倉阪 鬼一郎『ダークネス』

穏やかな休日。コーヒーとカレーの匂いが漂う台所で、妻の肉切り包丁が夫の頚動脈を一閃した。夫は即死、妻も間もなく心停止で死亡した。殺害に至る兆候は何もなかった。その後も同様の事件が続発する。動機を持たない加害者が突如殺人者となり被害者の頚動脈を掻き切る、無動機連鎖殺人―――。警視庁特務捜査官の柚木は、影の名探偵の異名を取る大学教授を始めとする有識者を集め事件の真相を探ろうと努力するが、やがて彼らへも魔の手は忍び寄り・・・。次に殺す(殺される)のは私なのか。


この種の結末になるだろうなとは予想してたのでそれはいいとしても、そこに至る道のりが長すぎ。そういう事件だから仕方がないといえ、同じことをひたすら繰り返されてもはっきり言って飽きる。クラニー先生好きの私でもさすがに我慢できねぇ!て思いました。もしかしてその攻められっぷりを楽しむ物語なのかもしれませんが・・・。