浦賀 和宏『世界でいちばん醜い子供』

世界でいちばん醜い子供 (講談社ノベルス)

世界でいちばん醜い子供 (講談社ノベルス)

これまでは八木の視点で描かれていたものが純菜の視点になったからか、渚のキャラ変わりすぎだろ(笑)。男の目からみた小田と、女の目からみた渚、同じ人間なのに受ける印象持ってるイメージが違うってのはよくあることだけど、さすがに渚は変わりすぎです。軽くショックうけたもん。変わりすぎと言えば物語の雰囲気も変わったなぁ。普通に犯人あてとして読めるし、最初は純菜の自意識過剰でサカリまくりな自問自答がウザくてたまらなかったわけですが、まさかあれがこういう着地をするだなんて全く予想できなかった。純菜の力もここまでだとは・・・あれが本当のことなのかどうかはまだハッキリしないけど(してないよな?)、想像するとかなり気持ち悪い絵だよなぁ(笑)。浦賀さんのこういう気持ちわるいところが大好きです。