- 作者: 楡周平
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10/26
- メディア: 単行本
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某IT企業による放送局の株買占めや、某インターネットモール最王手の会社など、現実を上手いことアレンジしたなーという感じですが、以前に読んだ「再生巨流」と被る。内容は異なるんだけど、空気が同じというかとにかく「画期的!」「このアイディア凄いだろ!」って押し付けられてるような気がして、社会の末端、歯車中の歯車な私としては小さくならざるを得ないというか、ちょっと気後れしてしまう。ていうか「蚤の市」て・・・。思いっきり架空の話として読めれば頭脳で戦う一種のバトル小説として楽しめたと思うのですが、最初に書いたように現実にあったことを叩き台にしてるようなものなので、小説世界に没頭できなかった。リアリティという点では文句ナシですが。まぁ基本世の中金よね・・・とつくづく思います。