- 作者: 真保裕一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/04/17
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見方が違えば戦争という行為の意味や印象が違って見える。当たり前といえば当たり前なんだけど、私が好んで(心をグリグリ抉られながらですが)読む古処誠二さんが描く第二次世界大戦と照らしあわせながら読んだので、改めてそう思った。
物語の世界に入れるまでに相当なページ数が必要でした。特に上巻は何度挫折しようと思ったことか・・・。いかにも真保先生な熱くてストレートなエピソードがちりばめられてはいるのですが、それが第二次世界大戦という史実と馴染まないというか思いっきりフィクションなところが真保先生の魅力なのに、時代背景を思うとそのフィクション具合になかなか酔えなかったのです。
マットを中心とするハワイチームのやりとりを読んでいて「バンドオブブラザース」を思い出したのですが、同じ戦争中の友情を描いていてもこの物語の若者たちとは湿度が違うし、当然日本の若者とも違う。これが国民性ってやつなんだろうな。