- 作者: 西澤保彦
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 単行本
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両拳でガッツポーズ。こういうの求めてました。夏はやっぱり辺鄙な村で起こる大量惨殺事件ですよっ!!読み応えありまくりでした。まず殺され方にロマンがあります。真夏の暴風雨というシチュエーションと相まって、濃厚で絡みつくような臭気がドバドバ漏れてきます。そしてやはり西澤保彦ですから、無駄なエロスもあり(笑)。中学生の青臭い欲望と、大人の薄汚い欲望が無駄に渦巻いてます。そしてそして最終的な着地点はぶっ飛び設定と(笑)。
9年後の惨殺祭はともかく、村で起こった事件のほうはきっとこの動機でこの犯人がここまでするか?ここまでできるのか!?って疑問に思う人もいると思うけど、私はこの人の物語に出てくる 女 ならばできると思う。西澤小説の女ならできる。いきなりわけわからん殺人組織の話になっちゃったのにはまぁ若干苦笑いですけど、中枢にいるのは女ってところが、結局男は女の玩具でしかないってとこが西澤さんらしくて、いいんじゃないかなと思いました。
女は怖いよねー(笑)。