『14才の母』第7話「お金で未来は買えますか?」

あー、もうとこっとん温いドラマだな。未希の妊娠を知った日からあの家族は壮絶な苦労をしてここまできたんですか、そうですか。父ちゃんは会社で荷物をダンボールにつめてましたね。それを持ってどこかに移動する父ちゃんを見て会社の人達はひそひそしてましたね。きっと週刊誌に載ったことで噂になって事情を問いただされちゃったりして、父ちゃんったら男気見せてそれは真実ですって認めちゃって、そのうち営業先でも噂されるようになっちゃって、それで閉職に追いやられたとかそういうことなんだろうけど、このドラマはそういう過程を全部すっとばして結果だけ見せるんだよね。母親もパート先で「孫が出来るからってボケてんじゃねーぞ」みたいなことを言われてましたが、あんなもん壮絶な苦労じゃなくて嫌がらせレベルだし、もう一人の同僚の人は気にすんなって言ってくれてたし、さほど居心地が悪そうには見えなかったですよ。つーかチャリで通うぐらいだからあのファミレス近所にあるんだと思うんだけど、仕事やめなきゃなんないとかそういうことにはならないんですね。一輝編集長との唯一の接点があのファミレスだし、冷たい視線を浴びせられても辞めない母親の芯の強さを表してるつもりなんだろうけど、なんか都合いいよなぁ。弟のいじめも大したことなかったみたいだしな。あれが今もいじめ継続中だとしたら、ヤリマン姉ちゃん(絶対そう言われてると思う)と手繋いで歩くなんてできないだろうし。未希をけなげに頑張るか弱い女の子として描くために未希(と一ノ瀬家)以外の人をみんな悪人っぽく描いてんのが腹立つんだよな。近所の主婦の噂話はまぁアリとしても、役所の人間や妊婦学級の人達の態度はほんとやりすぎ。自己紹介する前に、あの場にあの子がいる時点でヒソヒソ話するなら分かるけど、あの状況であんなにあからさまにドン引きするわけねーっての。いや、ドン引きはドン引きでいいんだけどさ、未希が弱者でそれ以外の人が心無い視線を浴びせる意地悪な人達みたいな描き方がムカつくんだよな。あれだけ大問題のように描かれてた学校もさ、あっさり一年間の休学が認められたってなんなのさ。私立だけにPTAだって黙っちゃいないだろうし、きっと相当なやり取りがあったのだろう。 担任の先生だってきっとすごく頑張ったはず。生徒になんらかの指導もしただろう(あんだけ思わせぶりな演出をしてた柳沢さんはもしやこれで終わりですか?)。先週の感想でも書きましたが、家族の苦労や学校であったであろう騒動を想像で補うことはいくらでも出来るんだけど、このドラマに関してはそこを描かなくてどうすんだよ?と思う。このドラマって一体何が言いたいんだかほんとわかんね あきれちゃうほど綺麗事だらけだし。
父親の甲斐性で未希と生まれてくる子を養ってやりたいという、父ちゃんの気持ちは分かる。でもさ、(想像だけど)あんた閉職に回されたんじゃねーのかよと。この先リストラとかそういうこともありえるわけで、しかもあんたもう一人子供いるじゃんと。結構ご立派な家のローンだっておそらく払ってる最中だろうし、ほんと気持ちは分かるけど、実際問題ちゃんと考えてますか?と思ってしまう。金だけが全てじゃない、みんなで工夫して協力し合って育てたほうが子供にとってもいいんじゃないか・・・?と、それは分かります。でもそれにはある程度の金があるのが前提なわけで、子供だって金が原因で人生左右されなくて済むならそれに越したことはないと思うわけです。法的な力があるのか疑問ではありますが、一ノ瀬家と桐野家との約束としては成立したはずの誓約書を取り返すということは約束即効破るってことになるわけで、つくづく感情だけで生きてる親子なんだなぁ・・・と。生瀬が熱演してくれてるだけに、その甘さに見ててどんどん醒めてく気がする。

キリちゃんと未希の韓国ドラマ(イメージ)バリの切ない再会ってんですか?未希がバスから乗り出して絶叫してましたけど、あんなに身体捻って大声だしたらそりゃ身体に負担がかかって当然だと思うの。未希の母ちゃんが誓約書の事を未希に話したからかしら・・・と落ち込んでましたが、違う!あんたのバカ娘が相変わらずアホなことしてるからだから!とまたもやテレビに突っ込み。このまんま無事に産めるはずないよな、ドラマなんだから・・・思ったら、やっぱり母親の命と赤ちゃんの命どっちかを選ぶしかない展開かよー。そんでもってキリちゃん母の会社が不渡りで夜逃げかよー。なんかもう、無理やり事を荒立てようとしてるとしか思えません。お?キリちゃん母親に初ギレか!?ついに覚醒か!?と期待したのに、やっぱり車に乗るんだキリちゃんwwwつーか誓約書を投げつけてどうすんだよ、あれは破くとこだろう。あそこで破かなかったことがキリちゃんの本心なのかな。まぁそこまで考えてないだろうけど。
相変わらず素敵な一輝編集長が冬服になってたわー!もしかしてあのコートは戦争記者時代から着てる思い入れのある一着だったりして。そしてボッサボサの髪型+常時眉間に皺がセクシーでございます。やっぱりやり方には問題があると思うけどキリちゃんに言った「むかつくんだよ」には心から同意。それから今回やたらと美味しい役回りだったキリちゃん母の秘書も素敵だわ。どっからどう見ても会社ヤバそうだし、沈みかかった船からはさっさと脱出したいのが当然だと思うのに、どこまでも社長に尽くすオトコマエの秘書・・・・・・あら?ちょっと素敵なシチュエーションだわ。秘書に突き飛ばされてすっころがる生瀬も素敵でした。


こんだけ文句いいながらも見続けるってあたしもどうかしてるよな。
追記:恥を忍んで告白いたします。あたしてっきり窓際=閉職だと思ってたんですけど、閉職じゃなくて閑職なんですってね・・・。好きな人に「書いてることはもっともなんだけどね、頭悪いよ?」て言われました。十年以上、ずっと閉職だと思ってた。ものっそいバカー。ものっそい恥ずかし。あえてそのまんまでUPし続けます。