『バンビ〜ノ!』最終話

先週の予告で美幸は「店をたたむことになりました」って言ったんだとばかり思ってたんだけど、「店を旅立つことになりました」って言ったのか。従業員に対する責任はどうするんだとかイチャモン付けてごめんなさい鉄幹。何の前フリもなくイメチェンして登場したもんで一瞬誰だかわかりませんでしたよw。あれがバンビーノとしてやり直すという心意気ということなら頑張れ鉄幹wて感じだけど、特に言及してなかったし、普通に次の仕事のためですよねw。てかまだ1人も客は来ないってのに満面の笑みでパスタ作る鉄幹wwwww。進さん後悔してませんか?大丈夫??w。
まだ原作が終わってないから当たり障りのない着地を選ぶしかなかったんだろうなぁとは思いますが、さすがにちょっとこれはガッカリなラストだったな。バッカナーレでの勉強ぶん投げてイタリア行くってか。思い込んだらまっしぐら、走りだしたら止まらないどころか走りたい思いすら止められないのがバンビだってのは分かる。それでこそバンビ・・・なんだろう。でもさ、バッカナーレのために頑張るって宣言したその気持ちはなんだったのかなーって。恵理を捨ててもバッカナーレで働きたいと思ったあの気持ちはなんだったのかなーって。まだパスタアシスタントでしかないのに、もう満足したのかよと。香取さんやあの三人、そして鉄幹の言葉には確かに魅力があったとは思うけど、それを聞いて自分を同列に置くというか、自分もその人たちと同じ目線で動こうとしちゃダメだろう。あの後何年か経って、バッカナーレでそれなりに修行を積んでそして旅立つってんならわかるけど、これじゃ先週の先輩の言葉で簡単に揺れるバンビってのと相まって次から次へと目の前に美味しい餌ぶら下げられたらホイホイ目移りしちゃう計画性もなければ信念もない子にしか見えないよ。せめてこれまでも目標はイタリアで一人前のシェフとして認められることというか、それこそ進さんあたりからイタリアの話を聞かされていて、漠然でも構わないからいつかは自分も・・・みたいなことを考える(部屋にはイタリア語の辞書があるとか)描写が少しでもあればよかったのに、降って沸いたようなイタリア行きたい欲なんだもんなー。
で、そんなバンビと対象的だったのが、特に上昇志向があるわけでもなく周りに気を使いながら地道にこつこつと働く雅司ですよ。以前も感想で書いたけど、雅司はいわゆる凡人で、料理人としての魅力は遥かにバンビに及ばないだろうし、面白みにも欠けるんだろう。でも雅司は揺れないんだよね。敬愛する香取さんや仲間だと思ってるバンビが夢を語り希望を語りステップアップしようとする姿を見ても、つられることなく自分の居場所というか自分の技量をちゃんと見極めて、今自分が出来ることを確実にやる・・・そういう子なんだよな、雅司は。それは多分あすかも。二人がいるからこそバンビは好きなことができるって部分が少なからずあるんだと思う。バンビや鉄幹のような人間がいれば、桑さんやあすかや雅司のような人間もいる・・・それで店は、でっかく言えば社会は上手く回ってる・・・そういうことなのかな。ボーリングのイタリア代表選手wが大勢来店し、ヨナさんまで動員して!!!みんなで協力して料理を作ることになり「アンティパスタはお前が指示を出せ」と言われて「ひゃいっ!」って返事する雅司かわいいよw。香取さんの挨拶聞きながら1人でボロ泣きして「雅司、泣くな」言われる雅司かわいいよ雅司w。
そして雅司にそう強く優しく声をかける香取さんモエーッス! あんなでっかくて重いものが空を飛ぶなんてオカシイと田舎のおばあちゃんみたいなことを言う飛行機が苦手(でもバイクはゴリゴリ)な香取さんモエモエーーーーッス!休日出勤の連絡が来たときの香取さんとか、最後にバッカナーレに頭を下げて挨拶する香取さんとか、最終回はやたらと渋い香取さんが見れて面白かったですw。どうせなら周りをぐるりと取り囲まれて食ってる姿を上から見下ろされるという素敵な儀式に参加する香取さんが見たかったですwww。
そうだ。儀式と言えばソムリエ兄さんがワイン注ぐシーンがあれば完璧だったのにいいいいい。休日に集められた時のソムリエ兄さんの私服が白にラメシルバーのざっくりしたボーダーセーターに白パンツ、多分シューズも白とまるでヨナさんのようなスタイルだったことをわたしは忘れないよw。次にソムリエ兄さんをテレビで見ることができるのはいつになるのでしょうか・・・。


こんだけ濃い、ある意味動かし甲斐使い甲斐のあるキャストを揃えたってのにストーリーは何の捻りもない真っ当な職業モノ・・・むしろそれが良かったと思う人もいれば勿体無いと思う人もいると思うわけで、あたしはキャスティングが発表された時のあの期待感を思い出すと確実に後者でして、メインも脇もいい役者揃えたわりにはそれを生かしきれなかったなぁという印象なのですが、だからと言って面白くなかった・・・というわけでもなく、だからと言ってどこをどうすればよかったという具体的な指摘ができるわけでもなく・・・・・・なんか不思議な後味でしたw。まぁキャストの魅力で押し切ったって感じですかね。いい意味でも悪い意味でも真っ当すぎたし、これといった強烈な“なにか”があったわけでもないので、何年かして「そいえばさー前に松潤が料理人のドラマってあったよねー?」「あーあったあった。なんか濃い人がいっぱい出てた!」「どんな話だったっけ?」「あー覚えてなーい。なんかティラミス作ってたのは覚えてるw」なんて会話をする予感w。