- 作者: 笹本稜平
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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帯に神奈川県警VS警視庁とあるもんで、そういうものを期待してというか、警察内バトルみたいなものなんだろうなと思いながら手に取ったのですが、終わってみれば男の冒険活劇刑事バージョン、つまりいつもの笹本稜平節・・・という感じでした。鷺沼はともかく金髪にピアスという宮野の外見は刑事としてありえないと思うし、途中からヤクザと協力し合っちゃいますからね、もうなんでもアリだなと。いつ一般人に銃突きつけて車両泥棒するかと思ったぐらいだもん。今ちょうど見てるところだからそう感じたんだとは思いますが、次々と襲い掛かるピンチ、味方だと信じてた人間に対して芽生える不信感、なかなか見えない黒幕・・・鷺沼の刑事としての矜持は分かるけどそれは人間としてどうなの?と首を傾げたくなるような言動と思考と行動のちぐはぐさとか、そんなノリが『24』っぽいと思いました。ほんと“活劇”って感じ。黒幕との最終対決が笑っちゃうほどあっけなくて話の終わらせ方が強引だなぁという印象は否めませんが、ラストはちょっとホロっとしてニヤっとしてスカっとできるし、なかなか面白かったです。