土曜ドラマ『ハゲタカ』第1回「日本を買い叩け!」

期待以上にカッコいい骨太男祭りドラマで、ゾクゾクした。大河といいこれといいやるときゃやるよなNHK!と褒めてあげたい。そしてこんな素敵な大森南朋を与えてくれてありがとうございますNHK様!!と心からお礼を言いたい。1時間息することも忘れるぐらいの緊迫感・・・だったんだけど、もうずっと南朋さんかっこいいかっこいいかっこいい・・・って呪文のように唱えてました。だってマジで素敵なんですもの。しかも、南朋さんだけでも極上なのに、松田龍平なんだありゃ。旅館の裏で缶コーヒー飲みながら南朋さんと龍平が静かな火花を散らすシーンの色気はなんなんだ。いい意味で空っぽな感じがした。もちろん空っぽなんかじゃないんだけど、どこか虚ろで、それも底がなさそうで、怖い。でもそこが色っぽくて、近づいちゃいけないだけど近づきたい・・・そんな感じ。あの歳であの空気を出せる俳優はちょっといないと思う。映画だと雰囲気に釣られてビジュアルレベル若干UP!みたいなとこがあるのかな・・・なんて思ってたんですが、テレビでもこんだけの色気と存在感を出せるだなんて嬉しい誤算。獅童じゃなくてよかったと心から思いました。
恭兵様は正直やり手銀行員には見えないなぁ・・・とは思いましたが、抑えた中にも情熱というか熱く滾るものを抱えてるってのはすごくよく伝わってきて、1話はまださほどの動きはなかったんだけど、これからそこらへんを見せてくれそうですごく楽しみ。撮影中に大病したことを微塵も感じさせず、相変わらずセクシーだし。栗山さんは男くさい中にスっと咲く白いカラーの花のようで、凛としてて素敵でしたが、パックリ別れた前髪が気になったw。鷲津との繋がりはもうちょっと引っ張るのかなと思ってたんだけど、1話で早々に明らかにしちゃって、この先どう絡むのかなぁ。周りが芸達者かつ濃厚なもんで演技がふわふわしてるというか、地に足ついてない感じをうけましたが、まだ1話。栗山さんならきっとやってくれるって信じてます。

メインの4人以外の出演者もさほど華はないけどクセ者揃いで、嬉しくなる。小市さんが出るだなんて思ってなかったので思わずキャァーーーーーー!!て叫んでしまいました。1話はとにかく宇崎さんの熱演に尽きる。演技そのものは褒められる出来じゃないんだけど、追い詰められた時の狂気の表情はすごかった。小銭集めるシーンなんて、なんて表現したらいいのかちょっとわからないんだけど、恐怖感と嫌悪感といたたまれなさと・・・とにかくすごかった。

そして主演(ここ強調)の南朋さん。まずはスーツモエーーーーーーーーッス!!!眼鏡モエーーーーーーーーーッス!!!ついでに査定で旅館に泊まった時のラフな私服もモエーーーーーーーーーーーーッス!!!七三調にふんわり分けた前髪といい、ビジュアルかんっぺきでございます。一緒に見てたママンがコトー先生に出てたのと同じ人だなんて思えないと何度も言ってたのですが、むしろあたしはこういう南朋さんの方が断然好み。もっととりつくしまがまったくないような冷酷非道な氷男なのかと思ってたんだけど、今はどうあれ過去はそんな風じゃなくて、番宣で恭兵様が南朋さんのことを「切なさや哀しみを持ってる俳優さん」だと仰っていて、常々南朋さんに対して同じようなことを思ってたあたしは思わず感激してしまったのですが、そんな南朋さんにはドンピシャな役だと思いました。栗山さんの父親?に、融資を取りやめたのか無理に返済を迫ったのかそこらへんの事情はまだ分かりませんが、恐らく担当であった鷲津が直接の引導を渡したんだろうけど、それは当然上の指示なはずで、でも責任を感じて土下座する誠実さというか純真さみたいなものを持っている人だったんだろう。しかも上司であった芝野はそれを覚えてなかったということは、そんなことは当時日常茶飯事だったのだろう。たった数年で鷲津をこうまで変えたものは何なのだろうか。南朋さんなら下手に湿っぽく甘っちょろくなることもなく、キッチリ見せてくれるはず。


予告というか、この先の展開紹介VTR見るだけでテンソン上がりまくるわけですが、かなりあらすじは分かってしまうし、ちょっと太っ腹すぎやしませんかNHK。ていうか株主総会?で書類バーンとぶち撒ける鷲津カッコよすぎですよもう。あんなん見せられたら我慢するのが大変なんですけどwww