土曜ミッドナイトドラマ『パズル』PIECE1.「犠牲者」

突如武装集団によって占拠されたエリート進学校。その中でもトップレベルの生徒達が選抜された3−Aの生徒達につきつけられた要求は「校内に隠された2000個のパズルのピースを探しだし、24時間以内に完成させろ」というものだった。担任教師と元クラスメイトを人質に取られた生徒達は、様々な思いを胸にパズル探しを開始する・・・。本好きの間ではいろんな意味で有名な「山田悠介」作品の映像化ということで、読書好きの血とドラマ好きの血が戦った結果、原作を読んでから視聴することに決定。ええ、読みましたよ。誰か褒めて。

原作のおかしなところがドラマでは修正されててまずそこに感動。原作では外部と連絡取りまくりなんですよ。逃げようと思えばいくらでも逃げられるの。逃げたら「あいつは友達を見捨てた奴だ」って目で見られるから逃げない・・・という一応の理由付けはされてますが、隣の席に座る人間(クラスメイト)は敵だ、一番にならなきゃ意味がない、そう教えられてるようなエリート達にとっては他人の目なんて気にならないと思ったわけで、ドラマではそこらへんは携帯の持込みは規則で禁じられていて、パソコンや電話など外部との連絡手段は全てシャットアウト。逃げたら人質は殺されるし、校内は犯人グループが見回っている・・・というまぁ納得のいく設定に変更されてました。それから原作で48時間だったのが24時間に変更されてました。2日となると顔も崩れまくりますからね、これも妥当な変更点だと思う。

主人公の湯浅を演じる柳くんの状態を考慮してか、事件が終わってちょっと時間が経ち、関係者がインタビュー(事情聴取?)を受け、それぞれの視点で事件を語るという形式なのは上手いな。原作では登場人物の書き分けがさほどされていないのですが、このやり方ならばキャラが把握しやすい。湯浅も頭だけはいいんだけど感情の起伏に乏しくてかなりボーっとしてる子なんだと思えば見れるし。いいの。頑張ってる子は応援しなくちゃ。
しかし若手俳優(特にD-BOYSメンバー)の経験値を上げるためのドラマなのは分かってるんだけど、それにしたってあの生徒達頭よさそうに見えねーな・・・。一番のお目当てちゃんなかはまたもや桐矢くんキャラですか・・・。まぁやるならこの役だとは思うし似合ってはいるんだけど、昼ドラの純朴マザコン青年のちゃんなかが相当キャワキャワなだけにもっと違うタイプの役もやらせてあげてはもらえないだろうかという気もする。でもこの子結構共感しやすいと思うので、生徒の中ではいまんところ一番目立たない子分的ポジの中川くんと共に、今後の展開次第では美味しい役になるかも。

坊ちゃまこと山本裕典くんはまんま坊ちゃまキャラの能天気アホ少年っぽいなwww。ファッションセンスは一番微妙ですが・・・。人懐っこそうに見えてその実この子が一番たち悪そうな気がするな。

森廉くんはマイボス以来の眼鏡キャラキタワー!!!原作では参謀というか、情報を纏める中心的人物なのですが、初回では性格悪そうな女に「眼鏡ウザス!」て苛められてました。お似合いw。公式の設定を見ると今後重要な働きをするようなのでこれも楽しみ。

生徒の中で目を惹いたのが押尾先生似の中村昌也くんという子なのですが、あの子は何?どっから出てきた子なのかしら???結構カッコいいぞ。設定からして高身長だということで抜擢されたのではないかと想像したしますが、演技の方はいかがなものなのでしょう。ていうかGOOD LOOKIN' CLUBて何よ?

これからの若手オトコマエ俳優を見るにはすこぶる素晴らしいドラマになりそうですよー。それが一番重要よね。