『14才の母』第9話「出産・命をかけた24時間」

未希の学校は何でこの期に及んであんな話し合いしてんだよ。この数ヶ月間何やってたんだ?とか、主治医とは言え町のお医者さんがいきなり大学病院の手術チームに参加することができるんだろうか?とか、キリちゃん母は名古屋に行ったのかと思ったら結構綺麗なマンション暮らし?とか、DJから医者かよ(養育費だってままならないのに学費どうすんだお前)!?とかさ、相変わらず脚本と演出の粗さは気になるけど、今回は未希から弟まで役者の演技力で押し切ったな。特に弟。これまで子供らしからぬ達観っぷりを見せてくれていた弟でしたが、やっぱり子供、姉の身体が変わっていくのは怖かったんだろうなぁ。両親揃って姉ちゃんにかかりっきりで寂しい思いもしただろうに、いろいろ我慢してたんだろうなぁ。それなのに一人だけ残されて、それが仕方がないことだとは分かってるだろうけど、体よく大人扱い(逆を言えば子供扱い)されて・・・そら「うんこ」言うってのな。ま、おじちゃん夫婦と一緒にタクシー乗って病院に行けばいいんじゃねーの?と思うわけですが、なかなかの熱演だった。やれば出来るんじゃないか、弟!

父ちゃんこれまたすんごい部署に飛ばされてたんだな・・・・・・・・・。あの仕事にあんな人数かけられるということは、結構儲かってんだなあの会社。見ながらずっと思ってた「なんであんたたちはそんなに甘いんだ」ということを代弁してくれた一輝編集長に対して、キッパリと「親だからだ」と言ってのけた父ちゃん。ここすごい密度の濃さだった。やっぱり感情だけで生きてんなこのオヤジ・・・なんだけど、なんていうかもう理屈じゃないんだろうな、きっと。あれはあれで凄いのかも。
濃いと言えばキリちゃん母演じる室井さんですよ。部屋の中で首吊り自殺かお風呂の中で全裸で手首掻き切ってるかして、その側でキリちゃんが呆然としてるとかそんな状況になってんのかと思ってドキドキいたしましたが、さすがにそこまではやらないか。あれだけ嫌味なほど自信満々の傲慢女だったキリちゃん母なのに、まるで廃人まるで別人のようだった。やっぱ上手いな、室井さん。さすがの松子も負けんじゃね?と思うほど絵に描いたような転落人生で、まぁ大切な息子がしでかした軽率な行為だけがこうなった原因というわけでもないだろうけど、引き金になったことは確かなわけで、ほんと人生ってわかんないよな。キリちゃんもあれじゃ勉強どころじゃないだろ。ちょっとした買い物から帰ってきたような様子だったけど、まさかバイトの帰りだったりして。それにしても新小岩って恐ろしげなところですね・・・スラム街かよ。

ここに至ってもまだよく分からないのが柳沢さんの過去と遠藤先生との関係なわけですが、未希の手術が終わるのをメグではなく柳沢さんが待つ理由がまだわからない。そしてあの3人がわざわざあんなに離れて(3つのベンチに座ってトライアングル)座る理由がわからない。ここはちゃんと回収してくれるのでしょうか。しなかったら怒る。会議中にクラスメイト達が乱入するシーンを見て思わずごくせん2を思い出してしまいました。日テレってあの演出好きよね。


あと2回か。1話延長したのが悪いほうに出なきゃいいけど。とりあえず昏睡状態?の未希の周りに何の医療機器もなかったようですが、寝てるだけってなオチだったりして・・・。