- 作者: 鳴海章
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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帯に赤くて大きな字で「生きてるって、痛いッ!」とありますが、確かに痛い物語だった。身体の痛みだけでなく心の痛み、そして“あいつイタイよね”という意味の痛み。多かれ少なかれみんな鬱屈した欲望を抱えてる。解放する場所があるかどうか、解放する相手がいるかどうかで世界は変わる。快楽を求めるのが人間だけであるならば、快楽を我慢できるのも人間だけなのだ。
鳴海章がこういう物語を書いたことに驚きました。私が知らないだけかもしれないけれど、結構新境地だと思う。