ショック!俺ショック!!そんなの海堂でなかろうがなんだろうが兄貴にはつるんとしてすべすべの少年のような身体つきでいて欲しいのにっw。てか柳生がぽっちゃりしてるのは気のせいですか・・・。多分席にもよるんだろうけど、後方センターで見た時背中から二の腕にかけての筋肉は素敵なのにお腹の横がポテっと出てるように見えてこれまたショックだったわー。トモも平田くんもかなりいい身体だけに、ばーちょんそのものはどうでもいいとして柳生のイメージが若干崩れる・・・・・・。
この入れ替わり、原作でもすごく好きな場面だしわたしは一応立海D1厨なんで柳生にスポットが当たるだけでウッホイ★なんだけど、ただなー、演出としてはどうなんだろ?と思わなくもない。今回は代替わりの公演なわけで、だからこそ最初にドカンと新しい青学を見せたほうがよかったかもなーって。青学全員が揃うまでにかなりの時間がかかるもんで、その分全員揃った瞬間のキャー!ってトキメキはでかいっちゃでかいんだけど、うーん、4代目が地味だとかがむしゃらさがないとか言われてるのってこの冒頭の場面のせいでスロースタートというか、舞台そのものの温度が温まるのに時間がかかるせいもあるのかなーなんて思った。
3代目の卒業が決まってトモ兄貴が残るって聞いた時はどうなのよ?と思ったもんですが、いやーさすがに経験者だけあるわ。余裕というか手塚とはまた違う貫禄を感じました。もともと兄貴は海堂ではないと思ってるわたしなんで、どっちが好みかと言えば断然平田海堂派なんだけど、兄貴が入ると特にダンスがビシっと締まる感じ。てか兄貴ってばカテコの挨拶で側転→バク転とかしてるんだけど!!!!!その前にせっかくヤスカと聖がダブルバク転披露してるのにぶち壊しwwwww経験者なのになんて大人げないんだwwwww。そんな兄貴がちょっと好きw。
ものすごーく心配してた菊丸はほんのちょっとマシになってきたかなー。相変わらず可愛さは欠片もないんだけどw(浜尾くん自体は可愛いんだけどなー)、手塚と試合した大石に「どういうことだよう」って呟くところはよくなってきたと思う。これは浜尾くんだけでなくみんな大なり小なりそういうところがあるんだけど、浜尾くんは特に瀬戸の菊丸を意識しすぎてる気がするなー。好きか嫌いかは置いといて瀬戸のあの可愛さはちょっと特別なわけで、瀬戸の可愛さを真似ようとしてもそれはちょっと無理だと思う。無理ってレベルが違うとかそういうものではなく、そもそもの種類が違うと思うんだよな。ブログなんかで見る限りでは素顔の浜尾くんも相当可愛いと思うのに、舞台上ではあんまり可愛く見えないってのは自分の良さを生かすのではなく瀬戸の可愛さを出そうと思ってるからなんじゃないかなと。大体わたしの中で菊丸ってそんなに可愛いキャラじゃないんだよな。可愛いってよりもやんちゃって感じで(歴代で言うと永山たんの菊丸が一番近い)、青学の中で一番男の子らしい精神を持ってるのが菊丸だと思うのです。そんな菊丸の男の部分が最も出るのが比嘉戦(甲斐との試合)で、だから今公演は菊丸が可愛くなくてかまわない。浜尾くんなりの菊丸を作る絶好の公演内容だと思うんだよな。ほんと頑張って欲しいなって本気で思うわー。
とまぁこれだけ暑苦しく書いた後でなんですが・・・・・・こういうことを言うのってよろしくないとは思うんだけどでも言っちゃう。「肘治して戻って来いよ、相棒」「こりゃタイヘン」は瀬戸と滝で見たかったです。多分尋常じゃなくモエれたと思うわ(滝に)w。
もう一人、問題の乾はねー、あまりのダメっぷりにむしろ愛着を感じてきた。おまけ扱いの乾と海堂の試合の時、サーブだけ打ってあとは海堂にまかせっぱなしで海堂の後ろでポジションチェンジをしてるんだけど、それがどっからどう見ても反復横飛び状態なんだもんwwwww。あれは酷いw。乾の欠片もないw。ダンスもねー2階席で群舞をしっかりみたんだけど、ほんと酷いわw。なんていうか、直線の動きしかできない子なのよねw。不二先輩が前列下手でその斜め後ろにトモ海堂が並んでて、そこから視線を後ろにずらすと乾がいるんだけど、同じ踊りだとは到底思えんwwwww。一応ちゃんと横のラインは合わせてるんだろうけど、心持ち半身体を引いて両サイドの人をチラ見しながら踊ってる感じなんだよね。でも酷いなとか思いながらしばらくずーっと見てたら目が離せなくなって困ったw。わたしは高橋くんの乾には気持ち悪さを全然感じないんだけど、原作乾厨の人が麻生に無かった気持ち悪さがしっかりあったから動きがどれだけぎこちなかろうが全然オッケー!って言ってて、同じもん見てるのにこんなに違うのかーって不思議。
今回紛れもなく主役なのは比嘉(のバイキングホーン)なのですが、冷静に考えたらバイキングホーンって角笛だから大切なのはホーン(笛)であってバイキング(海賊)をフューチャリングするのってどうなのよwと思わなくもないんだけど、なんかねー、ほんとすごくイイ!最初の頃は結構真顔な感じで歌ってたんだけど、回を追うごとに楽しそうになってんの。ほんとタニシ様の眼帯は卑怯だわw。あれはありえんw。回数入ってる人も増えてきてるだろうし、噂として聞いてるってのもあるんだろうけど、バイキングホーンが始まりそうになると客席が全体的に前のめりになるのが分かるんだもん。甲斐役の聖は1人だけ2試合こなさなきゃなんないし体力的に結構キツイと思うんだけど、バイキングホーンは間違いなく今公演の目玉だからほんと頑張ってほしいわ!聖は絶対人気でる!見える限りでリサーチした感じ、休憩時間で聖写真買い足したっぽい子結構いたもん。頑張れひじりー!。青学がいい意味でも悪い意味でも(相対的に見て)安定してるからむしろヤスカの不安定っぷりを含めて比嘉に肩入れしたくなっちゃうもんで、試合後の比嘉が揃って客席に向けて「ありがとうございましたー!」って頭下げるところで泣きそうになったわ。初見は全然そんなことなかったのに。でもあれいい演出だよな。あれで完全なるヒールなんだけど勝ちたいって気持ちは純粋なんだなって思える。監督役を用意できないから仕方ないとはいえやっぱり海でスパルタ地獄を耐えてきたってエピソードが知念のセリフでさらっと明かされるだけなのが残念でならないわけで、きっとそれを補うためだと思うんだけど、この挨拶で比嘉の印象がグッとよくなる。やり方はけっして褒められたもんじゃなかったけど、でもこの子らも必死に頑張ってきたんだなーって思える。
反面立海はなー・・・歌は迫力あるしオーラもまぁちゃんと出せてはいるんだけど、怪我が治ったらそのまますんなり入れるようにということだったのか柳生のポジションをそのまんま空けてて、ダンスのバランスが悪かったのがやっぱり不満だった。できる立海だけにそれ相応のものを求めたくなるのがオタの心情ってもんだし。今回ほんと3強以外出番が少ないから余計そう思う。なんとかギリギリ最後の数公演は柳生が出れるようになって、わたしも辛うじて1公演だけ柳生も加わった立海を見ることができたけど、両方見比べたからこそ1人欠けてた立海の不完全さがよく分かる。圧倒的に不完全なものを見せられた人が多かったってことだもんなぁ。怪我はやりたくてやったわけじゃないだろうし仕方がないことではあるんだけど・・・。
そいえば初見の時に幸村がパジャマで素振りしてたって書いたんだけど、あれパジャマじゃなくてジャージでしたw。

初見ではウットリするだけで終わっちゃったんだけど、冷静に見ると不二先輩ショーはやっぱすごいなw。無駄に歌いすぎ無駄に踊りすぎって感じw。不二先輩の天才っぷりは赤也戦でいやってほど見てるわけだからあの試合は不二先輩よりもむしろタカさんの心情にスポットを当てるべきだと思うんだけど、ほんと添え物扱いだもん。原作通りだから間違ってないとは思うけど、すごい選手揃いの青学の中でパワーしか取り柄がない自分だけどだからこそパワーだけは誰にも負けない選手になりたいと必死で努力したタカさんがそのパワーを封じられてるわけだから、むしろタカさんの方にドラマがあるんだけど、桃の「歯がゆいよなぁ、歯がゆいぜ」(だっけ?)ってセリフ一つで片付けられちゃうのがちょっと勿体無いと思う。せっかくミュージカル化してるんだからタカさんの気持ちをもうちょっと歌にしてあげたらよかったかな。あと原作と違って平古場がボールをぶつけようとする相手がスミレちゃんではなく青学ベンチだから、ボールをぶつけられそうになっても手塚や菊丸あたりは避けられそうじゃね?(大石乾あたりは直撃しそうだけどw)って思っちゃうところがあって、「もうこれ以上誰かが傷つくのはみたくない」って歌詞の意味合いも弱いんだよな。タカさんに関しては今回ちょっと演出面が気の毒かな。
とは言え不二先輩厨でもあるわたしとしては不二ショーは大歓迎なんだけどw。シルエットが似てるのと(ベンチで座る姿とか顔が違うだけでそっくりだもん)、ソロダンスは全然違うけど群舞のダンスはかなり似てるもんでどうしても相葉っちの影がチラつく古川くんの不二ですが、タカさんのオンオフ切り替えが出来てないって感想はチラホラ見かけるんだけど(わたしも初見の感想でそう書いた)、古川くんの不二先輩も普段の穏やかさ(三日月目で笑ってる)と本気スイッチ入ったとき(目が開いてギロってなる)の切り替えがまだまだだなー。相葉っちの不二は基本ベースがキラキラ(それも不二としてはどうかと思うけどw)+あの相葉ボイスなだけに笑顔を消して声を低めにするだけでスイッチ入ったって分かったけど、古川くんは常態からして既にタダモンじゃねーぞオーラを纏ってるもんで(原作の不二に近いのは古川くんの方だと思う)、常態と本気モードの変化がさほど感じられない。まずメイク濃すぎじゃね?霧風様(風魔の小次郎というドラマで古川くんが演じてる超絶クールで素敵な忍び)の口元をニッコリさせるだけで充分不二先輩になれると思うんだけどなー。普段の不二先輩の雰囲気ってふわっとしてるイメージなんだけど、古川くんはただでさえ美形なのにキッチリメイクしてくれちゃってるもんだから柔らかさが感じられない。青学の中での立ち位置(シルエットではなくポジション)は古川くんの不二の方がしっくりくるんで、試合以外の時の雰囲気をもうちょい柔らかくできれば完璧だと思うわ!ダンスは優雅で華麗でほんと不二だと思うし。あと気付いた瞬間ガン見しちゃったんだけど、不二先輩の筋肉質で綺麗な足が傷だらけだったのが気になるわ・・・なんであんなに傷だらけなんだろう・・・。



今日で東京公演は終了で、いよいよ地方公演か。冬だってのに寒い地方公演が多いんで、健康にはくれぐれも気を使ってみんな最後まで頑張れ!このくっそ長い公演を終えたあとみんながどれだけ成長してくれるのか楽しみです!!(やっぱり行きたすぎるどうしよう)。